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キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その③~

2012.12.05 Wed
おつ~、蟹工船から解放されるも、溜まりに溜まった記事の執筆から、MEGスタジオの作業まで、寝ている時間以外はずっと作業な感時じのロナです~

今回でなんとか中期を終わりにしたいと思います。

このあとも色々書かないといけない事が目白押しだ~

タゲマアイコン他のキャンディーズ記事はこちら

キャンディーズ~ラジオの世界 エグレと年増とドラム缶の美学~
キャンディーズの音楽~レコードデビュー未満~
キャンディーズの音楽~初期のキャンディーズ~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その①~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その②~
キャンディーズの1975年
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編 最終回~
キャンディーズのライブパフォーマンス~75年まで~
キャンディーズのライブパフォーマンス~大里マネージャのステージ美学とMMP~
キャンディーズのライブパフォーマンス~キャンディーズのスティーヴィワンダー~

~アイドル歌謡クラシックス二連発~

前回の記事でも書いたが、75年の年末には代表曲の一つ「ハートのエースが出てこない」が発売される

ha-to.jpg
キャンディーズのみならず、70年代歌謡曲を代表する超有名曲である。

四曲続いた千家=穂口コンビのシングルも「内気なあいつ」「その気にさせないで」がヒットしなかったせいか(楽曲はどちらも申し分ない。特に「その気にさせないで」はもう・・・)、作曲が初期のシングルを手掛けていた森田公一に戻り(「あなたに夢中」「そよ風のくちづけ」「危い土曜日」と初期の三枚を手掛けたが、どれも傑作で個人的にはキャンディーズの楽曲ベスト10に三曲とも入る屈指の名曲)、作詞は若手の竜真知子が担当(キャンディーズの作詞家陣として欠かせない人物であるが、後に狩人の「あずさ二号」を書いたりしてヒットメーカーとなる)。

穂口先生の楽曲は少し洋楽寄りのアプローチであったのに対し、森田先生はそれを踏まえてドメスティックな方向に引き戻した。
アレンジも初期の楽曲を手掛けていた竜崎孝路に戻っているが、穂口先生、松崎Pらにより本格派コーラスグループへと成長を遂げたキャンディーズをうけて、初期の傑作「危い土曜日」的な熱っぽいアレンジが施されている。
コーラスもユニゾン、2声和音、3声和音とキャンディーズコーラスの集大成となっている。

ライブの人気曲の一つで、ライブでは前半の洋楽カヴァー大会が終わった後、後半のオリジナル大会のオープニングを飾ることが多かった曲

この曲には、歌詞の一部が異なっているテイクが存在する。音源をよく聴くとAメロの歌詞「デートのチャンスは」の部分に不自然なエコーがかかっているが、どうも差し替えたらしい。もともとは「デートもキッスも」だった。
カードゲームを題材にした歌詞なので、駆け引き感を出す為には「デートのチャンスは」の方が確かにスリリング。二番のAメロで「小さなキッスを奪われそう」というフレーズが出てくるのでそれに対する布石としても適切だと思う。

「デートもキッスも」のテイクは、へんちくりんなリミックスヴァージョンの中でのみ公開されていた様だが、2008年のキャンディーズタイムカプセルに到って、ようやく通常ヴァージョンで聴けるようになった。

ハートのエースが出てこない アナザーリリックヴァージョン


こちらは解散直前に森田公一先生と共演した映像。バックはMMP



haruitiban.jpg
続いて76年3月に発表されたシングルが、春になると毎年必ずかかる国民的歌謡曲「春一番」である。


恐らく日本人ならば知らない人はいないであろう国民唱歌とも言える楽曲
最近は、湘南乃風の若旦那とかいう人がカヴァーしたらしいが、実はこの曲、今カラオケで歌えないらしい・・・

著作権を保有する穂口先生が今年の三月末日付けでJASRACを退会してこの曲を自己管理にした為である。
この問題は非常に大きく、著作権及び音楽業界に関する重要事項である為、今回は割愛します。

昨年の田中好子さん逝去に続き、今年はこの穂口さんの「春一番」問題で音楽業界に強烈な一石が投じられた。
来年はいよいよキャンディーズ「レコードデビュー40周年」という・・・。

