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勇者ヨシヒコと魔王の城~銀魂の実写版を作るなら是非、福田雄一監督で~

2012.01.12 Thu


「痩せたカツオなら刺さるよねっ!!」


この台詞は新感覚激ゆる推理コメディの金字塔「33分探偵」で主人公の探偵、鞍馬六郎(堂本剛)が放った名言のひとつである。


33分探偵」は毎回、番組開始5分以内に決定的な証拠と共に犯人が捕まり事件が解決してしまいそうになるところから話が始まる一話完結型の探偵ドラマ

観たことの無い人には、一体どんなドラマなのか全く見当もつかないだろうが、主人公の鞍馬六郎が「ドラマとして放送したらものの5分で終わってしまいそうな極めて簡単な事件」を、ただ「放送時間である33分間をもたせる」それだけの為に様々な人物に難癖を付け、おそろしく適当な理由で容疑者にでっちあげて放送時間ぎりぎりまで事件解決を引っ張るという、無茶苦茶迷惑な探偵コメディだ

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33分探偵こと、鞍馬六郎

僕はこのドラマが好きすぎて一時期、毎晩これをみながら眠りに就いていた

アヴァンギャルドな着想、予想だにしないほど適当で力技なグルーヴに心震える「33分探偵」

その原案・脚本・演出を手がけていた人物が、今や「深夜ドラマの帝王」と言われるまでになった福田雄一である。

今回取り上げる作品は「33分探偵」では無く、昨年7月~9月テレ東の深夜枠で放送されていた「勇者ヨシヒコと魔王の城」(33分探偵は大好きすぎるのでまた別の機会にじっくりと書きたいと思います~)。

このドラマは、邪悪な魔王が放った疫病に苦しむ世界を救うべく、「選ばれし勇者ヨシヒコ」が旅先で出会う仲間とともに魔王退治に向かう、というアクション冒険活劇・・・的な感じ・・・

の作品。

もう少し正確に言うと、世界を救う為になんとなく選ばれたっぽい感じになった生真面目な村の青年ヨシヒコが魔王退治に出発、道中出合った変な人達を仲間に入れて、仏様の大分「ふわっ」としたお告げをもとに「ゆるふわ」な旅を続ける、「ドラクエ実写版風、低予算冒険活劇」だ。

ドラクエ風と書いたが、着想はモンティパイソンが「アーサー王物語」をネタに作った低予算コメディ映画「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」から来ているくさい。



テリー・ジョーンズが中世の歴史学研究家であるため、アーサー王ネタを扱った作品としては最も正確な時代考証がなされていると言われている。ま、コメディなんですけど


福田キャスト

例えば、北野監督作品の大杉漣や寺島進、SUBU監督の堤真一や大杉漣や寺島進(かぶってる~)の様に多くの監督がお馴染みのキャストを抱えているが、福田監督にも常連のキャストがおり、軽くキモい感じの魔術師メレブを演じたムロツヨシや適当なお告げを与える仏様を演じた佐藤二朗等「33分探偵」でも馴染みのある面子が多数登場している。

