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キャンディーズのライブパフォーマンス~蔵前帰港~

2013.02.16 Sat
アマチュア音楽ジャーナリストのロナです。

今回は、前回もそこそこ言及してますが、キャンディーズの実演盤にして名盤の誉れ高き「蔵前国技館10,000人カーニバルVol.2」について書いてみます~。

今回も長いですが、宜しくお願いします~

タゲマアイコン他のキャンディーズ記事はこちら

キャンディーズ~ラジオの世界 エグレと年増とドラム缶の美学~
キャンディーズの音楽~レコードデビュー未満~
キャンディーズの音楽~初期のキャンディーズ~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その①~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その②~
キャンディーズの1975年
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その③~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編 最終回~
キャンディーズのライブパフォーマンス~75年まで~
キャンディーズのライブパフォーマンス~大里マネージャのステージ美学とMMP~
キャンディーズのライブパフォーマンス~キャンディーズのスティーヴィワンダー~
キャンディーズのライブパフォーマンス~キャンディグルーヴVol1~


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75年10月19日、蔵前の港から船出したプラウドメアリーならぬキャンディーズ号は、76年一回り大きくなった三人の娘達と屈強な男達を乗せて、1976年10月11日、再び蔵前の港に戻って来た・・・

蔵前2の大きなコンセプトはこんな感じであったのだろう

プラウドメアリーは、かつてミシシッピ川を運航していた蒸気船メアリー・エリザベス号にちなんで歌われたCCRの曲。

プラウドメアリーが一曲目であった理由がこれでわかった。この曲は蔵前1でも演っていて、そちらが船出のイメージだとすると、蔵前2は帰港のイメージだ。
蔵前2の正規盤音源では前半の語りの部分はカットされているが、ファンの方がアップされている完全版の音源で語りの部分を聴くことが出来る。

蔵前1と2の完全版プラウドメアリーを並べて聴いてみると面白い。
蔵前国技館1
http://www.youtube.com/watch?v=dM65cpjKgiM
蔵前国技館2 1/2
http://www.youtube.com/watch?v=YycmYZ29dG0
蔵前国技館2 2/2
http://www.youtube.com/watch?v=i7Ax0LWGEAE
1、2とも前回紹介したアイク&ティナのバージョンで演奏され、冒頭の語りの部分を担当するのはどちらもスー(まさか、アイク&ティナがSueレコード出身だったから?だったとしたら驚きだ)。
1と2の決定的な違いは歌詞。1では竜真知子が訳詞に近い歌詞をおこしているのに対し、2では森雪之丞がこの日用に作ったと思われる完全なオリジナル歌詞で「キャンディーズ号」の歌に仕上げている(Proud Mary keep on burnin'の部分がCandies keep on burnin'にもなってる~)。
アレンジは1の方がよりアイク&ティナに近く、スーの語りの後、ミキ、ランが1フレーズずつ歌う。注目すべきは二人の歌い方、ランが淡々と歌うのに対してミキは殆ど自分のメロディーで歌っている。リズムオンしてもミキは弾けっぱなしで主旋を歌うランの声に耳が行かない位のテンション。ミキのソウルミュージックへの意識の高さが見える場面である。2の方は正規版で聴くとボーカルトラックにコーラスエフェクトを施しているので(余計な事しなくていいのに)判りづらいが上記音源で聴くとミキ、ラン、スーの順で1コーラスずつ回している。ミキは前回のようには弾けていない(笑)。


第一回がキャンディーズフェスティバル実行委員会の主催で第二回は全国キャンディーズ連盟となっている。
詳しくは判らないが、キャンディーズフェスティバル実行委員会は後に全国キャンディーズ連盟になったと言われているので基本的に同じ団体なのであろう。
この組織は大学生が中心となったファン組織で、今では考えられない事であるがファンが巨大イベントの主催を担う形をとっていたのである。学生運動ブームが破綻していたとはいえ、まだまだ団結や組織といったものにポジティブだった当時の学生達だから出来たことであろう。ナベプロにとってみても「ファンによるイベント」という活気あるイメージが使えるし経費削減にもなり、「学生ファンを上手いこと利用した」という言い方も出来るが、ファン組織をスタッフに入れるのはそれなりにリスクが高いと思われる。恐らくその辺を上手いこと舵取りし、事務所側とファン側の緩衝材となったのは大里マネージャーだったのであろう。
ま、その手の話はこの辺にして・・・

76年10月11日、MMPとともにこの年、既に60本ものライブをこなしていたキャンディーズ(それ以外もドリフの舞台やレコーディング、その他のテレビやラジオもこなしていたのだから恐るべきバイタリティだ)。
彼女と男達の蔵前のステージは1年前の蔵前とは比べ物にならないグルーヴに満ちていた。
オーディエンスは1万人カーニバルと言いつつも実動8600人であった前回に比べ、この時は13500人にも及び、この時点でキャンディーズ最大規模のイベントとなった。

このライブには演奏面でも特徴があり、他のライブでは聴かれない生ピアノがフィーチャーされている。しかも鍵盤奏者はチャッピー以外にもいる模様。誰?