この曲もロマンに満ちたエピソード付きの楽曲である。
もともとシングル曲ではなかったこの曲は、アルバム「年下の男の子」に収録されていた1曲に過ぎなかったが、ファンの間での人気が非常に高く、キャンディーズやスタッフもお気に入りの一曲だった為、シングル化に難色を示している渡辺晋社長(またか~)を説得する為に歌詞とアレンジを手直ししたものまで用意したと言われている。
実際シングル化に際してはホーンセクションを加えミックスをしなおし、歌詞はそのまま採用された。
となると、この「ナベシン対策テイク」が聴きたい様な気がするが、さすがに発表はしないようだ。

ファンとメンバー、スタッフが一丸となってシングル化に成功した、いわば「下克上シングル」である「春一番」はキャンディーズの代名詞となり、デビュー以来最高の売り上げを記録した。

しかし、この曲、渡辺晋社長が難色を示すのも無理は無い。「年下の男の子」の際に「これは歌謡曲じゃない」と怒られたばかりなのに、アルバムに入っている「春一番」のテイクはキャンディーズの録音の中でもドラム最凶ナンバー(キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その①参照)。
アルバムテイクでは、まるでキャンディーズより手前でドラムを叩いているかのごとく兎に角キャンディーズが完全にドラムに食われているので、その辺を抑え、ホーンセクションを加えている。
ついでにこの曲、キャンディーズの中ではかなり珍しい曲でコーラスパートが殆ど無い。一貫してユニゾンで歌われ、コーラスはサビの「は~るですねぇ」の部分のみ。


~キャンディーズ三部作第三弾、アルバム「春一番」~
soll-209.jpg
大ヒット曲「春一番」を引っさげて、三部作のラストを飾るアルバム「春一番」は、とにかく明快でハピネスな魅力が全開。キャンディーズのアルバムの中で最も華のある作品だ。

「年下の男の子」「その気にさせないで」というアウトキャスト組による作品がある意味アーシーで男臭い感じであったのに対し、ソウル色は抑えられ、A面にはこれでもかという位にシングル級の楽曲オンパレードで超女子的。

前時代的な歌謡曲テイストも殆ど無く、かといって当時のニューミュージック的でもない、ルーツオブJ-POPとでもいえる様な新鮮さに満ちている。

このアルバムが「華満開」な理由は作詞の竜真知子と森雪之丞にある事は間違いない。

キャンディーズと竜真知子先生の詞はとても相性がいい、特にランとの相性は抜群!

そして「キャンディーズの下僕」(笑)である新人、森雪之丞先生も、歌謡曲の作詞家先生とは違う洗練された歌詞でキャンディーズのエヴァーグリーンな魅力を引き出している。

そんなアルバム「春一番」は、ビートルズの「カンザスシティ」や「レヴォリューション」を意識したであろう、歪んだブギイントロで始まる軽快なロッキンシャッフルナンバー「恋はふわふわ」で幕をあける。
はじける様なユニゾンボーカルと女性ならではの歌詞が非常に新鮮で、恐らくこの辺の感覚が現代のアイドル向け楽曲のマナーになっていると思われる。
続く「オムレツをつくりましょう」では森雪之丞が得意の「料理ネタ」(笑)で「年下の男の子」路線の楽曲を盛り上げる。
唯一ソウルフレーバーを感じるミキのソロ曲であるA3「待ちぼうけ」は、Young-Holt Unlimitedの「Soulful Strut」的なイントロキメが印象的な曲であるが、シンセベースとチョッパーが効いたアレンジが興味深い。
シングル曲を除いても兎に角、言及したくなるような佳作揃いであるがA面のハイライトはライブでも人気の高い「恋のあやつり人形」だ。
ホーンとストリングスによる派手なイントロからいきなり水谷ギターであろうエクストリームなディストーションギターが違和感とともに強烈な印象を与えるロッキンルンバ。
イントロのみならずキメ部でも歪んだギターが聴かれ、バンドVSディストーションギターというスリリングなアレンジが堪能出来る。
構成も素晴らしく、ユニゾン、2声3声コーラス、各人ソロパートが網羅され、派手なAメロまでの流れをBメロでランがしっかり落として見せる。