そんな中で、主役である勇者ヨシヒコを演じたのは福田雄一監督の映画「大洗にも星はふるなり」でも主演を務めた山田孝之


福田雄一が座長を務める劇団ブラボーカンパニーの舞台作を映画化した「勘違いラブコメディ」。
映画というよりも殆ど舞台芝居的な演出の作品


福田キャラ

基本的に極端なキャラ設定の登場人物が多いが、「雑」であったり「ゆるゆる」であったりとモダンコメディには欠かせない要素がふんだんに盛り込まれている。

この作品でもっともグルーヴィなキャラはやはり主人公の勇者ヨシヒコだ。

「33分探偵」の鞍馬六郎同様、一見極めて真面目なキャラクターなのであるが・・・

魔王の手から世界を救う為、立ち上がった勇者ヨシヒコ

その決意はけっこう甘い・・・

深手を負ってしまったヨシヒコが、とある村で女子に看病を受けることとなるが、その娘の「巨乳」にはまってしまい「魔王退治なんてやめて女子と村で暮らそう」と決意する(女子は魔法にかかっており、本当の姿は禿のおっさんだった為、慌てて撤回)。
職業をチェンジ出来る街で誤ってアイドルにジョブチェンジしてしまった際、初めは「私は勇者だ、アイドルなどやっている暇は無い」的なことを言っていた割には自分の所属するグループが女子に人気が出て来てくると、「魔王退治なんてやめてアイドルに人生を捧げる」決意(しかし、グループの選抜総選挙で落選し人気があったのが自分以外のメンバーだったと知ると、慌てて勇者にジョブチェンジ)。
魔王の城を探すべく、最後の舞台「東京」に足を踏み入れ現代社会に突入した際は、公園で寝泊りしているのをお巡りに怒られ仕方なく借りた部屋のクーラーの涼しさに気が緩んでしまい「あした探そう・・・」的、ニート生活に。金も底を尽きバイト生活の日々がはじまり、魔王退治よりも生活維持が重要となってきてしまう(しばらく傍観していた仏様がさすがにしびれを切らして総括~)。

かつ、ヨシヒコはかなりのKYで、トラブルの多くは自ら作り出してしまうタイプ


福田パターン

一話完結であった「33分探偵」とは異なりストーリー展開するドラマではあったが、定形的フォーマットをベースに話を展開させてゆくスタイルは同パターン

冒頭に(場合によっては中盤になるが)豪華ゲストによる「オバカな盗賊」寸劇が入ったり、芸人が持ちネタを使って登場したりと、「33分探偵」と同じ手法が見られる。
毎回、最後に兄よしひこの冒険を心配し、密かに後をつけてきている妹が木陰から登場するが、回が進む度に服装が乱れ始め「一体この子に何が起こってるんだ?」と思わせる様な描写がある等、小技も利いている。

オバカな盗賊を演じる豪華ゲストはこんな方々

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豪華ゲストの中でも、さすが切れ味抜群の古田新太(唯一二回登場!)
は、やたらと強気だがかみさんには虐げられている盗賊をバカ演~
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福田キャストのひとりTEAM NACSの安田 顕は「ちんぽの位置」が定まらず
戦いに集中出来ない盗賊
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「33分探偵」の刑事役でも最高のコメディエンヌっぷりを発揮した沢村一樹
は、毒の塗られたナイフを武器にする無駄にかっこいい盗賊
かっこつけてナイフを舐めるパフォーマンスを披露してしまい事故死
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まさかの小栗旬までちょい役登場、オバカ盗賊ではなくオバカ魔法戦士。
山田孝之との「クローズゼロ」コンビでオバカ寸劇を見せてくれる

その他、キレると物凄く柄の悪くなる天女役の小池栄子等、様々な豪華ゲストがちょい役オバカ演技でゆるゆるな冒険ストーリーにグルーヴを添える


木陰から見守る可憐な妹の転落と復活

毎回最後のワンシーンだけ登場、勇者ヨシヒコの妹ヒサ(演:岡本あずさ)に何が起こった?

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最初はこうなのに
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こうなって
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こんなんなって
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レディースになった挙句
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女囚となるが、松島ナミ(さそり701号)ばりに脱獄
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「あねさん」になったと思ったら
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最後は玉の輿に乗って、超セレブに~

福田パロディ

冒頭でも述べたが着想は低予算映画「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(サブタイトルにも「予算の少ない冒険活劇」と出てくる)であり、随所にパロディが出てくる
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モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイルに出てくる神様
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勇者ヨシヒコと魔王の城に出てくる仏様(佐藤二朗)
福田作品での佐藤二朗の台詞は殆どがアドリブかと思われる様なテンパリ気味で雑なものが多く、大抵の場合面白くない(笑)

そこにさらに「ドラクエ」(スクウェアエニックス了承済み)のパロディが加わり、非常に親しみやすくなっている

道中で度々発生する戦闘シーンではスタッフがダンボール等で製作した手作りモンスターが登場したり、予算がかかりそうな巨大な怪物との戦闘の描写にはチープなアニメーションを使用。
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はりぼてのスライムが登場、完成度高め
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モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイルに出てくる洞窟の怪物
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勇者ヨシヒコと魔王の城に出てくる洞窟の怪物

