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火野正平~お塩センセもISSAも「平成の火野正平」ではない~

2012.12.19 Wed
おつ~、ロナです。

今回の肩書きは芸能ジャーナリスト(アマチュア)。キャンディーズ記事ではなく、たまには違う話題にも触れてみよう~。

ということで、今年の「グルーヴィ流行語大賞」にも選ばれた?www、「平成の火野正平」についてちょっと書いてみようと思います~。

皆さんご存知の通りこのキーワードは、先日のダバンプのISSAの件で注目されているものであるが、乱用が目立つ様な気がする。

塩谷瞬のスキャンダルの時もそうであったが、最近はこのキーワードを用いて語られるケースが非常に多く、俳優のスキャンダルのみならず、ロンブー淳を筆頭にオリラジ藤森、ピース綾部等は「お笑い界の火野正平」と呼ばれ、「○○の火野正平」とまで使い方が拡張されて芸能界はもう「火野正平」だらけになっている~

その勢いは各界に波及し「政界の火野正平」や「球界の火野正平」などその手のスキャンダルを起した人は全員「○○の火野正平」のレッテルが貼られる事はほぼ間違いない。

いっそのこと、オリコンやCDTVでも「○○の火野正平」ランキングを付けて欲しい位だ。

今や一般人にも「○区の火野正平」や「○大学の火野正平」等の使用法が適用されているとの噂も聞く。

「平成の火野正平」と称される芸能人を列挙するとなるともう腐るほど出てきてしまうので割愛しますが、もともと「平成の火野正平」は押尾学の代名詞だった様な・・・。ま、今は塀の中だから「平成の火野正平」界からは永久追放となってしまったのだろうか・・・。

ちなみにリアルな平成の火野正平といえば、僕的にはやっぱり

topics-konyoku.jpg
古谷一行と木の実ナナの代表作である「混浴露天風呂連続殺人」
「土曜ワイド劇場」の定番ドラマシリーズの一つで、ロングランを続けていたが、残念な事に
2007年に26作目をもってシリーズは終了してしまっている。
火野正平は古谷一行の相棒役だ。

古谷一行演じる左近太郎警部は、刑事ランキング(2009年)で堂々の2位に輝いている(笑)
グルーヴィ刑事譚!~最新刑事ランキング~

ということで、話を戻そう~

しかし、「火野正平」も安くみられたものだ。

お塩センセをはじめ、ISSA、塩谷らは本当に「平成の火野正平」と呼んでいいものだろうか?

70~80年代の火野正平は女優、スタッフ、一般人関係なく不倫や二股、認知騒動を繰り返したツワモノであったが、ダーティな印象とは裏腹に悪評は驚くほど少ないと言われる。

『私はただ、あの人と一緒にいるだけでよかった・・・』
関係した女子の口から出るのは「恨み節」ではなく、感謝の言葉だったのだ。

ペディアにエピソードが書いてあるが、「女と別れる時も後腐れ無くきっちりやる」「自分より格上の俳優に配慮して、主役級の女優には手を出さない」等、業界的に大きな問題となる様な事は避けて「業界のルール」をきっちり守っていたくさい。

火野正平(ぺでぃあ)

兎に角、重要な点は「女子を悲しませなかった」事

これだけ一般的モラルにかける騒動を巻き起こしながらも、相手の女子に

「私と一緒に暮らしてよかったな、と思ってもらえればそれでいい・・・」

といわせる火野正平は、押尾やISSAとは次元が違う「魔性」だ。

どんな女子に対しても決して傲慢な態度をとらず、とても優しい男

ダーティーなイメージとは裏腹なそのギャップ、そして「次々と浮名を流す男」という看板に対する女の好奇心と本能的自尊心は母性をグルーヴさせる。

それが、真の「ショウヘイズム」なのだ。

モラルの本質はルールを守ることでは無く「人を不快にさせない事」。

彼は、それが自然と出来た

それこそが、火野正平さんが業界を干される事無く未だに活躍されている所以なのだ

たぶん・・・


本人はもう「平成の火野正平」をネタにしてる様で、「俺が昭和で死んだならともかく、今も平成の火野正平は俺」といきまいているそうな。
ちなみに火野正平さん自身が認定した「平成の火野正平」は玉置浩二さんだそうです~




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Theme:芸能ネタ | Genre:アイドル・芸能 |
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キャンディーズ~ラジオの世界 エグレと年増とドラム缶の美学~

2012.07.25 Wed
お疲れ様です~

野菜嫌いの草食系、特にキュウリ野郎が嫌いなアマチュアジャーナリストのロナです。

キャンディーズ研究のきっかけは、音楽からだった事は言うまでも無いのだが、その辺のエピソードは次回にまわすとして、今回は先行してラジオでのキャンディーズに触れて見たいと思います。

研究に当たってはyoutubeに上がっている非常に貴重かつ膨大なラジオ資料がリソースになってます。

大量に当時の音源をアップされているアップ主の方々に脱帽

感謝、感激です!!

タゲマアイコン他のキャンディーズ記事はこちら

キャンディーズの音楽~レコードデビュー未満~
キャンディーズの音楽~初期のキャンディーズ~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その①~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その②~
キャンディーズの1975年
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その③~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編 最終回~
キャンディーズのライブパフォーマンス~75年まで~
キャンディーズのライブパフォーマンス~大里マネージャのステージ美学とMMP~
キャンディーズのライブパフォーマンス~キャンディーズのスティーヴィワンダー~


さ~て、今日は時間も無い?ので、早速行きましょう。


~見えない事をいいことに~

キャンディーズの頃、まだ僕は幼かった為「全員集合」や「見ごろ・・・」でのコメディエンヌとしての活躍は記憶に無いので、普通に「お行儀の良いアイドル」というイメージを勝手に持っていたのだが・・・

ラジオ番組は映像媒体と違いトーク力のみが物をいう世界なので内面的な高いパフォーマンスが要求される。
その分、情報量も非常に多いわけだが、さらにラジオという媒体は規制も比較的グダグダなのでタレント達のリラックスした素顔が見られる恰好の情報源だったりするのである。

見えない事をいいことに、ラジオで魅せたキャンディーズのズル剥けた飴玉グルーヴには涙が出そうだった~

エロネタ、糞尿ネタ、自虐ネタ、ドSネタ

今の女子となんら変わらないお行儀の悪いガールズトークの世界

下品で悪カワなキャンディーズがそこにいた。

しかし、さすがキャンディーズ
そこいらのガールズトーカーとは一味違う

洗練された破壊力とグルーヴは完全に時代を超越していたのである。

キャンディーズは「GO!GO!キャンディーズ」というレギュラー番組を文化放送で76年6月から解散する77年4月あたままで持っていた(それ以前もヤング・パートナー ブラボー!キャンディーズとか色々あったようだが)。
最初こそ台本読み中心で比較的抑え気味のグルーヴで進行されていたが、その頃既に三人の自虐スタイルは出来上がっていた。

誰が付けたか知らないが、胸の無いミキは「エグレ」(「エグレの会」を発足、会長を務める)、大人っぽいランは「年増」(「餃子の会」を発足、会長を務める)、太り気味のスーはデブキャラ。
スーのあだ名は特に酷く、後に「ドラム缶」「でっ尻」と呼ばれる様になる(そして、やっぱり「鳩胸出っ尻の会」を発足? 会長になる(笑))。

エグレ、年増、ドラム缶という、ブルージーなニックネームを戴いたアイドルグループ、キャンディーズの面々。
3beabd7c-s.jpg
キャンディーズ(左から年増、ドラム缶、エグレ)

彼女達の「自由への暴走」、スタッフへの襲撃が始まったのは番組スタートから数ヶ月後の事だった。

数ヶ月経ち、随分と調子に乗っていい感じにグダグダ度、自由度をましてきた三人の最初の犠牲者は文化放送のアナウンサーだった吉田照美。

サポートパーソナリティーとして度々登場していた吉田照美が手紙の宛先を音頭に合わせて読んだ際、最後に「お粗末でした」と挨拶したのを受けて、調子に乗った三人は「ほんとお粗末、お粗末アナウンサー」と切り替えした。
これに味をしめた年増、ドラム缶、エグレの三人は吉田に変わって登場した新人アナにも牙を剥く
彼がキャンディーズのスケジュールをアナウンスしている裏で

