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AKBプロジェクト~この際だからAKBについて沢山書いてみる③

2012.06.25 Mon
おつ~

今回は、汚れても美しい雑草軍団の美学ね


~AKB48のコンセプト~


「会いに行けるアイドル」

というのがキャッチコピーとして使われているが、あまりピンと来ないところがある。

従来、アイドルと言うものはその名のとおり「偶像」。
崇拝する対象であり、それを崇める人々がファンと言われてきたわけだ。
気軽に会いに行ける、それなりに双方コミュニケーション可能な存在となると「アイドル」と言う表現は適切では無い気がする。
そうは言っても彼女らは「学校のちょっと可愛い子」でも「街の人気者」な訳でもない。
あくまで企業の経営理念にそって金銭というものが介在したうえでコミュニケーションが成立している以上、よく揶揄されるように彼女らの存在は「キャバクラ嬢」といった類のものに近く、彼女らの「ファン」は「お客さん」という方が適切かも知れない。
実際、彼女達は「ファンの皆様のおかげ・・・」としょっちゅうへりくだる。

いまいちピンと来ない「会いに行けるアイドル」だが、本来のコンセプトはどの様なものだったのだろうか?

当初、秋元さんがイメージしていたのはどうも松竹歌劇団の様な少女歌劇団だったっぽい

SKD.jpg
1928年に発足した松竹歌劇団(SKD)は宝塚歌劇団・OSK日本歌劇団と並ぶ歌劇団
国際劇場(浅草)を本拠地に、女子達が歌ありダンスあり芝居ありのエンタテインメントを披露し、人気のある大衆芸能だった。
日本の女子アイドルが大人数化する背景には、歌劇団の存在があるのかもしれない。
96年解散まで60年以上続いた。

松竹歌劇団出身としてよく知られてるのはこの女子
090226000015-0.jpgmituko.jpg
千恵子と美津子の倍賞姉妹

僕が好きなのはこの女子
img_1034979_30863408_0.jpg
野添ひとみ
敬愛する、増村保蔵監督の映画にしばしば登場し、そこでよく共演していた探検隊の人と結婚しました。

88_1.jpgc0036056_20492338.jpg
入隊する前の川口浩さんと、原始猿人バーゴンを発見した頃の川口隊長

d0081024_1553660.jpg
出合った頃の二人

宝塚の存在を見てわかるとおり、劇場型エンタテインメントは日本の文化に根付いている。

AKBと言うネーミングにしても劇場を拠点とした活動からしても、上記、歌劇団を意識してのことであろうことはほぼ間違い無いだろう。

本来の目的が「歌劇団の復活」なのであれば、多くの人々がイメージする様な「人気メンバー依存型」の賞味期限の短いエンタテインメントで終わらせるつもりはなく、最近の動きからしても現存する最も知名度の高い歌劇団「宝塚歌劇団」のように、個人の力に頼らないブランド性を築き、じっくり腰を据えたエンタテインメントを目指しているのかもしれない。


~AKBとおにゃん子~

秋元プロデュースという事で、世代によっては、おニャン子クラブをイメージするであろうが、AKBプロジェクトは上記のとおり異なるコンセプトを持っていると考えられる。

onyanko.jpg
おにゃん子クラブ
当時、SEXの事をニャンニャンすると言っていた。そんでもって彼女らのヒット曲は「セーラー服を脱がさないで」。
こんなお下劣な悪ふざけ極まりない、低俗パフォーマンス(よい意味で)ではしゃいでいたバブル期の日本。浮かれすぎじゃね。
ちなみに僕は河合その子が大好きでした


「深夜放送の悪ふざけ」を明るい時間に持ってきた様なゆるいにわか集団だったおニャン子クラブに対し、伝統芸能に近い「歌劇団」というコンセプトに基づくAKBは全く違う結果を生みそうであるが、アウトプットされた結果は、おにゃん子時代に芽生えた「悪ふざけの美学」を十分に内包したものとなった。