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モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイルに出てくる殺人うさぎ
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勇者ヨシヒコと魔王の城に出てくる殺人りす

街の中では町人に話かけても大抵の場合は同じ言葉しか発しないうえ、人の家に勝手に入って「調べるコマンド」ばりに勝手に引き出しや箱を空けまくり、仲間が死んでしまった際は棺を引っ張って移動しなければならないという「ドラクエマナー」をリアルに再現~。
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仲間の魔術師メレブは経験値とともに魔法を覚えて行くが、これが壊滅的にしょぼい

例えば、ポリコズン

ブドウ4房分のポリフェノールとトマト3個半分のリコピンを味方の体内に注入する健康にいい呪文。味方の守備力を一気に上げるというが、2週間以上継続して何となく効果出てきたのかな?程度なので、実戦に直接関係ないといわれてしまう。サプリメントのように長く続けていく必要がある(出典:うぃきぺでぃあより)。


モダンコメディの旗手として

漫画や小説の原作物が多い近年のテレビドラマにおいて、コメディは比較的テレビオリジナルであることが多いと思われる。

作家にせよ演出家にせよ監督や役者にせよ、良質なコメディを生み出す事の出来る人達はどんなジャンルの作品を手がけても面白いというのが僕の持論

福田コメディはこれまで述べたとおり、やはり「脱力系」となるだろう

「脱力系」の名手といえば三木聡監督(岩松了&ふせえりコンビ)辺りが有名且つ個人的には好きであるが、こちらの方はシュールで洗練されたイメージがあるのに対し、福田コメディはもう少し大味で泥臭いグルーヴなので、脱力系コメディが好きな人でも「安直」だと感じたり、とっつきにくい部分はあるかも知れないがはまってしまうと抜け出せない魅力がある。

音楽に例えると、三木コメディは渋谷系、福田コメディはブルースといった感じだろうか・・・

正直なところ「勇者ヨシヒコと魔王の城」は「33分探偵」と比べるとグルーヴは控えめであるが「深夜ドラマの帝王」と呼ばれ注目度の高い福田コメディの今後に期待は大きい


そんな福田雄一が脚本・演出を手掛ける新ドラマが「ミューズの鏡

そして主演にはなんと、あの国民的雑草集団「AKB48」の中でも今、最も波に乗っていると言っても過言ではないドリーム女子、指原莉乃を大抜擢・・・

「勇者ヨシヒコと魔王の城」では、勇者ヨシヒコがアイドルに転職した際、所属していたグループが「渡り廊下de魔物倒し隊」であったが、制作が電通だった為か秋元康に宜しく頼まれたのか、本人がAKBファンだったのか事情はわからないが、いきなり主演に「さっし~」・・・

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AKB総出演の傑作ずべ公ドラマ「マジすか学園」で「チームホルモン」リーダー役を演じた指原莉乃

数の多いAKBにおいて人気、実力共に高いパフォーマンスを誇っているメンバーの大半は1~3期生に固まっているのが実情だが、例外的に5期生だけは1~3期生に勝るとも劣らないセンスとパーソナリティをもっている。
その5期生の筆頭「さっし~」こと指原莉乃は殊に雑草色強めでハイセンス、バラエティ面では比類なき実力を発揮していると思うが、芝居はどうだろう。

本人もバラエティ志望で役者志望では無いと言っていたし、マジすか学園等、幾つかの芝居を見る限り・・・
恐らくAKBの外で本格的な芝居をするのは初めてであろう指原を上手く「福田ワールド」に取り込めるのかに注目が集まる。

現状では情報があまり出て来ていないが「コメディ」という文字を見かけない。

コメディじゃないのか~?






Theme:ドラマ | Genre:テレビ・ラジオ |
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銀魂~公園より橋の下のほうが・・・

2010.02.13 Sat
殺せよ・・・

神様よ俺を殺せよ・・・

俺が嫌いなんだろ!?