「だれ?この人」
「知らな~い」
「広島から出て来たんだって~」
「あ、田舎もんか」
「なかなか、いい男ね」
「いい声してるじゃん、声だけ~」
「二枚目ぶって・・・」
「春に入社したくせに~(笑)」

と言いたい放題・・・

その後、登場するアナウンサーは悉くいじられ、馬鹿にされることとなる。
イジリながらも「吉田アナウンサー」とか「照美さん」と節度をもっていたのは最初だけ、いつしか呼び捨てになり、やがて攻撃対象はスタッフへと拡大、関係者男子は軒並み呼び捨てにされた。挙句の果てにはお便りをくれるリスナーのウブな男子までもが犠牲となる・・・。
ただし、やっぱり女子、気に入ったイケメンは優遇(笑)

優遇するも、ただでは終わらないのが飴玉グルーヴ

長尾というイケメンアナ(既婚)と彼をちょっと気に入ってしまったエグレ嬢との「不倫疑惑」をでっち上げ数週にわたってエグレ嬢と長尾アナを弄りたおした。

年増嬢は「冗談抜きで、ミキの事どう思ってるの?」とか奇抜な発言も(笑)

しかし、やっぱり女子、熱しやすく冷めやすい・・・

まもなく、何事もなかった様に長尾アナのネタは収束、後に長尾アナが登場した際は、
「捨てられた男」
「いつまでも愛されてると思うなよ~」
とか、散々な言われよう・・・(笑)

日に日に態度がでかくなる年増、ドラム缶、エグレの三人のグルーヴが頂点に達したのが、キテレツ大百科のテーマソング「お料理行進曲」で知られる有名作詞家、森雪之丞の出現である。

キャンディーズの作詞等(「Dancing Jumping Love」や「さよならのないカーニバル」というライブで極めて重要な楽曲の作詞を担当)を手がけていた強烈キモキャラの若き日の雪之丞先生は、持ち前のドMセンスを発揮?して飴玉女子のドS攻撃を受け止め、キャンディーズの下僕と化した・・・

~宛先ソング~

雪之丞先生の役目は宛先読み係。以前、吉田照美アナウンサーが担当していて三人組に難癖をつけられた係である。
当時、シンガーソングライター志望であった森雪之丞は毎回ギターを持って登場し宛先告知用の楽曲をキャンディーズと共に歌うのが定番であった。

それがこの曲、冒頭、三人組の「上から攻撃」と併せてお楽しみ下さい~
宛先ロック by 森雪之丞 with キャンディーズ

音源リソースはGo!Go!キャンディーズをコンプリートでyoutubeにアップなさっているツワモノ
orenjinoumi2011 さんの「Go!Go!キャンディーズ 第43回 1977年4月17日 Pt.2」から使用させて頂きました。どうも有難う御座います。


これはGo!Go!キャンディーズ第43回に森雪之丞が初めてこの曲を持ってきた時のヴァージョン。
ふざけっぱなしの三人組であったが、ガチでハモってくるその姿を見て雪之丞先生
「君たち、マジにさせないでボクを・・・たのむよ」
「あのハーモニー何?二年間ボクが教えてきた甲斐がありすぎるじゃないか~」
と本音を
ちなみに次の回に森雪之丞のファーストアルバムよりこの曲の元ネタがかかるのだが、その曲がクソかっこいい!!
「ミラクル・ファミリー」という曲でぶっ飛びの変態ニューオリンズファンクなのだ~。
録音メンバーは四人囃子や安全バンド、ハルヲフォンそしてM.M.Pという強力メンバー

森雪之丞/雪之丞見参

検索してみたところ、youtubeはおろか再発もされていない模様なのであんまり知られていない可能性が高い。
僕の周辺には和モノに強い人間がウジャウジャ居るのでこの曲について知ってるか聞いてみよう。

宛先コーナーの曲はリリースされているのもあり、そちらでは「宛先マンボ」も聞ける


リリース音源なので音はクリア。宛先ロックは数回後の物なのでコーラスのクオリティは上がっているが、破壊力は一発目のが一番?

他にも三人のみで歌う宛先ソングもあり、音頭・チャンチャカチャン・オペラ・演歌・小唄・音頭(即興)・ハワイアン・サンバ・マンボと何でもあり~。
ポテンシャルの高さと懐の広さに、只々驚かされる・・・

一曲目の宛先音頭の合いの手が「餃子」と入っているのは、この頃、ランが餃子ばっかり食っていて餃子臭いというネタを散々引っ張っていたから。その流れで年増嬢は「餃子の会」会長となった?

~自虐ソング~

自己犠牲をも厭わないブルース小娘達は、宛先ソングにとどまらず、自らの楽曲の替え歌で自虐ソングを披露までしていた~

ハート泥棒の替え歌で「ランのバストは77センチ」
http://www.youtube.com/watch?v=IQ6IWV5Ki8Q
こんなお馬鹿ネタでもやっぱりハモってくる恐るべき三人組!!

バストネタならやっぱりエグレ嬢の出番という事で

その気にさせないでの替え歌で「エグレと言わないで」
http://www.youtube.com/watch?v=0ANqBPlwvHI&feature=relmfu

さらにエグレ嬢と長尾アナの不倫騒動に関しては

ハート泥棒の替え歌で「エグレ泥棒」
http://www.youtube.com/watch?v=xhoFs8vxj60&feature=relmfu

悪ふざけが過ぎてきた三人組であるが暴走は止まらない、ついに彼女らの代表曲で国民的な名曲、「春一番」にまで手を出してしまう・・・

ハゲ一番
http://www.youtube.com/watch?v=r8-gdhb4wBk&feature=relmfu

暴走小娘三人組はこのナンセンス極まりない替え歌でようやく、やり過ぎである事に気付いたのだった。


~愛の名作劇場 連続ラジオどたま~

芸達者な三人はお馬鹿全開のラジオドラマ(どたま?)でも見事な役者っぷりを披露
中でもインパクト大だったのが以下の二作品

「大奥丸秘物語」
キャスト
・年増の局  - 伊藤蘭
・ドラム缶の局 - 田中好子
・エグレ姫
及びナレーション - 藤村美樹

「鼻紙家の一族」
キャスト
・きんたいちこうすけ - ベンジャミン伊藤
・鼻紙家長女 はながみ - スパンコール藤村
・鼻紙家次女 ちりがみ - アブドラザ田中

特にエグレ嬢演じる「エグレ姫」のばかっぷりと年増嬢演じる「きんたいちこうすけ」のチャラ男っぷり(ショーケンのモノマネ?)は絶品だ。
他にも様々な抱腹絶倒キャラを演じており、ドリフのコントでお馴染みのドラム缶嬢の「過剰お色気キャラ」や年増嬢が「弁護士ペリー・メイスン」のパロディで演じた裁判長のずーずー弁の完成度の高さたるや、さすがというしかない。
また、自分たちでギャグや小ネタを考え出すセンスも持ち合わせており、「ドリフ」や「見ごろ・・・」のネタをラジオに持ち込んでみたり、またラジオで考えたネタをテレビに持ち込んだりと、実に巧みにやってのけている。

実際のところ、三人とも完全に本物のコメディエンヌである事を実感させられる内容だ。
ランとスーは後に女優となるがコメディに出ている印象が無いのがつくづく残念でならない
個人的には芝居のレベルはミキが一番キレていた印象、女優としての彼女を見ることが出来ないのは本当に心底残念である。



~曲がやばい~

キャンディーズのセンス溢れる洗練されたトークのお陰で古さを感じさせない内容となっている番組であるが、さすがにBGMや繋ぎの選曲では時代を感じる。
ぶっちゃけめちゃくちゃカッコいい!!
BGMやSEにはブルース、ファンク、ハードバップが溢れ、CMまでもが最高にグルーヴィなのである。番組中にはキャンディーズの音源以外にも当時の渡辺プロ系のミュージシャンの楽曲がかかるのだが思わぬ楽曲の発見があって、音源面でも得る物がある。
ただし、洗練されたソウルサウンドから演歌まで選曲が多岐に渡るので、時には、スーさんの甘酸っぱい恋話の後に森進一がかかったりという恐るべき事態が起こったりもする・・・(笑)。


~深夜はこんなレベルじゃない?~

ここまで書いたが、この番組は実は日曜の朝っぱらもしくは昼にやっていた番組なのである。

大量のラジオ音源をアップなさっておられるアップ主の方のコメントによると、深夜に大橋照子アナとやっていた番組などは更に上を行くグダグダなグルーヴと破壊力だとか・・・

深夜の飴玉グルーヴ・・・

想像するだけでも、想像を絶する

是非、是非聞いてみたいです!!!