とりあえず、当日のセットリストをあげてみる

蔵前国技館10,000人カーニバルVol.2セットリスト

SUPER CANDIESMMP
プラウドメアリープロローグ
あなたに夢中
Be MY Baby
Do You Love Me
なみだの季節
バスストップ
危い土曜日
恋のあやつり人形
朝日の当る家
Never My Love
MC:MMPメンバー紹介
ラッキーチャンスを逃さないで
CMメドレー

MC:小島一慶全キャン連発会式
全キャン旗掲揚(未知の遭遇)
バンザイ
オークション 仮面ライダールック衣装1着25万円相当
ラン4万円、スー3.5万円、ミキ5万円で落札
抽選会(カレー20箱10人、森永チョコ詰め合わせ3人、サンヨーTV1人)
真冬の帰り道
旅人よ
夜空の星
MC:キャンディーズとおしゃべり
思い出の渚
夢のカリフォルニア
MMP
悲しきためいき
Close To You
Because
ミキのソロコーナー~Sir Duke
ランのソロコーナー~物語朗読(遊女の物語)
スーのソロコーナー~中国地方の子守り歌
加山雄三からのメッセージ
NHKアナウンサーからのメッセージ
ご対面コーナー(スクールメイツ時代の先生と仲間)
ハート泥棒
年下の男の子
ハートのエースが出てこない
~MC~
その気にさせないで
夏が来た!
春一番
ダンシング・ジャンピング・ラブ※5.フルコーラス(6:29min)
めざめ※1.フルコーラス(7:32min)
さよならのないカーニバル※2.ロングバージョン(8:46min)
春一番(アンコール)※3.ロングバージョン(4:01min)
さよならのないカーニバル

(CandiesWiki コンサート一覧より)

中々のボリュームだが前半はテンポよく短めに曲をこなしていったもよう。例によって音に沿って事細かに解説しようかと思ったのだが、残念な事にあまり音がアップされていない・・・僕も完全バージョンは聴いた事がない。
これだけの規模で行われたファンにとっては一大イベントなので録音していたファンは多いはずなのだが・・・。
しかも、「Never My Love」「Do You Love Me」「Sir Duke」や「ダンシング・ジャンピング・ラブ」「さよならのないカーニバル」はもう紹介済だ~。
なので、気になる曲を上から順にみてみよう。

なぜこの曲?

まずは「危い土曜日」「恋のあやつり人形」とライブのヒット曲に続き歌われた曲「朝日の当る家」。
アニマルズで知られる、言わずと知れたトラッドナンバーであるが「何故この曲をキャンディーズが?」的、疑問ナンバーの一つである。
日本では「朝日楼」というタイトルで浅川マキや、ちあきなおみが日本語で歌っているが、そっちのインパクトが強すぎて・・・。

朝日の当る家 キャンディーズ
http://www.youtube.com/watch?v=bw1eIt9-z9I
スーの語りからランが英語で歌いだす。ランならではのファルセット主体で歌われているが、まぁ何もかもがしっくりこない・・・。
ついでだから、こちらのものせてみよう
朝日楼 浅川マキ
http://www.youtube.com/watch?v=Kp0EewFrYVQ
朝日のあたる家 ちあきなおみ
http://www.youtube.com/watch?v=bJO7_9x5Iyw

う~ん、凄すぎる。やっぱりのせなきゃよかったかな・・・、こんな怪物二人とキャンディーズを比べられるはずもない。

この歌は所謂、娼婦の歌で「朝日の当る家」とは「娼家」の事だ。この手のイメージは浅川マキやちあきなおみの世界でキャンディーズの世界観とは相容れないと思うのだが、どういう意図の選曲だったのだろうか?
考えられるのは当然、ランによる選曲という事になる。ランのソロコーナーでは「遊女の物語」という、これまた「何で?」と思わせる朗読がされている。

遊女の物語 ラン
http://www.youtube.com/watch?v=bHKxOlTyFPs
後にナレーション業を数多くこなすこととなるだけあるランの声力はさすがだ。

ランは文芸志向の強いイメージがあり、20代前半位のその手の女子が「退廃」や「耽美」といった世界にロマンを感じるのはよくある事である。ラジオでは好きな言葉に「愛は自由」という言葉をあげていたりもした。
しかし、ランが自分と「不遇な娼婦の人生」を重ねあわせ、なんらかの共感を感じていたとしたなら・・・
やはり、ランは圧倒的にロマンチックな存在なのである。
どんな思いがあったか知れないが、この曲は何度も歌われファイナルカーニバルでも歌われた。
ちなみに現在の伊藤蘭さんなら「朝日楼」が歌えるかもしれない・・・