俺もお前なんか大っ嫌いだ・・・


by マダオ

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マダオ・・・

かつて長谷川泰三と呼ばれた高級官僚であった男。

ある不祥事をきっかけにお上に切腹を命ぜられ、怖くなって逃亡、
恐る恐る家に帰ると女房が逃げていた…。

やがて持ち家も失い、殆どすべてを失った長谷川

それでも残った気力を振り絞り再就職の道を模索するも

何度やっても予想だにしないトラブルに巻き込まれ職を追われ続ける

昼間の公園、犬と戯れる主婦や子供達を横目に

ベンチでタバコをくわえ、途方に暮れる長谷川…

何処へ進んでも待っているのは破滅のみ

それを悟った時

タバコの煙とともに、長谷川泰三は社会から消えて無くなった

こうして、かつて高級官僚、長谷川泰三と呼ばれた男は

るでメなっさん」

マダオになったのだ。

マダオは、少年ジャンプに連載されている「銀魂」に登場するキャラクター

少年漫画において、未だかつてこれほどまで絶望的なキャラが存在したであろうか

少年に夢も希望も与えない存在、

最近ドラマ化して話題だった「JIN」とかいう漫画で

「神は乗り越えられる試練しか与えない」と言っていたが

神はマダオに乗り越えらる試練は与えない

マダオを誰も救わない、

神も社会も人間も・・・

唯一、遠くから見守ってくれている存在の妻でさえも、見ているだけで何もしない
そんな妻へのマダオの愛も決して届くことは無い・・・

就職が決まれば、初出社の日に電車で痴漢と間違われ逮捕
気晴らしに飲みに行けば、車にひき逃げされ
出て行ったかみさんにプレゼントを買おうと競馬にいけば
万馬券を引くも、進路妨害で無効

やがて借金で首が回らなくなり、ヤミ金に追われマグロ漁船に
マダオが釣り上げたのはマグロではなくダッチワイフ・・・
ある意味、マグロだ

家を探そうと不動産屋にいけば「1LDK」を希望するも
「犬LDK」(ワンLDK、犬小屋)を紹介され
住所も失う
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公園の住人となってベンチで一日中寝ていると、子供の夏休みの宿題に
観察日記をつけられる・・・

止むことなき負の連鎖、転生しない輪廻、マダオスパイラルの中で
マダオは血みどろの円舞曲を安いウイスキーの小瓶と一緒に踊り続ける

マダオはひたすら失うだけで何も生まない

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一度枯れた花は二度と咲かねぇんだよ
                 byマダオ

従来の漫画や小説の登場人物の様に、どんな逆境に立たされても逞しく生きる様な
姿勢は何処にもみられず

抜け出せない隘路の中、マダオは自殺未遂を繰り返し、涙を流し続ける

主義も思想も無く、ただ今にも消えそうな侍魂がゆらゆらと漂うだけである


しかしマダオの登場回は、毎回、圧倒的なグルーヴに満ちたコメディなのだ

「悲劇は喜劇だ」とチャップリンは言わなかったが

悲劇と喜劇の境界線には多くのロマンとドラマのグルーヴが潜んでいる

チャップリンの作品の多くで、主人公が乞食や貧しい労働者であった様に

「銀魂」のダダイズムはどんな不幸も見事にグルーヴィなコメディに変えてしまうが
そんな中でも究極の存在、マダオ

多くの人々を笑いに誘うボーダーライン上で展開される負のグルーヴは

悲劇に潜む人間の野性

「銀魂」はマダオという究極の存在を通してそれを証明してみせた


と言う事で、おっさんが愛して止まないSF人情時代劇コメディ「銀魂」のグルーヴィな登場人物達を時々紹介してみようと思います

ちなみに長谷川泰三と言う名前は「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵にちなんでるんだって~

つか、久しぶりに書いたと思ったらこんなんかよ~






Theme:銀魂 | Genre:アニメ・コミック |
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ジキルとハイド~ウィキペディアのラルクの項にハイドの身長は156cm、と書くと数時間以内に消されるっぽい