恋のあやつり人形 キャンディーズ
http://www.youtube.com/watch?v=aZFi7ORpnEM


こちらの映像は解散前の芝郵便貯金ホールでのライブ。
かなり特殊な振り付けで終始パントマイム/ロボットダンスだ。さすがに歌いにくそうなんで、パントマイムはイントロだけにすべきだった様な気がしてならない。
ちなみに元ネタの一つはアメリカのソフトロックグループThe Associationの67年のヒット「ネヴァー・マイ・ラヴ」で、スローナンバーであるこの曲をスウェーデンのBLUE SWEDEという一発屋バンドがアップテンポにアレンジしたヴァージョンのもの。キャンディーズは「ネヴァー・マイ・ラヴ」をBLUE SWEDEヴァージョンでステージ披露している。

これは1976の蔵前国技館10000人カーニバル Vol.2でのもの。アソシエイションじゃなくてブルースウェードの方はもう一曲ライヴの定番曲で絡んで来るのでその辺の話はライブ記事の際に触れます。




問題はやはりB面だ。「ハートのエースが出てこない」で幕をあけ2曲目、唯一歌謡テイストが強めの井上忠夫ナンバー「弱点みせたら駄目よ」をはさんでの3曲目「朝のひとりごと」でいきなり雰囲気がかわる。
フランシスレイの「パリのめぐり逢い」ネタであろう、宮川泰作のラウンジナンバーが突然登場。
今回の挑戦はフレンチポップ。そして挑戦者はやはりミキ!!
ファーストアルバム以来の登場である宮川泰先生はソフトロックやラウンジ系が得意なイメージだ。

ここでのミキはハスキーなテイストを活かしたアンニュイ表現に挑戦している。
この楽曲、実は重要で、このコンセプトが後のシングル「哀愁のシンフォニー」に繋がって行くと思われる。
コーラスグループとしてはほぼ完成していたキャンディーズであったが、ソロシンガーとしての魅力や幅はまだまだ広がる余地があり、アンニュイ表現もその一つ。後の作品では各人がこぞってアンニュイ唱法に取り組むこととなる。
これまでもそうであったが、様々な音楽的挑戦でいつも中心にいるのはミキであり、ミキに追従する形でランとスーが新しいスタイルに挑戦していく。

「君が美しすぎて」での歌唱が素晴らしすぎて、以後の歌唱スタイルがどうにも鼻について仕方なかったミキのボーカルであるが、ここでのミキは妙な節もそこそこ取れ、洗練されてきている印象。

キャンディーズ Miki ・ 朝のひとりごと
http://www.youtube.com/watch?v=qTBQeJMWObs
作詞は竜真知子先生であるが、やはりランのイメージが強くて、この曲もランで聴いて見たかった様な・・・

上記曲での「おフランス」テイストはなんだったのか、B4ではいきなりA面に戻った様なボーディーな佳曲「恋の臨時ニュース」、軽快なディスコビートフォーク「PAPER PLANE LOVE」というランの魅力的なソロ曲が続く。

ラストを飾るのは「ラッキーチャンスを逃がさないで」。
再び三人の元気なユニゾンが聴ける。
ソロパートはミキのダブリングだ。
テレビ「プロポーズ大作戦」のテーマソングだったこの曲は、キャンディーズ解散後もテーマソングとして使用され、もっとも長くメディアに乗っていた楽曲であった。また編曲はMMPのリーダー、チャッピーこと渡辺茂樹氏が担当している。


~モダンアイドルグループのバイブル~

初期の制作陣、アウトキャスト組、新人作家が三つ巴となったこの「春一番」というアルバムには、もはや昭和歌謡的なテイストは感じられない。というよりも時代を超えた魅力があるといえる。その理由はやはり楽曲よりも歌詞にあるだろう。

ここで竜真知子や森雪之丞が作り出したキャラクターは、「おねえさん」でも「女性」でも「暑苦しい青春を掲げた若者」でもない。

兎に角「永遠の女子」なのだ。

やたらに若さを強調したがった60年代後半~70年代前半や、日本人が好む「侘・寂」とも、お姫様的ファンタジーの世界とも違う、「等身大の女子の世界」を描いた。

「女の愛嬌」というものは幾つになっても変わらない、要するに「女の可愛さ」というものはどの時代も変わらないという事だ。

この「春一番」というアルバムのイメージが現行のアイドルグループの源流であり脈々と受け継がれているのだ・・・

たぶん・・・



ということで、やっぱりやってしまった~。

一枚のアルバム書くのにこんなにつかってしまったので、次回も中期の話が続く感じ~

一体、いつになったら終わるのやら・・・
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