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デリカテッセン(映画)~日本のこぎり音楽協会というのがあるっぽい

2009.11.23 Mon
核戦争から15年後のパリのお話

パリの街外れに一軒の肉屋さん(デリカテッセン)がありました。

しかし、その肉屋さんはただの肉屋さんではありません

そこで扱う肉は人の肉

求人広告につられてやってきた人を食肉にしてしまう、恐ろしい肉屋さんなのです。


デリカテッセン」(1991仏)

delicatessen8.jpg

「アメリ」で有名なジャン=ピエール・ジュネとマルク・キャロのデビュー作である。

核戦争から15年後のパリ、一見、近未来の話の様に思われる設定だが、ここで描かれているパリは荒廃した50年代風のクラシックな趣のパリ

核戦争がいつ起こったか、という事は明示されていないので、実は時代背景設定は自由であったりする。

核戦争後の話と言うと、一般的には徒にサイバーパンク的な近未来や「北斗の拳」の様な、モヒカンがそこらじゅうで悪さをしまくる世界を想像してしまうが、それを逆手に取るようにクラシックな世界をベースに持ってくるアヴァンギャルドなセンスは、ロマン主義者のおっさんの傷だらけな想像力を喚起するのに十分なインパクトを与えてくれた。

前回はSFとして紹介しようと考えていたのだが空想科学と言うより超現実と言った方がこの作品の場合的確か・・・

街の肉屋さんが尋ねてきた人間を食べてしまうという、「赤頭巾ちゃん」や宮澤賢二の「注文の多い料理店」の様な童話的ファンタジーに、ヨーロッパ映画らしいブラックなユーモアが絶妙に盛り込まれる・・・。

食料を軸に、権力闘争させている点も面白い。

傲慢な社会権力の象徴として肉食主義者、反体制として菜食主義者

ベジタリアンはレジスタンス化して地下に潜り、地底人と呼ばれているところなんて実にフランスっぽい。

こう書くと、カニバリズムや社会的メッセージの強い作品かと思われてしまうかも知れないが、一つのユーモアとしてアヴァンギャルドなグルーヴを出す為の一つの設定として現れているにすぎない。

この様な特異な基本設定に乗っかるストーリーはとてもシンプルな恋の物語

求人広告を見て肉屋を尋ねてきた青年に、彼を食料にしようと企てる肉屋の主人の娘が淡い恋心を抱くと言う物だ。

そうして生まれた独自の空気感をさらにグルーヴさせてくれるのがこの作品の見所とも言える映像と演出の効果だ。

クラシックとアヴァンギャルドが一体となったアーティスティックな映像は勿論の事、何といっても音楽を使った演出が素晴らしい

セックスをしているベッドのバネが軋む音を契機に様々な具体音がシンクロしていく場面や、テレビの音楽番組にあわせて芝居を展開させる手法は、具体音楽(ミュジーク・コンクレート)やミニマルといった現代音楽のそれと近いものがあり、おっさん的に、この映画は音楽映画といっても過言ではない。

そういえば、北野武が「座頭市」で農民が畑を耕す音を契機にリズムを展開させるシーンがあったが、もしかすると影響与えてるかも・・・。

具体音楽のシーン
Delicatessen - Rhythm

勿論、ちゃんとした音楽も素晴らしく、チェロとミュージカルソーを使ったテーマ曲は名曲で、恋する二人が演奏するエンディングシーンは、まるでマグリットの絵画の様なシュールレアリスムの世界

素晴らしいラブシーン、最大の見所と言えるだろう。

Delicatessen.jpg

ダリ、ルイス・ブニュエル、ミュジーク・コンクレート、ミニマル・・・

この辺のキーワードやヨーロッパアヴァンギャルドに関心のある人はきっと気に入ると思うので観てみよ~


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Theme:ヨーロッパ映画 | Genre:映画 |
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