2009.11.14 Sat
最近のおっさんは、何故かハードボイルド多めですが、まだ暫く続きそうだ。

先日、エロ写真家の篠山紀信が公然猥褻って話で思い出したのがこれ。

ジキルとハイド
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コナンドイル原作の「ジキル博士とハイド氏」をベースに五社英雄が手がけた、カルトドラマ最高峰

69年に製作されたが、主演の丹波哲郎が無軌道に女を犯しまくり、男を殴り殺す激痛ストーリーであるが故、スポンサーがつかず、73年になってフジが自力で放送した傷だらけのドラマである。

勿論、未ビデオ・DVD化作品で再放送も過去、ホームドラマチャンネルで一度放送されたきりの、キングオブカルトドラマだ。

同じ頃、カルトホラードラマとして有名な「恐怖劇場アンバランス」もやっぱり同様にノースポでフジが力業放映した。

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大人向け本格怪奇オムニバスドラマ「恐怖劇場アンバランス」は、後の傑作オムニバスドラマ「世にも奇妙な物語」へと受け継がれる

以前、紹介した「戦国ロックはぐれ牙」もフジテレビだ~

しかし、フジテレビのドラマに対する姿勢は凄いな

今や月9を頂点に視聴率ベースなフジドラであるが、例えば近年の「のだめカンタービレ」なんかみても、ドラマに対するチャレンジには決して手を抜かないので侮ってはいけないぞ。


このドラマのテーマはセックスと暴力

医学博士の慈木留(ジキル)が調合過程で生み出した謎の薬
その薬の自ら被験者となった博士は、凶悪な殺人人格、背奴(ハイド)に変身してしまう。

夜の闇に放たれた、アナーキーな野獣、ハイドは器物破損、住居不法侵入を繰り返し、
女を犯し、男を撲殺、やりたい放題だ。

数時間後、激しい頭痛と疲労と共に目覚める慈木留博士であるが、ハイドとしての記憶は全く残っていない

しかし博士はその激しい頭痛と疲労の中に例えようの無い恍惚に満ちた快楽を憶えてしまう。

その感覚が忘れられず、博士は徐々に薬の生み出す恍惚の中へと引きずり込まれ

やがて博士は・・・

「キイハンター」や「Gメン」等、名作ドラマ多数の丹波哲郎であるが、この作品の慈木留博士役は
丹波が演じたキャラの中では最凶で、一部では丹波史上、最もかっこいいキャラとされている。

しかし、このドラマ、頭の悪い刑事役の露口茂をはじめ、キャスティング、脚本がイマイチグルーヴしない・・・

従って、このドラマの見所はオープニングをはじめ、随所にちりばめられる篠山紀信の写真に尽きる

オープニングに使われている篠山紀信の写真のかっこよさといったらもう…

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サスペンス然とした原信夫とシャープス&フラッツの演奏に乗せて繰り出される篠山紀信の
危険な写真の数々、日本ドラマ史上に残る傑作オープニングを見よ(画像クリック)

シュールで耽美的アングラ感満点の写真群

ここでのやましん(篠山紀信)の先鋭的な写真は実にグルーヴィでエネルギッシュだ





Theme:懐かしいテレビ番組 | Genre:テレビ・ラジオ |
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サラ・コナー・クロニクル~昔、ターミネーターをぱくったペネトレイター(邦題:タツミネーター)というアメリカンポルノ映画を持っていた

2009.11.07 Sat
映像に関しては非常にドメスティック指向が強かったここ数年のおっさん

ので、近年お茶の間にまで進出してきている海外ドラマなんかはノーチェックだった。

とりあえずブログのネタの為(笑)、海外進出してみました。

そんでもって観たのが
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サラ・コナー・クロニクル

ドラマでは、映画の様にCGやアクションという派手なエンタテインメントよりも、いかに、グルーヴィなストーリーを展開させるかが問われてくる。

アンドロイド(ロボット)と人間の闘争というテーマ

「ブレードランナー」や「マトリックス」、古くはヌーヴェルバーグ期のSF「アルファヴィル」でも描かれていた様な合理主義とヒューマニズムの問題、形而上学と形而下学・・・

