RSS|archives|admin

スポンサーサイト

--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Category:スポンサー広告 | Comment(-) | Trackback(-) | top↑ |

モッズコート~青島俊作は夏でもM-51なのか?~

2012.12.12 Wed
おつ~ろなです。

今年は、すっかり、アマチュア芸能ジャーナリスト(アイドルジャーナリスト?)として「AKBプロジェクト」、そして進行中の「キャンディーズプロジェクト」に関する記事に多くを費やしてしまったのだが、僕には「衣料ジャーナリスト」(アマチュア)という肩書きもある。

洋服関係の記事を読んで下さっている方々は、今年の僕の記事群に戸惑いを感じてしまったかも知れないが、アマチュア衣料ジャーナリストとして書くべきネタはまだまだある感じ。

ということで、今回の「ズーテングルーヴ洋品譚!」は、満を持して「木工(モッズコート)」を取り上げてみたいと思います。

ここ5年位で一気に需要が高まり、ヘヴィアウターとして定着した感のあるモッズコート

検索キーワードで「モッズ」と入れるとすかさず、「モッズヘア」や「ザ・モッズ」を差し置いて「モッズコート」と出てくる位、確固たる地位を築いている訳であるが、いつ頃から「モッズコート」という呼び名がついたのだろうか?
おそらくその呼び名は日本でしか通じない。日本のアパレル業界が付けたくさい(ペディアにもそう書いてあった)が、強いて言えば「モッズパーカー」の方が近いといえる。
それは「モッズコート」と呼ばれるアウターの元ネタが「M-51」あるいは「M-65」の「シェルパーカ」タイプのものを指すからだ。

~モッズコート以前 レインボーブリッジを封鎖出来なかった男の功績?功罪?~

「モッズコート」と呼ばれる以前は「青島コート」とも呼ばれていた位、M-51(シェルパーカー)は青島俊作の物であった。
青島俊作が着ていたのはM-51のシェルパーカー

さすがにモッズシーン関係の人は言わないが、モッズと親和性の高い「和モノ」や「ガレージ」シーンの人でも、シェルパーカーを着た僕を見て、未だに「青島くさくね?」と言う位、モッズ<青島なブツなのだ。
61c1d581.jpg
トレードマークとなったM-51は青島が警察官になったその日に購入し(もとはシステム会社のスーパー営業マンだった)、購入時に店の気さくな店主に安くしてもらったものらしい。
実際のテレビシリーズでは「中田商店」製の物を着用、後にヒューストン製のレプリカに変更になったくさい

青島がモッズだった訳では無く「ガンマニア」だった点からのチョイスでは?とペディアには書いてあったが、「俊作」という名前を「探偵物語」の工藤俊作からとっているところをみると、工藤がヴェスパに乗っていたのをうけて「モッドなアイテム」をチョイスした可能性もあり?

ドラマのヒットによりM-51のシェルパーカーは日本中に知れ渡る事となりメンズのアウターとして認識され始めたが「青島コート」という通り名がついてしまい、M-51の名前はあまり浸透しなかった。そんでもって当然、モッズカルチャーに注目が集まる事もなかった。
しかし、「モッズコート」という呼び名がアパレル業界で出始めたのは90年代と書いてあったので、この人気をアパレル業界が見逃さなかった事は確かだろう。

~M-51とM-65どう違う?~

ということで、「木工」には「M-51」と「M-65」があるわけだが、どう違うのか?そもそも「M○○」って?

「M-51」とは米軍の極寒防寒衣料の51年型モデルの総称。その中で「シェルパーカ」と呼ばれるものが「木工(モッズコート)」と呼ばれる。「M-51」の中には「フィールドジャケット」と呼ばれる物もあるので「M-51」が全て「木工」である訳ではない。
「M-65」も上記と同様で米軍の極寒防寒衣料の65年型モデルの総称である。

M-1951_PARKA_SHELL.jpg
M-51のシェルパーカー
48383112.jpg
M-51のフィールドジャケット
シェルタイプと違いフードが無く、丈が短い。
フィールドジャケットはM-65の方が有名かな
M65 (フィールドジャケット)

「モッズコート」という定義は日本のアパレル業界におけるものなので、大雑把にミリタリーなアウター全般をさしていると考えると「フィールドジャケット」も含まれるのかも知れないが、テンズ用語でいう「木工」は「シェルパーカ」の事を指す。ま、どうでもいいか~(笑)
さらに、「モッズコート」という位だからモッズの連中が着ていた事に由来する訳だが、モッズのムーブメントは66年には崩壊していると考えられるので、リアルモッズが着ていたのはM-51の方であろう。

実際の「M-51」と「M-65」違いついては以下のサイトで非常に詳しく書かれている方がおられるのでそちらを参照したほうがよろしいでしょう。

M-51Parkaに関する2,3の事柄
http://parkashell.exblog.jp/14791480

違いを簡単にまとめると、

・M-51はフードがシェル(本体)に直接ついているのに対し、M-65は着脱可能
・M-51は肩にエポレット(肩章、ショルダーループ)がついている。M-65には無し