~ギャップにやられる~

ラジオではサービス精神の塊の様なおばかグルーヴを演出してみせてくれる飴玉トリオであるが、公開録音の生ライブではこのクオリティ

Go!Go!キャンディーズ 第28回 1977年1月2日放送より
Close to you ~Shake Your Booty

こちらもorenjinoumi2011 さんの「Go!Go!キャンディーズ 第28回 1977年1月2日 Pt.1 」から使用させて頂きました。どうも有難う御座います。
おなじみのバカラックとKC & ザ・サンシャインバンドのカヴァー

この頃のキャンディーズのユニゾンとハーモニーは神がかってきており
あぁもう・・・


~最高のコメディエンヌ達~

吉田照美さんの回想によると、当時のキャンディーズは超ハードスケジュールでスタジオ入りする時には完全に憔悴しきっているにもかかわらず、本番になるとばしっとあのテンションまでもっていけたそうだ。

『Go!Go!キャンディーズ』の台本の一部として載っていたものの引用

スー:さあ、30分を今日は一時間に延長して!
と思ったけど、ちょいと無理なので、やっぱり
30分メーいっぱいにおおくりする。
三人:Go!Go!キャンディーズ
ラン:(何か絶対にうけるギャグを言って、
周囲のみならず、ラジオの前の聴取者を笑わせること)

ラジオは声しか手段が無いので止まってしまったらNGである、憔悴しきった状態にこんな台本であのグルーヴを演出していたのかと思うと本当に頭が下がる。

エグレ、年増、ドラム缶

ちびっこ三人組の一体何処にそんなパワーが秘められていたのか

目頭が・・・

熱くなる・・・

Theme:お笑い/バラエティ 全般 | Genre:テレビ・ラジオ |
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AKBプロジェクト~この際だからAKBについて沢山書いてみる⑤

2012.07.08 Sun
おつ~、今回ようやく指原スキャンダルについて触れる。

今回も僕がネットで集めた情報からまとめた見解を、この際?だからボリューム満載で書いてみる。

しかしもう、さっしーの博多での活動ははじまってるっぽいし、じゃんけんの予選とやらも敗退したとか

そんでもって週刊文春が、原監督にも爆弾を落とした~
インパクトの度合いがまるで違うので社会の関心はとっくにそちらに移ってしまったがそれも少し前の話になってしまった・・・

~総選挙と指原莉乃~

ジャンケン選抜ではあるが、初のセンターも経験し、活躍した自負のあった篠田が順位を落とし、あからさまに悔しそうな顔での「上からスピーチ」で会場を湧かせた後、今回最大の注目株である指原の名前がコールされた。
その表情は硬く、喜びは殆ど見受けられない。
クライマックスを向かえる会場とは裏腹に、緊張した面持ちで登壇した指原のスピーチは不安げで痛々しいものだった。フジテレビで生中継されていた総選挙はこの瞬間に最高瞬間視聴率を記録したらしい。

AKBを会社に例えて考えると、一期生や二期生は黎明期から携わっている50~60歳台の幹部クラス。三期生も経験と実績のある40歳台後半~50歳台のベテラン社員、特に実力のある三期、渡辺麻友や柏木由紀などは役員クラスに座っている感じ。
対する指原は五期生。箔が付いてきたとはいえ、まだまだ中堅社員みたいなものだ。
実績ある先輩達を飛び越えて、いきなり4位というポジションに就いてしまった事は期待と同時に不安もよぎるミラクル人事。中堅社員が、異例のスピード出世によって30歳台にして、大企業の役員に選出されたようなものである。

おしゃべりな性格の上、エンタテインメントに関しては自分なりの美意識を持っており、先輩にも突っ込みを入れたりダメ出しをしたりするキャラクタの指原であったが、前提としてはあくまで後輩キャラクタの彼女。
ある意味、先輩達とは一線を引いて、それなりに甘えられるポジションで機能していたのだが、さすがに4位とまでなると振る舞いが難しい。

自分が下に居たからこそ発揮できたこれまでのパフォーマンスのままでお客が納得してくれるだろうか・・・
今まで築いてきたキャラクタを今後活かして行けるのか・・・
不安以外の事は殆ど頭になかったであろう。

二期生で人気も実力も実績も充実していた大島優子でさえ、第二回総選挙で一位を取った時は終了直後、前田敦子にすがりつき「アンチが増える・・・怖いよ・・・」と本気で泣いていた位だから、AKBプロジェクトで上位に座るという事は単純な事では無く精神的に難しいポジションに付くという事なのだろう。

指原の心情(多分)とは関係無くAKBメディアは彼女にスポットをあてまくり、生中継した選挙番組にはお母さんまで生出演させて、まるで指原の為の番組の様になっていた。

そんなAKBメディアを尻目に爆弾を落とす機会を虎視眈々と狙っていたのが、反AKBメデイア「週刊文春」である。

選挙の余韻覚めやらぬ翌週に爆弾は投下された。

~指原の罪と罰~

「男性ファンとの恋愛スキャンダル」、これはAKB軍団にとっては重大な背信行為にあたり、前例では懲戒解雇処分もあった重罪である。
今年あたまにも同様の問題で、最古参である平嶋夏海と三期生の米沢瑠美というベテランが依願退職という形で事実上クビになっている(実際は本人達の意向もあったかもしれない、もともと二人はAKBでは数少ない一般の学生生活を送っており芸能活動に頓着していない節がある)。
指原が「ファンと怪しい」という話は以前から知られてるものであった。
指原本人も篠田麻里子、大島優子に迎えられ「オールナイトニッポン」に初登場した際は生放送にもかかわらず、自分のメアドを一般のファンが知っている様なコメントをしてしまい、放送事故まがいの事件を起こしたりている(脇が甘いところも指原の魅力の一つなのであるが)。
「異例のスピード昇進」が株主総会で承認された直後に発覚した「重大な背信行為」に対する会社の対応と決断は思った以上に早かった。
博多事業所という全く実績のない所への左遷人事でとりあえずの決着をつけたこの事件であるが、「恋愛禁止」と言う「鉄の掟の限界」が顕在化した出来事だったとも言える。

数年前の情事でも致命傷を与える事が出来る「AKBのアキレス腱」

年頃の女子が200人以上。まだまだ、火種が絶えない事を文春は知っている。


~暗黒の2008年リストラ~

指原莉乃が男性と関係したのは「2008年から」と言っていたが、その年はAKBプロジェクトにとって極めて厳しい忘れられない一年であった。

「桜の花びらたち2008」という曲の販売方法が独占禁止法に触れるとの指摘を受けて、当時契約していたソニー系のデフスターレコーズとの契約が打ち切られ、AKBはレコード会社を失った。
その後、リリースされた「BABY!BABY!BABY!」は配信のみの販売でCD化はされなかった(この楽曲については後日、補足記事で触れる)。

この頃の状況について、高橋みなみは「BABY!BABY!BABY!の頃は本当にまずい状況で、メンバーもスタッフもいよいよAKB終わりかな~と皆が思っていた」と述べている。

売り上げも伸びず、レコード会社からも見捨てられ、諦めムードが漂う中、特に初期から携わっている社員のモチベーションの低下は避けられなかったであろうことは想像に固く無い。
そこで運営サイドが打ち出したのは「大幅なリストラ」だった。

まずは、当時、恋愛スキャンダルが問題となっていた三期生、チームBの筆頭、菊地彩香を解雇。
さらに、次のシングル「大声ダイヤモンド」では一期生の広告塔、前田敦子をセンターから外し、立ち上がったばかりの「SKE48」から当時まだ小学生だった新入社員、松井珠理奈をいきなりセンターに抜擢。昇格したばかりの五期生、宮崎美穂、北原里英、指原莉乃を初抜擢。選抜メンバーを大きく入れ替えたのだ。
こんなやり方をされたら初期の社員がふて腐れるのは当然の事で、秋には5人もの一期生メンバーが退職。翌年4月までに、最も華のあった主力メンバー、一期生の大島麻衣と川崎希(現在は実業家に転身)までも退職、半年の間に7人ものメンバーが居なくなるという事態がおこった。
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大島麻衣(左)と川崎希(右)、歌舞伎町とかにある看板の人みたいな写真~
初期のAKBの中で単独でのメディア露出が最も多かった(商品価値の高かった)社員である大島麻衣は退職後、元AKBという肩書きを殆ど使わなかった。そんでもって川崎希は退職後、起業して今や女社長となっている。