描かれるべきはそこであろう。

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アルファヴィル(65仏)
「実験的、芸術的、冒険的、半SF」とゴダール自身が名付けた、SFによる文明批評作品
とある星の都市アルファヴィル、アルファー60という電子頭脳に制御されたこの都市の人間は、感情を抱くという非合理的な行為は許されない、感情は悪とされ、死刑に値する
ゴダールが65年に発表したこの作品は、いき過ぎた合理主義への警鐘
ある意味、サイバーパンク的だ(画像クリック)

アルファー60=スカイネット? 
アルファー60はスカイネットの元ネタではないらしい・・・

この時のアンナカリーナが大好きなので多めに
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ヌーヴェルバーグのミューズ、アンナカリーナの虚ろな瞳にやられる



■こんなストーリーだったらよかった

万物の原理として進化は至上命題であり、進化とは合理性の具現化である。
目覚ましい勢いで進化を遂げた人間は、今や完全に生態系の頂点に君臨している
人間の敵は人間でしか無い世界・・・

人間の敵は人間でしか無い世界は非合理と言うウィルス(ロマン)を生みだす

喜び、怒り、悲しみ、楽しみ

愛情、憎悪、尊厳、堕落・・・

さまざまな矛盾をはらみながら、それでも原理に従って進化を遂げてきた人間

加速度的に進化を遂げる合理という怪物は、遂に人間 に未曾有の脅威をもたらす。

スカイネット・・・

人間が生み出した合理主義の集大成は、やがて自我に目覚め、ウィルス(ロマン)の駆除、最も非合理な存在、人間を原理にしたがって排除し始める

原理が生み出した最大の矛盾、人間というロマンを・・・

宗教と哲学の様な呼応する根源的ヒューマニズムと論理的思考の対話から、「人間の不確実性」が生み出すロマンという美学を、「人間そのもの」の物語を、ターミネーターという進化の権化と人間の闘争を通して再認識させてくれる作品
おっさんが期待したのはそんな作品だったのだが・・・


■キャメロンの役割とターミネーター

コナー親子を守るため、未来のジョンにより再プログラムされ、送り込まれた女性型ターミネーター、キャメロン
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見事な八頭身と無機質な表情はターミネーターにぴったりだ

ドラマの花形として非常に注目度が高いキャラであるキャメロンの果たすべき役割は大きいっぽい
ドラマの花形としてのグルーヴを担うのは当然であるが、唯一、人間側にいるターミネーターとして、例の合理主義とヒューマニズムの問題における最大のキーキャラ?だとおもって観ていたんですけど・・・あれ?
符号化された行動しか取れないターミネーターが人間と触れ合うこと、感情という非合理をどのように受け止め、呼応していくかを描くことがこのドラマのグルーヴポイントとなるべきだと思うのだが・・・

実際、その様な役割を担ったのは、物語後半になって登場したジョンヘンリーというAI(人工知能)だった~

シーズン2の大詰めになってようやくわらわらとグルーヴし始めたが・・・遅すぎじゃね

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最終話で立ち位置が少しだけ明らかになったウィーバーは次世代マシン(液体金属)、彼女が担うべき役割は何だったのだろう

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液体金属ターミネーター、ウィーバーを演じたシャーリーマンソンさんは
ガービッジという微妙なバンドのボーカルさんです(画像クリック)
右はサラコナーと液体さんのオフショット
 
終盤のグルーヴから、見方によっては敢えてそういう側面(人間的側面)をキャメロンに持たせなかったとも考えられるが、シーズン3が無いのであれば意味が解らない。

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「アルファヴィル」のナターシャ(アンナ・カリーナ)に近い役割を担ってほしかったキャメロンと
乙女な手つきのカリ姫