もともと深夜出身の秋元プロデューサならではの「深夜のグルーヴ」感は、おにゃん子期より格段に洗練され、大の大人がしかける「本気の悪ふざけ」となって彼女らを翻弄し、「むちゃぶり」や「サプライズ」といったサディスティックな手法で、未聞のアヴァンギャルド女子エンタテインメントを構築するにいたった。

おそらくメンバー達にとってはかなり酷で迷惑な話だったのだろうが(実際、メンバーは「大人は・・・」といった表現をしばしば使い、諦めに近いささやかな反抗をみせる)、この深夜で培った「傷だらけの雑草パフォーマンス」が、彼女らのエンタテインメントのバックボーンを支える、もっとも大きな個性となっている。


~深夜のAKB~

AKB初の地上波冠番組であり、未だに放送が続いている長寿番組「AKBINGO」というのがある。

深夜放送ならではのテンションで「どたばたな悪ふざけ」を繰り広げるいわゆる低俗番組であるが、YOUTUBEで過去の放送分を見たときの衝撃が、僕をAKBマニアたらしめこれだけの規模で記事を書かせるに至った最大の要因である。

番組内では罰ゲームで「ゲテモノ」をくわされたり、粉に落ちるのは日常茶飯事。
極めつけだったのが、メンバー同士がハイテンションで口汚くののしりあうマイクパフォーマンスと「嘘発見器」を使い、かなり手痛い質問を浴びせてメンバーの本音を吐かせる「ショージキ将棋」というドS企画だった。

当然、ある程度台本があったうえでのエンタテインメントなのだろうが、時折みられる台本を超えて行き過ぎてしまった時のうろたえっぷりや泣き顔に、「番組とはいえ年端のいかない未熟な女子達がこんな企画に耐えられるのか」と常識を疑うほどの壮絶パフォーマンスであった。

大人がガチでしかける際限のない「悪ふざけ」にこれまたガチで応える女子達の信頼と結束力は、僕のエンタテインメント美学「くだらないことでもガチでやる精神」に呼応し、僕をAKBマニアたらしめるグルーヴと化した。

その中でも極めて異彩を放っていたのがAKB最年長の女子二人であった。

野呂佳代と大堀恵の二人である。

AKBの2期生としてオーディションを受けた野呂はプロフィールの写真を加工し、年齢を2才サバよんで応募(当時の実年齢は22歳で応募資格は22歳までだった)。二次審査はテレビ電話面接で体型がバレることもなく、うまいこと審査員面接までこぎつけ会場入りした時、体のでかい野呂をみて審査員がドン引きしたが、秋元康の「面白そうだから・・・」という一言で合格したという。

分別ある年齢であり業界も未経験ではなかった野呂は、安定したトーク力と体型を生かしたパフォーマンス?で番組の司会であるバッドボーイズの信頼を受け「イジられキャラ」として番組を大いにグルーヴさせた。
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アイドルとしては体系も年齢も規格外だった野呂佳代は、巧みなトーク力とパフォーマンスでAKBの「雑草パフォーマンス」の基礎を築いた。
彼女のおかげで大島優子や指原莉乃の様なキャラクタが確立されたといっても過言では無いだろう。

もう一人の立役者、大堀恵はオーディションを受ける以前は篠田麻里子らと共に劇場に併設する売店で売り子をやっていた。篠田が怪しげな経緯でオーディションを受けずにメンバーに抜擢された後、2期生として合格した彼女は野呂と同じ22歳だった。

アイドルなの?と疑問符が付くのは当然の事、キャバ嬢を通り越し、もはやスナックのママの様ななりふりかまわぬキャラクタは大いに受けて一時期の「AKBINGO(AKBAKB0じ59ふん)」はもう殆ど彼女が主役のような番組であった。
今とは違い規制も緩かった「恋愛禁止」という「処女性」を重んじる規約と相反するように、番組の冒頭から入浴シーンで登場したり、番組中のコントでは本物にしか見えない完璧なスナックのママを演じてみせたり。一発芸で鼻フックで吊るされて出てきた時にはメンバー全員ドン引きの表情だった。
そんなキャラとは裏腹に意外とピュアで泣き上戸、AKBでは当時おそらく唯一の大卒で教職免許を持っているというギャップも魅力のひとつであった。
野呂と同じ22歳であったが生まれが大堀の方が早かった為、最年長という事になりAKBINGOではある時期から司会のバッドボーイズ佐田に「クソばばあ」と呼ばれる様になり、以後ほとんど名前で呼ばれる事は無くなった。