気の緩んだ社風の打開策として取り組んだリストラは、世代交代をちらつかせる強引なもので、現在在籍していたとしたら勢力図も随分変わっていたであろうベテラン社員を7人も一気に退職に追い込んだ。

大規模なリストラは功を奏しキングレコードからリリースした「大声ダイヤモンド」はそれまでの3倍近い売り上げを記録、その後の快進撃の足がかりを作った。

企画サイドも商品としての手応えを感じたのか、いよいよアキバを飛び出し全国展開へと乗り出した。

全国区で通用する商品に仕上げる為に規律の見直しも図られ、「恋愛禁止令」が厳格な鉄の掟となっていったのもこの頃からと思われる。
現在のAKBの体制は2008年に出来上がったといえるだろう。


~菊地彩香の場合~

AKBの記事を書くにあたって何度か登場している三期生、菊地彩香。
現七期生、菊地あやかは、前述した「恋愛スキャンダル」によって解雇された最初の女子だ。
今回の選挙で二位となった渡辺麻友と三位にとどまった柏木由紀が在籍するチームBで、かつて彼女らと一緒に3トップを形成していたエリート社員である。
彼女のスキャンダルが発覚したのは2008年の夏、依願退職ではなく懲戒解雇という極めて厳しい処分が下され、在籍していたプロダクション尾木も解雇された。
当時の会社の状況からみて「スケープゴート」となった可能性も高いと考えられる。

彼女が所属していた当時のチームBには今年頭に退職した二人もいた。そして指原が研修社員より昇格してチームBへ配属になったのもその頃だった。
AKBの中でも若いチームで、芸能人としての自覚も持ち難かったであろう当時の「チームB」社員は、特に株主や一般の人々との関係が生まれやすい環境にあったと思われる。
年少で二次元オタクを称する渡辺麻友でさえ浮いた話が存在するところから見ると運営側の監視も緩く、年頃のごく普通の女子同様、「自由恋愛の風土」がチームB社員の中にはあったのだろう。
菊地を含めスキャンダルが発覚した4人が特別だった訳では無く、当時のチームB全体に「そういうムード」があったと想像出来る。

スキャンダルが公になってしまった以上、会社は菊地に対して何かしらの制裁を加えなくてはならない。ちょうど大規模なリストラと重なっていた菊地の不祥事は一枚のカードとして使われることとなった。
後に発覚したチームB系社員の恋愛事情からもわかる通り、同じような事をしている社員が無数にいる事もそれなりに把握していたであろう運営サイドに「見せしめ」として使われた菊地。
AKBではエリートだったとはいえ、業界的にも精神的にもまだまだ未熟な彼女を何のフォローも無く放り出す事は、これから本格的に全国展開に乗り出す会社にとってリスクの高い選択でもある。
ショックを受けて自暴自棄になった菊地がスキャンダルビジネスに巻き込まれてしまったり、反メディアにリークしてしまう可能性も考えられるからだ。

同年の秋、菊地は七期生のオーディションを受けて合格、研究生からであるがあっという間に復帰を果たした・・・。
これは「プライドを捨てて再び研究生からやり直す菊地の心意気と、そうまでして戻って来たい場所AKB」という魅力的なドラマに仕立てた運営側の策略であったのだろうか。

菊地の件はなんとか切り抜けたが、スキャンダルビジネスに巻き込まれたのは、そちらでは無くフォローし切れなかった一期生の退職者、中西里菜だったが・・・

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懲戒解雇から再就職を果たした元エリート社員、菊地あやか。
解雇、そして復職にあたってどんなやりとりがあったのかは謎だが、株主達の反応は厳しく、菊地の支持に関しては消極的なのが現状だ。


~恋愛禁止条例の矛盾と限界~

秋元プロデューサは彼女らが国民的アイドルと呼ばれるようになった後「今は随分と成長したが、以前は殆ど動物園みたいだった」的な事をどこかで言っていた。

大島麻衣は退職後「恋愛禁止という規制が厳しくなったのは私が抜けたあとからじゃないですかね」と、現役の社員をヒヤヒヤさせるコメントを残している。運営側から現役社員に対し「大島麻衣とは連絡を取るな」というお達しが出ているという話も聞く。
退職後の大島麻衣は大幹部の一人であったにも拘わらず(使うなと言われたのかどうかは判らないが)、「元AKB」という触れ込みは殆ど使わない。AKBに対してのコメントを求められる事はあっても、あまり積極的には語らずお茶を濁す事も多い。
リストラを体験した当事者で退職後、AV女優という「次元超えの道」を選んでしまった中西里菜は「初体験は17歳で二周り以上年上の業界関係者」と言っている。
スキャンダルビジネス、忍び寄るAV業界
彼女の存在は、誰もが想像する「ザ・芸能界」がAKBといえども無関係では無い事を物語っている。
20060518093915.jpg
中西里菜
入社当時の大島優子は、前田敦子、大島麻衣、小嶋陽菜、中西里菜の後ろのポジションだったという。
四期生で入社した佐藤亜美菜はもともと中西のファンでAKBの就職を希望したといわれる。
乳臭い子供や垢抜けない社員が多かった当時、中西は華もあり色気もある有望社員であったが、原因はわからないがあまりパフォーマンスが発揮出来ず、メディア露出も少なめだった。

指原の場合は研修期間中に知り合った株主から売り飛ばされてしまった訳だが、ベテラン社員の事情はどうなのだろう。
前田、大島、板野の様な幹部社員、限りなくアンタッチャブルな?篠田等、ベテランにも当然スキャンダルはある。彼女らクラスになると既にピンでのCMも多いので莫大な違約金問題などが発生する都合、公な制裁を加える事は出来ない。そして相手が同業者だったりする事もあり運営側でそれなりの消火活動が出来る。
しかし株主や一般人を巻き込んだ、今回の指原の様な事象に関してはリソースを押さえられないので処罰する他ない(指原はピンで大きなクライアントは持ってない?)。
昨年から今年までにグループ企業(SKEやNMB)を含め、かなりの数の社員が処罰の対象としてのぼり、依願退職者も増えている。

国民的アイドルと称され、知らない人が居ない存在へまで成長を遂げたが、ここにきてAKBの魅力的なコンセプトと、それを支える「掟」との間の矛盾が一気に噴出してきている。
指原というAKBの象徴とも言うべき「シンデレラ社員」がこの様な自体になった事で「鉄の掟」の限界がとうとう見えてきた。
数年前の事象まで射程圏内であるこの問題には時効というものが存在していない。
現在は十分に掟をまっとうしている社員であっても、過去に遡って襟を正す事が出来ない以上、一度でも情事に及んだ記憶のある社員にとって極めて殺傷能力が高い問題。
リソースは株主、一般人、数百人に及ぶ退職者等、至る所に潜在しており、その火種を運営側で消火する事は不可能に近い。
リーク先も文春や新潮の様な反AKBメディアだけではない、最も危険なのは、野蛮で邪な獣達が蠢くパラレルワールド「インターネット」の世界への流出だ。
今後も多くの有望な社員の血が流れる事になるのだろうか・・・

このままでは身に覚えのある社員のパフォーマンス低下に繋がり、再びリストラを余儀なくされるかもしれない。
とはいえ、有能な若手がまだまだ育っていない現状を鑑み、慎重な規制緩和路線が妥当だと思われるのだが、それで株主を含む大衆をどこまで説得出来るかはわからない。

大衆を味方につけてここまでの人気を獲得してきたAKBプロジェクトであるが、また脅威となる敵も大衆である。

~今後、要注意な女子~

最近、一際女を上げた一人のメンバーがいる。五期生の仁藤萌乃だ。

シャープさに欠ける頬の張った、どちらかというとおかめ面で「AKBいちのブス」とまで言われていた彼女が突如、AKBいち端整な顔立ちの小嶋陽菜に匹敵する程の美女に豹変、ネット上で話題になっているとの事

かつての彼女は泥棒メイクをさせられたり、篠田麻里子の有名なガチ切れパフォーマンスの相手役として一歩も引かぬ「ヤンキー睨み」を披露したり、汚れ役が多いキャラであった。