■グルーヴしないコナー親子

見たことも無い人類の未来の存亡と言う、とてつもない任務をリアルな仲間も無しに負わされているコナー親子だが、二人とも殆ど弱音を吐かない

自分らだけなんでそんな重荷を背負わなくてはならないのかとか、そもそも人間に未来なんて必要なのかとか、考えたりする様子は描かれていない。

自分を守る為に未来の自分が送り込んだ未来人が、次々死んでいく事
自分を抹殺するために送り込まれた機械にファミコンの雑魚キャラばりに殺される人間

ある意味、自分のせいで死んでゆく数々の人々・・・

言いようの無い自己嫌悪に狂気したりすることもないジョンコナーは
なんとも味気ないキャラクターだ

サラは救世主の母親なのか、ジョンの母親なのか・・・
二つの立場の機微がほぼ見られない。

母親として息子を守ったり、あるいはそれが出来ないことへの葛藤やなんかをどうしてもっと描かないのか・・・

希薄な主役の二人は次々と同じ様なイベントが起こる冗長でグルーヴしないサバイバルゲームをテキパキとこなして行く

あえて、感情を出さないで問題を乗り越えて行く演出をしているくさいが、その様な事をする必要はおっさん的には感じられない。

終盤やっとグルーヴし始めるも、時遅し・・・
殆ど何も解決しないまま、視聴率低迷で打ち切り決定(?)っぽい


■未来は

急速にIT化が進む昨今、すでにサイバーパンク的事象が起こっている

そもそも、人間にとっての合理って・・・

いかに幸せに生きるかの追求だと思うが、幸福追求の結果生まれたはずのマルチメディアやIT化がもたらしたものは「幸せ」なのか正直わからない

メディアが統合される事により起こった構造的破壊により、疲弊した多くの業界、倒産した多くの会社
さらにIT業界では幸福の符号を紡ぐはずのプログラマーやエンジニアの仕事が無いという現実

この様な「ITパラドックス」とでもいえる現象が人間が従う原理の結果なのであれば、自然淘汰される日も近いのかも・・・

つまり、機械に人間が滅ぼされる「審判の日」が来ることが・・・

というのは漫画や小説の未来

実際の知的生命はそんなにヤワじゃない、今後は生命と機械の統合化の時代に入ると言うのが技術者的見解だ

■学術的未来

最先端の物理学の認識ではタイムパラドックス(過去に戻って歴史を変えることで生じる矛盾)は問題にしないパラレルワールド理論が一般的っぽい
それを考えるとターミネーターの話は無くなってしまう~

遺伝子工学は、近々、自在に遺伝子組み換えが可能となり、新たな生物の設計や人間の改造が進化を続けるために利用されるかもしれない。

また電子工学は脳や神経に人工のチップを埋め込む様な技術が進歩し(最初は医療目的で使用されるだろうが)、脳情報のアップロードやダウンロード、保存が可能となり、コンピュータと人間の境界は曖昧なものとなるらしい

医療においてもナノボット(ミクロのロボット)の利用が実現すれば病気や寿命の概念が崩れはじめるだろうし

機械で表現出来ないのは、もはや無意識の領域だけかも・・・

でもその無意識も克服されたら
ピカソ超えるくらい画期的な抽象画を書くロボットやビートルズ超えするロボバン(ロボットだけのバンド)が出てきたりすんのかも~


知的生命体は永遠に進化すると言う考え方の人もいるらしく、最終的に知的生命体は、大気や水を必要とせず宇宙空間を漂う形を持たない物に進化するんだって~




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梶芽衣子「戦国ロック はぐれ牙」~裏番組「必殺仕置人」を見て興奮して殺っちゃった「必殺仕置人殺人事件」というのがあったっぽい

2009.10.31 Sat
強い奴はえらい奴さ 死ぬ奴ぁ馬鹿さ・・・
                                     はぐれ節/梶芽衣子



梶芽衣子フリーク待望のグルーヴィ時代劇「戦国ロック はぐれ牙」が三年ぶりにホームドラマチャンネルで再放送開始!