ライブでも、スクール水着で登場したり、武田久美子ばりの貝殻ビキニで登場したり、ステージ上でメンバーにディープキスをしたりと、官能度の高い変態パフォーマンスでことごとく従来のアイドルパフォーマンスを超えていった。
この不純なキャラクタは「深夜の秋元イズム」の賜物であり、AKBのイメージを多様化するきっかけとなった。
そして、大堀がAKBINGO(AKBAKB0じ59ふん)で存在感を発揮している08年。最近の指原莉乃にみられる様な「個人ミッション」の走りとなる無茶振り企画「大堀恵ソロデビュー、1万枚売れなかったら、即卒業」という指令が秋元康から告げられる。


大堀めしべ名義でリリースされたこの曲、AKBから最初にソロデビューをしたのは板野友美という事になっているが実質的に最初にソロデビューしたのは大堀恵である。
秋元康/後藤次利という80年代荒稼ぎコンビが手がけたこの曲。
名盤解放同盟的においプンプンなカルトなルンバ歌謡は、秋元先生がある意味「本気」を出した曲。
片岡鶴太郎に書いた「IEKI吐くまで」に匹敵するなかなかの名曲だ
正直なところ、あまりにも深夜然としていて、もはやAKBをどうしたいのか判らなくなっている。
08年当時のAKBプロジェクトの試行錯誤が伺える楽曲でもある。
ちなみに振り付けはパパイヤ鈴木で、PVには今をときめく大島優子もキャバ嬢でチョイ出(大島麻衣も出てます)

つるちゃんの名曲「IEKI吐くまで」

つるちゃんの歌が上手すぎる~

深夜のグルーヴを見事に体現した大堀恵の存在は、後の年輩グループ「SDN48」の構想につながってゆく。


AKB最年長の野呂佳代と大堀恵は、従来のアイドルに必要な要素や振る舞いから逸脱したキャラクタでAKBの可能性を広げ、キャラクタ重視型の志向性を示唆した。

現在でも大島優子、高橋みなみ、指原莉乃といった人気メンバーは従来アイドルが持ち合わせなくてはならない要素とは別の才能でその地位を築いている。

そのことは、今回の総選挙で決定的ともいえる結果が出た。


~AKBの美女達~

AKBの中でも特に容姿が優れている(アイドルとしての要素を持ち合わせている)、野中美郷、入山杏奈、光宗薫などは圏外に終わった。

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野中美郷
控えめなキャラクタでメディア露出も少ない6期生の彼女、運営側がようやく売りに乗り出し、今年のAKB全国ツアーのタイトルが「野中美郷、動く~47都道府県で会いましょう~」となる。
秋元康氏は「AKBの中にもこんな美人がいるんだ。という事を知ってほしい」と言っていた。
iriyama.jpg
入山 杏奈
こちらも控えめなキャラクタではあるが、雑草軍団の中では圧倒的な美貌を誇る10期生。
出番は少ないものの「太田プロ」所属なので今後の展開が期待される
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光宗 薫
「神戸コレクション」でグランプリを獲るなど、ガチなトップモデル街道から横道をそれて、何故かAKB研究生となった13期生の光宗 薫は「AKBの秘密兵器」と呼ばれる大物ルーキー。
彼女の場合は例外中の例外なので、研究生でありながらも人気メンバー以上の露出度を誇る。今期の中居正広主演の異色刑事ドラマ「ATARU」ではサブキャラながらも十分な存在感を発揮する鑑識助手を好演。女優としての期待度は非常に高い。
ある意味、今回の選挙で最も注目度の高い存在であったが、予想もしない圏外。
異例の扱いで知名度と活躍をしてきたにも拘わらず、不甲斐ない圏外という結果に「悔しさのあまり会場を睨みつけた」という彼女。
後日、「会場を睨みつけて済みません、負け惜しみです」と反省の弁を述べたそのスピリット
そして、美貌、才能ともにこの上ない光宗は、個性や経歴の特異性からして意図的に新しい形の売り込み方が行われている様に思われる。