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看板番組「AKBINGO」での泥棒メイクは無駄に等身大パネルまで作られた。右は篠田を睨みつける仁藤


同期の実力者、指原や北原が快進撃を続ける中、日陰の存在だった仁藤。
所属先であるホリプロの筆頭は板野友美で有効なユニットは存在していない為、メディア露出も少なかったのだが、選抜メンバー以外の個人売りが活性化している現状、美女に変貌した仁藤にもとうとう機会が巡ってきた。

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見事に洗練された(恐らくダイエットと歯科矯正)仁藤萌乃
華やかさに加え、芯の強そうな色気も加わった。

上記の画像は芸能人特技対決「書道」で優勝した時の物。女子にとって「字が綺麗」というのは大きなイメージアップに繋がる。

彼女はもともと手先が驚異的に器用でネイルアートも自分で施すらしい。そして書道より凄い特技が「消しゴムはんこ」である
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仁藤萌乃が消しゴムに彫った秋元P
普通に「凄い!」としか言いようが無い・・・

性格は非常にはっきりと物怖じせず自分の意見が言える性格の様で、スタッフからは「ジャックナイフ」と呼ばれているようだ。
ムチャぶりが多い「AKBの深夜対応」でも、バンジージャンプの企画で指原莉乃がびびりまくり、一度も飛べずに番組を台無しにして「ヘタレクイーン」と呼ばれるようになったのに対し、同期であり同じ企画に参加していた仁藤は気合十分に二回も飛んでみせ「肝っ玉クイーン」と呼ばれている。
現在の仁藤の所属は「チームK」(元所属はやっぱりチームB)、秋元才加(広井王子とのスキャンダルで処分経験あり)がキャプテンを務める「熱っぽい体育会系」のチームである。
一見、接点の無さそうな、絶対エースの前田敦子曰く「チームKの裏番は仁藤萌乃」と言わしめ、チームKの顔でありAKBのシンボルの一人である大島優子からも絶大な信用を得ており、他の先輩メンバーからも一目置かれる影の実力者的存在。公演に対する意識も高く、後輩の面倒見もいいほうで運営からの信頼も高い。

仁藤は今までの人気メンバーとは全く違ったキャラクタを持っているといえる。
大衆的なキャラクタを持ち合わせたメンバーは多数輩出しているが、文化面に秀でたキャラクタは今のところ存在しない。
「萌乃」というなんともロマンチックな名前に堪えうる容姿に優れた特殊能力
仁藤萌乃は「才色兼備」という新たなキャラを確立したのだ。

長いこと汚れ役を引き受け「AKBいちのブス」とまで言われながらも、持ち前の芯の強さと努力でこれまで頑張ってきた末に掴み取ったチャンス。
「逆境からの成長」という、ファンから強い支持を得そうな「アマチュア美学の要素」も十分。
さらに仁藤はライフスタイルも個性的、秘密主義で単独行動が多く「庶民的で泥臭い魅力」の他メンバーに比べ、洗練された「芸能人」の様な?魅力があるとも言われている。

しかし、仁藤にも昨年「恋愛疑惑」が浮上し核心に至らず不問とされたが、今後の活躍次第では反メディアが動くかもしれない。

こういう逆境成り上がり系女子程、何かあった時の風当たりが強いのも事実。

十分な注意が必要である。


~反メディア~

昨年末、Googleとも業務提携を結び、現在のAKBプロジェクトは、ほぼ「メディアジャック」を成し遂げたといえる。
前回「AKBは業界の総意だ」と書いたが、権力ともいえるほど肥大したAKBの影響力が、自由主義を揺るがす脅威である事も確かで、これに対して大衆は監視を怠ってはならないのも確かである。
ゆえに批判的な個人やメディアは必要である。常に監視をおこたらず批判的な立場に立つことが彼らの役割であり、「強大な権力の横暴を許さない」雰囲気を作ることで社会に緊張感が生まれる。
反メディアは「エンタテインメントの質や文化的な価値」を云々言う必要はない。とにかく批判的な姿勢で監視を続けるのが役目である。


~刺し腹クオリティ覚醒~

やっぱり指原は運を持っている。人気タレントになりうるセンスがあるといえる。

スキャンダルが発覚せずに4位というポジションに居たとしたら、これほど彼女に注目が集まる事は無かったであろう。
スキャンダルを逆手にとり、指原に乗じてHKTも売り込もうという戦略も理に適っている。

指原が批判に晒される事はある程度仕方ないことであるが、HKTにとっては指原が加入した事によるデメリットは殆ど無く、労せず知名度を上げる事が出来たメリットは遥かに大きい。
指原本人はどうかと考えると、やはりメリットの方が大きいと考える。
指原のパフォーマンスが最大限にグルーヴするのは、ネガティヴな状況下だ。
上位からの転落、新規グループへの左遷。
この様な厳しい状況は指原にとってネタの宝庫である。
逆境におけるポジティブパフォーマンス、「ネガティヴ要素の再利用」こそ「指原クオリティ」であり、まるでブルースマンの様なそのやり口は、こういった状況下でこそ、強力なグルーヴを生み出す。
もしスキャンダルが発覚せずにあの上位軍団の中でメディアに出続けても「4位としての自覚」や「先輩メンバーへの配慮」等に悩まされ、本来のグルーヴは期待できないであろう。
指原は後輩との相性も良く、後輩を活かす能力も高いので、後輩達が彼女の胸を借りて積極的に絡める様な状況を作っていけば、指原にとってもAKB4位で居るより俄然本領が発揮できるであろう。

博多での活動にはグルーヴィな要素が一杯だ。HKTの若手と共に「友情・努力・勝利」のAKBイズムに満ちたドラマを作り上げてくれる事、大いに期待している。

新境地での指原クオリティ。ファン離れは避けられない事であるが今後の逆境からの巻き返しドラマで「それでも好きだよ」現象を起こせるか
刺し腹2

指原莉乃はまるで「たんぽぽ」の様だ。

地味で質素だけれども、

誰もが知っているし、

誰にも嫌われない

博多で花を咲かせたら、

綿毛になって風に乗り、また東京の路傍で元気な花を咲かせて欲しい。


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AKBプロジェクト~この際だからAKBについて沢山書いてみる④

2012.07.01 Sun
~パラレルワールドとデフレアイドル~

インターネット

僕らが実存する現実社会と平行してインターネットというパラレルワールドが存在する。

その世界は極めて無秩序で野蛮な、そしてロマンチックな世界である。



今回はちと、めんどくさいです。AKBメンバーあんまり出てきません~笑

「会いに行けるアイドル」と銘打って従来よりも敷居を下げ、劇場を拠点に精力的にライブ活動、握手会というリアルなコミュニケーションが図れる機会を設けて、選抜メンバーさえもファンの投票で決めてしまう等々、大衆と共に展開されるソーシャルネットワークの中で巨大な怪物へ成長を遂げたAKB軍団。

芸能界の怪人をフロントに、30代の豪腕青年実業家とガリバー企業がしかけるそのプロジェクトは、芸能のみならず多くの業界を飲み込み強大にグルーヴする、まるでリヴァイアサンの様だ。

デフレに強いビジネスモデルとして、ファーストリテイリングが動かす「ユニクロ」のとの類似点をあげられる事も多い、AKBプロジェクトは芸能ビジネス界の「ユニクロ」だ。
不況において消費者を刺激する最も重要なポイントはやはりコストパフォーマンスと考えられる。
AKBの場合、劇場のライブは2、3千円で見られるというし、写真集等のグッズの価格も他と比べて低めに設定されているらしい。

AKBプロジェクトの女子達は、決してスケールの大きなエンタテインメントを提供する訳ではないが、退屈な粗悪エンタテインメントに終始する訳でもない、「最高ではないが、悪くないコストパフォーマンスを提供する」まさに「ユニクロ」なのである。

~不況が文化を活性させる~

慢性化する不況は消費を鈍らせ、デフレーションをもたらす。
娯楽の消費に対しても例外では無く、当然そこにかけるコストも抑えられて行く様になり、現実離れした「豪華なエンタテインメント」に徐々に違和感が生まれはじめる。
消費に対してネガティヴな形で、逆にある意味敏感になった大衆は、メディアや芸能界が扇動する大消費型のエンタテインメントの様に「上から与えられる物」を単純に消費者として享受する事をしなくなり、もっとささやかな、現実に近い所で展開される参加型エンタテインメントを志向する様になる。限られた遊興費の中で「自らの娯楽を自らの意思で選択する」こととなり、その分、文化に対する社会的意識は高まってゆく。

その結果、新しい「コストパフォーマンス重視型のエンタテインメント」が形成されることとなった。

デフレカルチャー

「不況が文化を生んだ」のだ。

この現象はイギリスのユースカルチャー及び音楽シーンを見てみるとよくわかる。

~不況と共に台頭するユースカルチャー、イギリス音楽~

戦後の英国は、労働党の産業国有化政策により国際競争力を失い、50年代から深刻な不況に見舞われる様になった。英国は階級社会である為、不況のあおりを食うのは労働者階級。
そんな閉塞感の漂う50年代、労働者階級の若者達の中から、世界初のストリートカルチャーとも言われる「テディボーイ」が出現、社会現象(問題)となった。
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こんな感じの人達。他の族との明確な抗争というのがみられず(一方的にパンクスをいじめたりはしていたみたいだが)、英国のユースカルチャーの中でも特に恐ろしい存在なのかも?