どっちにしろ聴いてみたい曲

やっぱり音がみつからない~。チャッピーが作曲家として初参戦した曲で弟の渡辺直樹がやんちゃなベースを弾きまくる「ラッキーチャンスを逃さないで」やライブキラー「その気にさせないで」のスピード感溢れる極上グルーヴ、はまると癖になるキャンディーズ青春歌唱三部作の一つ「悲しきためいき」や紹介すべき楽曲が多いが音がみつからない・・・。
そんな中、バカラックの定番「Close To You」の後に歌われた曲で「Because」とあるがこれはどっちの「Because」だろう?デイヴ・クラーク・ファイヴの「Do You Love Me」をやっているから、おそらくデイヴ・クラーク・ファイヴの曲であると思うがまさかビートルズの方だったら・・・。
どちらにせよ名曲なので聴いてみたい。

Because The Dave Clark Five
http://www.youtube.com/watch?v=1hBsHdBRzTU
デイヴ・クラーク・ファイヴによる64年の傑作。最近、日本のBAWDIESもカヴァーしてるくさい

とりあえず、「Close To You」はあったので聴いてみよう

CLOSE TO YOU キャンディーズ 
http://www.youtube.com/watch?v=jBBI7aiZR3I
基本、淡々とユニゾンで歌われているが、コーラスにはMMPも大活躍。実はMMPには歌える人が沢山いる。チャッピーをはじめ、この時はまだいないが西慎二、新田一郎、渡辺直樹とみんなリードボーカルもとれてコーラスも巧みなのだ。エンディングのロングトーンを聴けばその事がわかる。こちらの曲も鍵盤が二台、生ピアノとフェンダーローズが聞こえる。

クライマックス曲 めざめ

蔵前2といえば何といっても屈指の名曲「めざめ」が披露された事だ。
そしてこれが数あるキャンディーズのライブの中でも最も感動的な名演であったこと

「その気にさせないで」から始まる大盛り上がり大会が「ダンシング・ジャンピング・ラブ」で熱気の塊と化した後、その名演は始まった。カーペンターズ的AORなスローナンバーはアコースティックピアノのイントロにのって、まずミキから入り、スーのファルセットロングトーンとフルートの絶妙なあおりとともに二声コーラスのサビ、そしてランの必殺レガートファルセットから、もう一発二声コーラスが来るという極上なアレンジ。
クライマックスの頂点は何といっても後半部に挿入されたランのモノローグからの展開だ。

「ライトを浴びて歌うようになってから、もう三年・・・
人が喫茶店でお茶を飲んだり、公園を散歩したりするのを見て
それがとってもうらやましくって・・・
なぜ自分だけ歌なんて歌っているんだろうって、悩んだこともありました・・・
恋人もいないのに、なぜ愛が歌えるんだろうって・・・」



ラン語り口のなんと上手いこと!
ランのセンスが感じられるモノローグは解散までの経緯を知っている方なら誰もが心に染み入る伝説のシーンである。
彼女達は、もともと三年間はがむしゃらに活動してそれで解散するつもりであったらしく、期間満了であるこの年、お世話になったスタッフやファンの事を考え、契約を一年延長したという経緯がある。
ランによって語られた「キャンディーズの心情」と言ってもよいモノローグは、ここから「キャンディーズとしてのラストスパート」がはじまる事を表明したようにも受け止められる。

この曲は2番まであるのだが7分以上にも及ぶ名演の為か、リリース盤では2番がカットされている。
後にスタジオ録音もされているがそちらでも2番は歌われなかった・・・。
しかし、ファンの方がアップされた映像の中にフルコーラス聴けるものがあった~

めざめ(フルコーラス) キャンディーズ
http://www.youtube.com/watch?v=XUyv54PyWi4
前半はリリース盤のもので2番から会場録音の部分が繋いである(アップ主の方有難う御座います)。
5:10頃から始まるランの「語り」は伝説的だ。


蔵前2完全版はやはり難しいのか?

ファンがファイナルカーニバルの完全版とともに何よりも発表を望んでいるのがこの「蔵前2」の完全版であろう。
ドキュメンタリー映像も含め、マスタがもう無くなってしまってしまっているとか言われているが
きっと、キャンディーズ40thアニヴァーサリー・プロダクト制作委員会がどこかから探し出してくれる事を願っている。

現存するなら、権利関係等の下らないしがらみを廃してでもリリースすべき作品だ。
音の方もコーラスエフェクト等をはずして、しっかりリミックスして欲しい。

キャンディーズはエンタテインメントにおける一つの頂点、ロマンの象徴であり、
そして、蔵前国技館10,000人カーニバルVol.2は、彼女達の軌跡を切り取った貴重な音楽遺産なのだから
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Theme:音楽 | Genre:音楽 |
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| | | 2013.04.05(Fri) 14:57:19 | [EDIT] | top↑ |

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