が大きな違いで、他には使用ボタンの違いやステッチの違い等が見受けられる。

~モッズは何故シェルパーカーを選んだのか?~

モダーンズ、所謂「モッズ」のムーブメントについて、ここでは詳しくは触れないが、簡単に述べるとモッズの起源は50年代末期のロンドン郊外、トッテナムやスタンフォードヒルといった服飾産業に従事する人々が多く住んでいた地域のサブカルチャーと言われている。
ファッションとしては、そこに住んでいた若者(主に中産階級のユダヤ人)達が、既に流行遅れとなってきていた「エドワーディアンルック(テディボーイスタイル)」を刷新する形で取り入れたイタリアンルックが源流。

テディボーイについては以下、参照
エドワードジャケット~リージェントストリートにジョンレノンはいたのか?

丈の短いモヘア素材のジャケにショートポイントカラーのシャツとナロータイ、タイトなストレートパンツに先の尖がったウィンクルピッカーシューズというのが「ショキモ(初期モッズ)」のユニフォームであった。
2094.jpg
ウィンクルピッカーズというトンガリ靴はテディボーイの時代から好んで履かれていた。僕もウインクルピッカーズを持っていたが、ヒールが高くて階段でこけた際に、なんと両足のヒールがもげてしまい再起不能になった~
写真はラバーソールで有名なジョージコックスのブツ
http://xn--cckzaltaia1f4bxu2h.com/archives/861

「ショキモ」のテーマは「ダンディズム」要するに紳士服の世界だ。今でいうと「LEON」とかに出てくる「チョイ悪」的な感じ?で、7,8年前からよく見る「プレッピー」の様な若者の「キレイ目」ファッションとはちょっと違うかもしんない。
いずれにせよ、よごれちゃマズイ恰好なんで、モッズは「汚れない工夫」をしなくてはいけない。
そこで当時大量に出回った米軍払い出しのM-51シェルパーカーは「シェル」というだけあって、まるで寝袋の様に全身を包んでくれる為、恰好のアウターとなったと思われるが、初期の段階から着用されていたのかどうかは疑わしい。イタリアンルックを取り入れ、ダンディズムを掲げた洒脱な「ショキモ」連中が泥臭いミリタリーパーカーを身に着けるだろうか?
モッズムーブメントは労働者階級へ流れて行きピークは63年と言われるが、その頃にもたらされた可能性も考えられる。新しい物好きの「ショキモ」達はもうシーンを去ってしまっていたので、ローギア(ポロシャツにリーバイス的なスポーティな恰好)主流になってきた時期に定番化したアウターだったのかも?


なかなかいい映像なんで雰囲気を出す為にのっけておきます~。モッズの変遷です。

~モッズコートの「モッズ」はどう言う意味ですか?~

「モッズコート」という呼び名が定着したのは、レディースに移植され大流行した事が大きな要因であろう。
楽天やZOZO、冬になると大量のレディース「モッズコート」がアウターコーナーに溢れかえり、109の人気ショップ「セシルマクビー」なんかまで「モッズコート」を手掛けている。
「モッズ」の意味すら知らない人も多く「Yahoo知恵袋」には、モッズコートの「モッズ」はどう言う意味ですか?なんて残念な質問が出てくる始末。
モッズコートの大流行とは裏腹に「モッズシーン」はいつまで経っても血のめぐりが悪く、おっさんやおばさんの同窓会と化しているのがなんとも悲しい現状・・・

いつ頃から何故、モッズコートが女子にもたらされることとなったのか?

流行のピークは3年ほど前らしく、現在ではもう定番アウター化しているというのが現状。
トレンチやダッフル、ピーコートと同じく、軍物アウターであるので機能的防寒着として定番化する意味はわかるのだが、何かきっかけがあったのだろうか・・・
数年前の「フェミニン」とか「ガーリィ」とかいうキーワードが飽和状態にあり、その反動として「マニッシュ(男性的)」テイストが支持される様になったとか書いてあった。
ここでまた文化論やジェンダー論を持ち込むとややこしくなるので、要するに「飾らないで着れて機能性が高い」点と「世代を選ばないで着れる」点が大きな理由であろう。
「可愛い!」とか「お洒落!」とかも書いてあったが、正直ピンとこない・・・。

確かに裾がフィッシュテイルになってるというチャームポイントはあるが
parka 1
後ろの裾が斜めに真ん中が割れている~ズーテン度高めポイントだ

「青島コート」は「モッズコート」となりガールズアウターとして生まれ変わった。

ちなみに海外では「フィッシュテールパーカー」と呼ばれるのが一般的くさい感じ?