テディボーイに関しては、僕が数年前に書いた記事を参照
エドワードジャケット~リージェントストリートにジョンレノンはいたのか?

そんな恐ろしいテディボーイの中には、60年代初頭、以後の音楽の歴史を塗り替える究極の存在「ザ・ビートルズ」の連中もキースリチャーズもいた。

テッズ(テディボーイ)に続き、ロッカーズ、モッズ。
英国の労働者階級の若者達のフラストレーションは次々と新しい文化を生み出した。

その後、73年に起こったオイルショックの後には、マルコムマクラーレンとヴィヴィアンウェストウッド(今やダサい高級ブランドのおばちゃんになってしまった)が「セックスピストルズ」をプロデュース。パンクムーヴメントが巻き起こる。

保守党のサッチャー首相がサッチャリズムの名の下に行った急進的な経済政策が労働者階級に更なるダメージを与え、賃金低下、失業率の上昇を招いた80年代にはシカゴのハウスミュージックの影響を受けた「レイブカルチャー」がマンチェスターのクラブ「ハシェンダ」から起こり、80年代後半、その空気を吸ったバンドマン達は、ストーンローゼスを筆頭とする「マンチェスターサウンド」を創出、その流れでオアシスも登場。


~AKBプロジェクトの先見性~

不況とともに形成されるデフレカルチャー

AKBプロジェクトは初めからこの様な事態を予見していたのか?という疑問が持ち上がるが、恐らくおおむね「YES」といえるであろう。
プロジェクトの立ち上げに際し青年実業家Kは20億円もの資金を用意したといわれ、「電通」という影響力の固まりが軸となっている事をみても、従来の「消費物としての女性アイドル」というものではなく、「秋元康のロマン」を元に企画された「長期的巨大プロジェクト」である事がみてとれる。

~パラレルワールドとデフレアイドル~

不況とともに、デフレカルチャーという「コストパフォーマンス重視型のエンタテインメント」が出現する背景に存在するもうひとつの原因であり温床となったのが現実社会と平行して広がる宇宙「インターネットの世界」である。
「偶像」という非現実的なものとしてではなく同胞として大衆に迎え入れられたAKBの女子達は、人々のロールプレイングに、時には擬似恋愛対象、時には擬似友人としてコミットされる。
そして彼女らの存在は、身近にあるもうひとつの社会、つまりネット上に存在するコミュニティの中で、「口コミ」と言うなんとも原始的な手法でもって広告され、ムーブメントとなって社会にフィードバックされる。

AKBプロジェクトは広告をオンライン上の大衆(ソーシャルネットワーク)に委ねることにより、金銭の介在しない手法で「雑草軍団」の活動を浸透させる事に成功した。とはいえ、著作物に対する規制を恐らく意図的に緩めていたと思われるので、その点ではコストがゼロとはいえないが。結局、広告の役目を終えたYOUTUBE等の動画は昨年一気に削除された。

さらにAKBプロジェクトは「マルチメディア」を使って興味深い「遊び心」を見せてくれた。会いにいけないアイドル、「江口愛美事件」だ。

江崎グリコ「アイスの実」のCMで突然現れた究極の新人とやらが人気メンバーを差し置いてセンターでCM出演した訳であるが、結局は人気メンバーの顔を合成したCGだったというやつ。
これは電通側がしかけた企画でCMにおけるメディアミックスの実験だ。
電通はこれまで手がけてきた出版、放送、そしてインターネットをすべて繋げて一つのCMを展開して見せた。
放送前から、AKB御用達の雑誌プレイボーイで江口愛美をグラビアで特集したり、あたかも実在するように煽り、ファンを騒然とさせた。
まんまと電通に踊らされたファン達はふて腐れ「会いに行けね~じゃん」という不満と共に「アイスの実なんて買わね~」という声があがるなど、クライアント的にはあまり効果的では無くCMとしては相応しくないと思われる結果が出てしまったが・・・
結局のところ電通は自分たちが企画するAKBを売り込んだに過ぎない、新手のAKB商法だったともいえる。

このCMにはもう一つ面白い仕掛けがあった。
江口愛美の秘密が公表される前、AKB7期生(元3期)の菊地あやかがブログ上で、江口愛美がCGである事をほのめかすような発言をのせ、さらにネット上をかきまわしたのである。
当然、怒られた菊地はブログ上で謝罪となる訳だが、なんとその後、プレイボーイで「お騒がせ謝罪グラビア」として菊地が登場したのだ。なんという茶番・・・笑
傷だらけキャラである菊地のダーティジョブによって、菊地のプロモーションを行う荒っぽいおまけまで付けてきたのである。
さらにこのメディアミックスCMは、昨年の「フライングゲット」プロモもかねたカスペルスキーのCMでも登場。
突然YOUTUBEに出演メンバー全員の顔がAKBの峰岸みなみになっている「フライングゲット」のPV動画がアップされたのだ。
後に峰岸みなみが「趣味で編集した動画が流出してしまった」という体で謝罪会見を行い、流出の危険性を訴えるという斬新なCMであった。
このような電通の遊び心に批判的な人々も多いと思われるが、個人的には面白いと思うので、色々やって欲しい。

ソーシャルメディア、マルチメディアをも操れる時代の象徴、AKBプロジェクトではあるが、実際の商品である女子達はこの展開をどれだけ喜ばしい事だと思っているのだろうか?

適性なやり方であり、生き残って行く道がそれしかなかったとしても・・・

パラレルワールド(ソーシャルネットワーク)は大人でも扱うのが難しい世界。
アナーキーなパラレルワールドでの「雑な振る舞い」がすぐさま現実社会にフィードバックされるという事をいつまで経っても判らない大人が腐るほど存在する。
パラレルワールドは現実社会の様にシーケンシャルな世界ではない。
発言はログ(記録)として残り、削除を行ったところで、もし誰かにコピーでもされてようものなら永久に拡散を続ける可能性がある事すら気付かない・・・

ツイッターの様なツールは別名「バカ発見器」などと呼ばれている。

大人ですらこの有様なのに子供がパラレルワールドで遊んでいる事を考えるととても恐ろしい。

こんな社会に特に武器も持たない女子達を放りこんで、彼女らを守って行けると考えたのだろうか?