視聴率低迷で九話であっさり打ち切りになったグルーヴィなカルト時代劇

当然、ビデオ/DVD未発売、地上波放送無しだ

放送されたのはフジテレビ系列で1973年8月4日から9月29日
梶芽衣子が日活を辞めて東映で「女囚さそり701号」シリーズ真っ只中のころ
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野良猫、梶芽衣子は戦国時代でもやっぱりベルボトム~(笑)
メイン武器は鞭と横笛の仕込み刀だ

この時代を超越したキャラに反応したのはフィギュア界
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ビデオDVD未発売にも拘わらず、何故かフィギュア化されたはぐれ牙・黒猫冴

しかし、この時代劇、想像を超えた格好よさだった~

戦国ロックとあるが、まさに野良猫ロックシリーズの世界を時代劇に投影した様な、ハードな世界
日活ニューアクションの世界だ

梶芽衣子がここで演じる冴というキャラは、「野良猫ロック」の中でも、マストな「セックスハンター」のマコと「女囚さそり701号」シリーズの松島ナミ、おなじみ「修羅雪姫」の鹿島雪をも彷彿させる様な、梶芽衣子のアウトロー集大成とも言うべきキャラでファンのみならず、野良猫系女子やM系男子も必見なのである。

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左から、岡崎二朗、藤竜也、梶芽衣子、安岡力也
傑作の呼び声高い、定番「セックスハンター」を見てみよう、ばっきゃろ~(画像クリック)

はぐれ牙では、凡庸な時代劇の様な勧善懲悪は全く描かれていない

時に困っている村人を見捨て
時に無垢な娘に人を殺さないと生きて生けない事を教え
時に一緒に戦った仲間をも殺す

黒猫冴の正義は野生、伊達や酔狂なんてものには用はない
善のために命を懸けるようなまねはしない
義賊でも匪賊でもない

時代劇の歴史上、最もクールなアンチヒーローが冴だ


毎回、用意されている結末は悲劇的で、舞台も江戸の様な都会では無く、寂れた山村がメインで娯楽性も低い。

水戸黄門に代表される大衆娯楽時代劇とは一線を画する、尖んがったテイスト
全編に流れる「野良猫ロック」的空気感は他の時代劇には見られないもので、古さを感じず
実にグルーヴィでスタイリッシュだ。

リメイクしても面白そうだが、アニメ化してみたら格好よさそうじゃね

更にグルーヴィでスタイリッシュなのはその音楽
音楽担当は「ルパン三世」でしられる大野雄二

梶芽衣子が歌う主題歌「はぐれ節」は恐ろしくカッコイイ
和モノ・レアグルーヴの中でもトップクラスの楽曲っぽい
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曲もさることながら、冴の生き様そのままのアウトローな歌詞がグルーヴィ
オープニング~第一話より岸田森とのバトル~村人を見捨てて立ち去る、ダイジェストで
どうぞ(画像クリック)

当時の映画やテレビでは、劇伴で使われたものとは別に再録してレコード化する事が多いが、概してラフに録られた劇伴用の方が粗削りでカッコイイ、こちらも劇伴バージョンの方が格段いい

おっさんはシングル盤もってるが、劇伴盤が欲しいな
でも発表されてないくさい~

B面の挿入歌「牙のバラード」が更にやばい
ソフィスティケイトされたアーバンブルースに乗って梶芽衣子がファルセット交じりのロングトーンで歌い始める

しゅ~ら~じぃ~ごぉ~く~
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昭和歌謡女子歌手、是非カヴァーを・・・(画像クリック)、しかし歌詞がやばすぎ~(画像クリック)   

   
■もうひとつの見所

戦闘時や放浪時はフレアパンツ着用で動きやすい格好(戦国時代なんですけど・・・)だが
村に潜伏する時はおべべ着用

和服の梶芽衣子は無数に存在するが、このドラマでは、非常に珍しい髪を下ろしたままワンレンでの着物姿が毎回見られるっぽい(嬉)

残念ながらワンレンおべべ写真はみつからなかったので
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梶芽衣子さん(左)と舵芽衣子さん(ジーコ内山監督)




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