~おんなこどもには着られない、戦う男のアウター~

上記でも述べたが、定番化しているアウターには軍用であったものも多い。
トレンチコートはバーバリーによって英国陸海軍にもたらされたものだ。

トレンチコート(ぺでぃあ)

BurberryTrenches.jpg
第一次世界大戦のトレンチコート。
トレンチとは塹壕(ざんごう)、弾除けの為の溝とか穴のこと
ハードボイルドムービー、所謂フィルムノワールの中で、ハンフリーボガートなんかがスタイリッシュに着こなして人気が高まり、「クールな男のアウター」的なイメージが定着した。
d0222585_1057219.jpg
トレンチといえば、ボギー!
10代の頃はこんなのに憧れてたっけな~

ピーコート及びダッフルコートはイギリス海軍の外套として知られている。ピーコートの方はフランスの漁師のアウターとしても有名。

51L+M0RYIuLSX352_.jpg

ザ・コートスタイルという雑誌の表紙を飾るスティーブマックイーンのセーラールックによるPコート。画像は映画「砲艦サンパブロ」より


ダッフルコートは二次大戦後に不要となった余剰在庫が売れまくり、販売を行っていた会社がその人気に目を付けた。自ら製造、販売を行うべく立ち上げた会社がダッフルコートで知られる「グローバーオール」である。
lg_191030o07_tag.jpg
グローバーオールのタグ

もとは北欧の漁師の仕事着だったダッフル。手袋をしたままでも留められるトグルボタンが評価されて二次大戦でイギリス海軍に採用されたらしい。
img_567417_39116645_0.jpg
「第三の男」のなかでのトレバー・ハワード
ベレー帽にダッフルという、イギリスでは有名なモンゴメリー将軍スタイル

上記アウターは世界中に広まり男女問わず着られる定番の外套となった訳だが、これらがイギリス軍経由のものでルックスもスタイリッシュだったのに対し「木工」はアメリカ陸軍用でルックスも戦闘色全開のガチなもの。
レディースに移植され、大流行するイメージは皆無であるが・・・

流行しているシェルパーカーモチーフの「モッズコート」は、シェイプアップされているものが多く、本来の魅力である「シェル」感が薄れている。
本物のシェイプは屈強なアメリカ兵がフィールドジャケットを着て、さらにその上から羽織る事を想定しており、レディースに移植するにはあまりにも無骨すぎるので、いた仕方ないところではある。
僕が持ってる「木工」はM-65の70年代物のデッドストックであるが、サイズがSにもかかわらず兎に角、クソでかい。XSやXXSもあるようだが、それでも本物はデカすぎて女子が着るのは難しいだろう。

木工(8)
僕のM-65シェルパーカー

木工 (6)
EXTREME COLD WEATHERとある様に極寒仕様の為、保温性が高い。そして兎に角でかくて、まるで寝袋の様。
実際、寝袋的な機能も果たすよう作られているのであろう。

過酷な条件下にも堪えうる、まさに戦う男のアウターなのだ

20121214mods.jpg
モッズの人達もやっぱりブカブカ、女子?が着てるのが写ってるが超ブカブカ~

jimmy-quadrophenia-parka1.jpg
おなじみのジミーもブカブカ

あんまりタイトだとスーツを傷つけてしまうので、ブカブカがちょうどいい感じ
僕は173cmなのだが、Sを着てもLを着ている様な感じです。
でも、それがズーテンライクな着こなし。

やはり「木工」とはブカブカに着るのが一番カッコいい着こなしであり、スタイリッシュにシェイプされた現行のブツとは別物だと考える。

クリップボード03
RightOnのCMより、モッズコートの蒼井優。「木工」ではないけど、見事なフィッシュテール、コヨーテファーもいいなぁ。

ということで「モッズコート」とはM-51やM-65をモチーフとしたレディース向けのアウターの事であり、テンズ用語でいう「木工」と「モッズコート」は異なるものであると定義する。

~木工探し~

本物のM-51やM-65のシェルパーカー自体はサイズ及びコンディションを問わなければ玉数も多く探索の難易度はそれほど高くないかも知れない。
相場は1万円台かな~、それ以上すると高い印象。
しかし、SやXS(XXSサイズのものもあるっぽい)の様な日本人向けサイズのブツをデッドストックコンディションで探すとなると、ハードルも値段も倍以上になりそうだ(M-51はかなり困難かも)。

テンズ的には、この辺の店を張っておけば、見つかるかもしんない~

ACE IN THE HOLE
http://item.rakuten.co.jp/ace-ace/c/0000000102/

WIP
http://item.rakuten.co.jp/auc-waiper/c/0000000420/
スポンサーサイト


Theme:ファッション | Genre:ファッション・ブランド |
Category:ズーテングルーヴ洋品譚! | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |
<<火野正平~お塩センセもISSAも「平成の火野正平」ではない~ | HOME | 三重苦の誕生日を迎えました。>>
name
title
mail
url

[     ]
Trackback URL
http://ronna1210.blog46.fc2.com/tb.php/165-ca77d396

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。