「大人の事情」でジャングルに放り込まれた女子達は野蛮な獣たちに弄ばれ血だらけになりながら日々、好奇の目に晒されている。

昨年の総選挙で大島優子は

「AKBについて周りは色んな事言います・・・」

と口にし

前田敦子に限っては一位を獲ったにも拘わらず

「私の事は嫌いでも、AKBの事は嫌いにならないで下さい」

と顔をくしゃくしゃにしながら、感動していいのか同情していいのか判らない、壮絶なスピーチをしていた。
それをみた秋元プロデューサは涙を流していたが、果たして何の涙だったのか?
これらの発言はパラレルワールドのアイコンとして生きなければならない苦しみの吐露に他ならない。
前田敦子の様なあからさまに不器用そうでナイーブな匂いプンプンの女子がパラレルワールドで生き残れるとは到底思えない。

結局、前田は潰れてしまった・・・

彼女らは野蛮なパラレルワールドで育ち、逞しく成長を遂げているようにみえるが、現実社会に存在する感情を持ったちっぽけな個人でもある。
あまりにも肥大化した現状でこれ以上負担をかけた場合、商品がボロボロにぶっ壊されるリスクもそれだけ高まるという事を運営サイドは念頭に置いて、彼女らの人生に責任を持つ必要がある。

最近、今まで露出の少なかった女子を積極的に登用している背景にはAKBブランドを背負わせるにあたっての負荷分散という意味合いも含んでいるのであろう。
運営側は今後も、十分に注意して商品を取り扱い、ユニークなグルーヴを提供して欲しい。


ということで、結局AKBの話から随分広げてしまった~
ようやく次回はさっし~スキャンダル
もう随分時間経ってしまったし、文春がもっとデカい爆弾をジャイアンツに落としてしまったから話題は完全にそっちだし
でも、書きますよ~この際

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AKBプロジェクト~この際だからAKBについて沢山書いてみる③

2012.06.25 Mon
おつ~

今回は、汚れても美しい雑草軍団の美学ね


~AKB48のコンセプト~


「会いに行けるアイドル」

というのがキャッチコピーとして使われているが、あまりピンと来ないところがある。

従来、アイドルと言うものはその名のとおり「偶像」。
崇拝する対象であり、それを崇める人々がファンと言われてきたわけだ。
気軽に会いに行ける、それなりに双方コミュニケーション可能な存在となると「アイドル」と言う表現は適切では無い気がする。
そうは言っても彼女らは「学校のちょっと可愛い子」でも「街の人気者」な訳でもない。
あくまで企業の経営理念にそって金銭というものが介在したうえでコミュニケーションが成立している以上、よく揶揄されるように彼女らの存在は「キャバクラ嬢」といった類のものに近く、彼女らの「ファン」は「お客さん」という方が適切かも知れない。
実際、彼女達は「ファンの皆様のおかげ・・・」としょっちゅうへりくだる。

いまいちピンと来ない「会いに行けるアイドル」だが、本来のコンセプトはどの様なものだったのだろうか?

当初、秋元さんがイメージしていたのはどうも松竹歌劇団の様な少女歌劇団だったっぽい

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1928年に発足した松竹歌劇団(SKD)は宝塚歌劇団・OSK日本歌劇団と並ぶ歌劇団
国際劇場(浅草)を本拠地に、女子達が歌ありダンスあり芝居ありのエンタテインメントを披露し、人気のある大衆芸能だった。
日本の女子アイドルが大人数化する背景には、歌劇団の存在があるのかもしれない。
96年解散まで60年以上続いた。

松竹歌劇団出身としてよく知られてるのはこの女子
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千恵子と美津子の倍賞姉妹

僕が好きなのはこの女子
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野添ひとみ
敬愛する、増村保蔵監督の映画にしばしば登場し、そこでよく共演していた探検隊の人と結婚しました。

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入隊する前の川口浩さんと、原始猿人バーゴンを発見した頃の川口隊長

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出合った頃の二人

宝塚の存在を見てわかるとおり、劇場型エンタテインメントは日本の文化に根付いている。

AKBと言うネーミングにしても劇場を拠点とした活動からしても、上記、歌劇団を意識してのことであろうことはほぼ間違い無いだろう。

本来の目的が「歌劇団の復活」なのであれば、多くの人々がイメージする様な「人気メンバー依存型」の賞味期限の短いエンタテインメントで終わらせるつもりはなく、最近の動きからしても現存する最も知名度の高い歌劇団「宝塚歌劇団」のように、個人の力に頼らないブランド性を築き、じっくり腰を据えたエンタテインメントを目指しているのかもしれない。


~AKBとおにゃん子~

秋元プロデュースという事で、世代によっては、おニャン子クラブをイメージするであろうが、AKBプロジェクトは上記のとおり異なるコンセプトを持っていると考えられる。

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おにゃん子クラブ
当時、SEXの事をニャンニャンすると言っていた。そんでもって彼女らのヒット曲は「セーラー服を脱がさないで」。
こんなお下劣な悪ふざけ極まりない、低俗パフォーマンス(よい意味で)ではしゃいでいたバブル期の日本。浮かれすぎじゃね。
ちなみに僕は河合その子が大好きでした


「深夜放送の悪ふざけ」を明るい時間に持ってきた様なゆるいにわか集団だったおニャン子クラブに対し、伝統芸能に近い「歌劇団」というコンセプトに基づくAKBは全く違う結果を生みそうであるが、アウトプットされた結果は、おにゃん子時代に芽生えた「悪ふざけの美学」を十分に内包したものとなった。

もともと深夜出身の秋元プロデューサならではの「深夜のグルーヴ」感は、おにゃん子期より格段に洗練され、大の大人がしかける「本気の悪ふざけ」となって彼女らを翻弄し、「むちゃぶり」や「サプライズ」といったサディスティックな手法で、未聞のアヴァンギャルド女子エンタテインメントを構築するにいたった。

おそらくメンバー達にとってはかなり酷で迷惑な話だったのだろうが(実際、メンバーは「大人は・・・」といった表現をしばしば使い、諦めに近いささやかな反抗をみせる)、この深夜で培った「傷だらけの雑草パフォーマンス」が、彼女らのエンタテインメントのバックボーンを支える、もっとも大きな個性となっている。


~深夜のAKB~

AKB初の地上波冠番組であり、未だに放送が続いている長寿番組「AKBINGO」というのがある。

深夜放送ならではのテンションで「どたばたな悪ふざけ」を繰り広げるいわゆる低俗番組であるが、YOUTUBEで過去の放送分を見たときの衝撃が、僕をAKBマニアたらしめこれだけの規模で記事を書かせるに至った最大の要因である。

番組内では罰ゲームで「ゲテモノ」をくわされたり、粉に落ちるのは日常茶飯事。
極めつけだったのが、メンバー同士がハイテンションで口汚くののしりあうマイクパフォーマンスと「嘘発見器」を使い、かなり手痛い質問を浴びせてメンバーの本音を吐かせる「ショージキ将棋」というドS企画だった。

当然、ある程度台本があったうえでのエンタテインメントなのだろうが、時折みられる台本を超えて行き過ぎてしまった時のうろたえっぷりや泣き顔に、「番組とはいえ年端のいかない未熟な女子達がこんな企画に耐えられるのか」と常識を疑うほどの壮絶パフォーマンスであった。

大人がガチでしかける際限のない「悪ふざけ」にこれまたガチで応える女子達の信頼と結束力は、僕のエンタテインメント美学「くだらないことでもガチでやる精神」に呼応し、僕をAKBマニアたらしめるグルーヴと化した。

その中でも極めて異彩を放っていたのがAKB最年長の女子二人であった。

野呂佳代と大堀恵の二人である。

AKBの2期生としてオーディションを受けた野呂はプロフィールの写真を加工し、年齢を2才サバよんで応募(当時の実年齢は22歳で応募資格は22歳までだった)。二次審査はテレビ電話面接で体型がバレることもなく、うまいこと審査員面接までこぎつけ会場入りした時、体のでかい野呂をみて審査員がドン引きしたが、秋元康の「面白そうだから・・・」という一言で合格したという。

分別ある年齢であり業界も未経験ではなかった野呂は、安定したトーク力と体型を生かしたパフォーマンス?で番組の司会であるバッドボーイズの信頼を受け「イジられキャラ」として番組を大いにグルーヴさせた。
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アイドルとしては体系も年齢も規格外だった野呂佳代は、巧みなトーク力とパフォーマンスでAKBの「雑草パフォーマンス」の基礎を築いた。
彼女のおかげで大島優子や指原莉乃の様なキャラクタが確立されたといっても過言では無いだろう。

もう一人の立役者、大堀恵はオーディションを受ける以前は篠田麻里子らと共に劇場に併設する売店で売り子をやっていた。篠田が怪しげな経緯でオーディションを受けずにメンバーに抜擢された後、2期生として合格した彼女は野呂と同じ22歳だった。