路傍の花では決して無い彼女達の様な女子は、他の「AKB然とした女子」達と同じ売り方をしても意味がない。この手の女子がAKBとしてうまく機能するような状況を作ることも今後の課題の一つだろう。


~友情、努力、勝利、少年ジャンプ型エンタテインメント~

松竹歌劇団には選抜メンバーからなる「アトミックガール」や「エイト・ピーチェス」といったユニットが存在したが、AKBも同様にチーム分けや選抜のシステムがある。

チームA、K、Bというのが大きな枠として存在し、普段はそれぞれ別チームとして活動している。
学校で言えば、3組まで存在し、それぞれがクラス単位で動いているといった感じ。

初期の段階では、1期生がチームA、2期生がチームK、3期生がチームBで、クラス分けでは無く学年分けという感じであった。
その後、4期生以降はそのどれかのチームに昇格するという形となっている(最近、9期生を中心としたチーム4というのが発足した)。
それぞれのチームがそれぞれの個性を持っており、初期の人気メンバーを抱えるチームAは前田敦子、小嶋陽菜、板野友美(現チームK)の様なマイペースな個人主義スター集団の色合いが強い、野球で例えるならジャイアンツか。
一方、チームAのライバルとして発足したチームKは秋元才加をリーダーに据えた結束力重視の体育会系集団、例えるならライバルということで、タイガースとなる。
すでに世に出ていたAKB48に憧れて入ってくる女子もいたりするようなチームBはライバルという存在ではなく後輩チームだ。
チームB発足時、チームAから「立ち上げに際して尽力して欲しい」という理由でチームBのキャプテンとして移動が命じられた浦野一美は、「左遷されたという思いで悔しくて一杯だった」と語っているので、チームAやKとチームBとは一線を画すものである。

チーム分けと共に選抜という枠があり、以後、次々と研究生が入ってくるようになると、今度はサッカーに例えた方がわかりやすいかもしれない。

AKBとはJ1の様なもので研究生はJ2的な立場となる、そして選抜メンバーは日本代表となり、個人でバラエティやドラマに出演しているメンバーは海外組といえる。

チーム単位で活動する事によりファン達もチーム単位で付くこととなり、チームAとチームKのファンが対立する事態も起こっていた模様だ。

このようにチーム分けがもたらした、ユニークなスポーツエンタテインメント的形態が、世代を超えて多くの人の心を掴んだひとつの要素といえるだろう。

そのスポーツ的要素に気付いた運営側は、さらに部活動的な青春群像要素を盛り込み、これが老若男女すべての世代が共感できるエンタテインメントとしての決定打になったと思われる。

プロフェッショナルにおいては本来、結果が全てであってそのプロセスに関してアウトプットする必要は特にない、努力しようがしまいが結果が美しければ問題は無い。
努力が美しいのは結果が出た場合であって、結果が出ない努力は通常は認められないのがプロの世界である。

しかし、アマチュアの世界はそうとは言い切れない。特に学生の部活動の場合は練習やチーム作りの課程などの努力がクローズアップされる事も多く、結果を残せなくても、そのプロセスでもって大きな感動をもたらしてくれる可能性があったりする訳だ。

AKBは従来のプロフェッショナルエンタテインメントとは異なり「努力」という裏側の過程までもドキュメントとして積極的にアウトプットする。
裏のプロセスをも見せて行くアマチュアの美学。そしてその中に垣間見える、「友情、努力、勝利」と言う少年ジャンプのスローガンの様な、青春群像はまるで高校球児であり、ステージやメディアで見せるパフォーマンスにたどり着く努力の過程まで含めてひとつのエンタテインメントとなっている。
この極めて健全なドラマが世代を超えた人気を獲得した最大の要因だと思われる。


と、長大になってきてしまったので続きは次回~

いつまで続くんだ~

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Theme:AKB48(秋葉原48) | Genre:アイドル・芸能 |
Category:グルーヴィ事件譚! | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |

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