アイドルなの?と疑問符が付くのは当然の事、キャバ嬢を通り越し、もはやスナックのママの様ななりふりかまわぬキャラクタは大いに受けて一時期の「AKBINGO(AKBAKB0じ59ふん)」はもう殆ど彼女が主役のような番組であった。
今とは違い規制も緩かった「恋愛禁止」という「処女性」を重んじる規約と相反するように、番組の冒頭から入浴シーンで登場したり、番組中のコントでは本物にしか見えない完璧なスナックのママを演じてみせたり。一発芸で鼻フックで吊るされて出てきた時にはメンバー全員ドン引きの表情だった。
そんなキャラとは裏腹に意外とピュアで泣き上戸、AKBでは当時おそらく唯一の大卒で教職免許を持っているというギャップも魅力のひとつであった。
野呂と同じ22歳であったが生まれが大堀の方が早かった為、最年長という事になりAKBINGOではある時期から司会のバッドボーイズ佐田に「クソばばあ」と呼ばれる様になり、以後ほとんど名前で呼ばれる事は無くなった。

ライブでも、スクール水着で登場したり、武田久美子ばりの貝殻ビキニで登場したり、ステージ上でメンバーにディープキスをしたりと、官能度の高い変態パフォーマンスでことごとく従来のアイドルパフォーマンスを超えていった。
この不純なキャラクタは「深夜の秋元イズム」の賜物であり、AKBのイメージを多様化するきっかけとなった。
そして、大堀がAKBINGO(AKBAKB0じ59ふん)で存在感を発揮している08年。最近の指原莉乃にみられる様な「個人ミッション」の走りとなる無茶振り企画「大堀恵ソロデビュー、1万枚売れなかったら、即卒業」という指令が秋元康から告げられる。


大堀めしべ名義でリリースされたこの曲、AKBから最初にソロデビューをしたのは板野友美という事になっているが実質的に最初にソロデビューしたのは大堀恵である。
秋元康/後藤次利という80年代荒稼ぎコンビが手がけたこの曲。
名盤解放同盟的においプンプンなカルトなルンバ歌謡は、秋元先生がある意味「本気」を出した曲。
片岡鶴太郎に書いた「IEKI吐くまで」に匹敵するなかなかの名曲だ
正直なところ、あまりにも深夜然としていて、もはやAKBをどうしたいのか判らなくなっている。
08年当時のAKBプロジェクトの試行錯誤が伺える楽曲でもある。
ちなみに振り付けはパパイヤ鈴木で、PVには今をときめく大島優子もキャバ嬢でチョイ出(大島麻衣も出てます)

つるちゃんの名曲「IEKI吐くまで」

つるちゃんの歌が上手すぎる~

深夜のグルーヴを見事に体現した大堀恵の存在は、後の年輩グループ「SDN48」の構想につながってゆく。


AKB最年長の野呂佳代と大堀恵は、従来のアイドルに必要な要素や振る舞いから逸脱したキャラクタでAKBの可能性を広げ、キャラクタ重視型の志向性を示唆した。

現在でも大島優子、高橋みなみ、指原莉乃といった人気メンバーは従来アイドルが持ち合わせなくてはならない要素とは別の才能でその地位を築いている。

そのことは、今回の総選挙で決定的ともいえる結果が出た。


~AKBの美女達~

AKBの中でも特に容姿が優れている(アイドルとしての要素を持ち合わせている)、野中美郷、入山杏奈、光宗薫などは圏外に終わった。

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野中美郷
控えめなキャラクタでメディア露出も少ない6期生の彼女、運営側がようやく売りに乗り出し、今年のAKB全国ツアーのタイトルが「野中美郷、動く~47都道府県で会いましょう~」となる。
秋元康氏は「AKBの中にもこんな美人がいるんだ。という事を知ってほしい」と言っていた。
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入山 杏奈
こちらも控えめなキャラクタではあるが、雑草軍団の中では圧倒的な美貌を誇る10期生。
出番は少ないものの「太田プロ」所属なので今後の展開が期待される
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光宗 薫
「神戸コレクション」でグランプリを獲るなど、ガチなトップモデル街道から横道をそれて、何故かAKB研究生となった13期生の光宗 薫は「AKBの秘密兵器」と呼ばれる大物ルーキー。
彼女の場合は例外中の例外なので、研究生でありながらも人気メンバー以上の露出度を誇る。今期の中居正広主演の異色刑事ドラマ「ATARU」ではサブキャラながらも十分な存在感を発揮する鑑識助手を好演。女優としての期待度は非常に高い。
ある意味、今回の選挙で最も注目度の高い存在であったが、予想もしない圏外。
異例の扱いで知名度と活躍をしてきたにも拘わらず、不甲斐ない圏外という結果に「悔しさのあまり会場を睨みつけた」という彼女。
後日、「会場を睨みつけて済みません、負け惜しみです」と反省の弁を述べたそのスピリット
そして、美貌、才能ともにこの上ない光宗は、個性や経歴の特異性からして意図的に新しい形の売り込み方が行われている様に思われる。

路傍の花では決して無い彼女達の様な女子は、他の「AKB然とした女子」達と同じ売り方をしても意味がない。この手の女子がAKBとしてうまく機能するような状況を作ることも今後の課題の一つだろう。


~友情、努力、勝利、少年ジャンプ型エンタテインメント~

松竹歌劇団には選抜メンバーからなる「アトミックガール」や「エイト・ピーチェス」といったユニットが存在したが、AKBも同様にチーム分けや選抜のシステムがある。

チームA、K、Bというのが大きな枠として存在し、普段はそれぞれ別チームとして活動している。
学校で言えば、3組まで存在し、それぞれがクラス単位で動いているといった感じ。

初期の段階では、1期生がチームA、2期生がチームK、3期生がチームBで、クラス分けでは無く学年分けという感じであった。
その後、4期生以降はそのどれかのチームに昇格するという形となっている(最近、9期生を中心としたチーム4というのが発足した)。
それぞれのチームがそれぞれの個性を持っており、初期の人気メンバーを抱えるチームAは前田敦子、小嶋陽菜、板野友美(現チームK)の様なマイペースな個人主義スター集団の色合いが強い、野球で例えるならジャイアンツか。
一方、チームAのライバルとして発足したチームKは秋元才加をリーダーに据えた結束力重視の体育会系集団、例えるならライバルということで、タイガースとなる。
すでに世に出ていたAKB48に憧れて入ってくる女子もいたりするようなチームBはライバルという存在ではなく後輩チームだ。
チームB発足時、チームAから「立ち上げに際して尽力して欲しい」という理由でチームBのキャプテンとして移動が命じられた浦野一美は、「左遷されたという思いで悔しくて一杯だった」と語っているので、チームAやKとチームBとは一線を画すものである。

チーム分けと共に選抜という枠があり、以後、次々と研究生が入ってくるようになると、今度はサッカーに例えた方がわかりやすいかもしれない。

AKBとはJ1の様なもので研究生はJ2的な立場となる、そして選抜メンバーは日本代表となり、個人でバラエティやドラマに出演しているメンバーは海外組といえる。

チーム単位で活動する事によりファン達もチーム単位で付くこととなり、チームAとチームKのファンが対立する事態も起こっていた模様だ。

このようにチーム分けがもたらした、ユニークなスポーツエンタテインメント的形態が、世代を超えて多くの人の心を掴んだひとつの要素といえるだろう。

そのスポーツ的要素に気付いた運営側は、さらに部活動的な青春群像要素を盛り込み、これが老若男女すべての世代が共感できるエンタテインメントとしての決定打になったと思われる。

プロフェッショナルにおいては本来、結果が全てであってそのプロセスに関してアウトプットする必要は特にない、努力しようがしまいが結果が美しければ問題は無い。
努力が美しいのは結果が出た場合であって、結果が出ない努力は通常は認められないのがプロの世界である。

しかし、アマチュアの世界はそうとは言い切れない。特に学生の部活動の場合は練習やチーム作りの課程などの努力がクローズアップされる事も多く、結果を残せなくても、そのプロセスでもって大きな感動をもたらしてくれる可能性があったりする訳だ。

AKBは従来のプロフェッショナルエンタテインメントとは異なり「努力」という裏側の過程までもドキュメントとして積極的にアウトプットする。
裏のプロセスをも見せて行くアマチュアの美学。そしてその中に垣間見える、「友情、努力、勝利」と言う少年ジャンプのスローガンの様な、青春群像はまるで高校球児であり、ステージやメディアで見せるパフォーマンスにたどり着く努力の過程まで含めてひとつのエンタテインメントとなっている。
この極めて健全なドラマが世代を超えた人気を獲得した最大の要因だと思われる。


と、長大になってきてしまったので続きは次回~

いつまで続くんだ~

Theme:AKB48(秋葉原48) | Genre:アイドル・芸能 |
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