RSS|archives|admin

スポンサーサイト

--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Category:スポンサー広告 | Comment(-) | Trackback(-) | top↑ |

キャンディーズのライブパフォーマンス~キャンディグルーヴVol1~

2013.02.11 Mon
おつ~、アマチュアジャーナリストの、ろなです。

ライブの話を三回程書いて来ましたが、今のところカヴァーについての話がメインになってしまい、オリジナル曲の紹介はしていない感じ。でも、それは決して、ライブでオリジナル曲をやっていなかった訳でもオリジナル曲のライブがつまらないわけでも断じてないです。

ライブにおけるキャンディーズの魅せ方のコンセプトの一つは「最先端の音楽の導入」、それは「最新の洋楽」と置き換えてもよい。
現在の音楽事情では「最先端の音楽=音楽性の高いもの」という式はもはや成り立たないし「邦楽<洋楽」という式もかならずしも成り立たないので微妙な気持ちになるが、当時はまだリヴァイヴァルやルーツ回帰という手段をとらずとも最新のブツの中に良質な音楽が見出せた時代であった。
そして、ステージ演出を手掛ける大里マネージャのセンスなのか、ライブのセトリはオープニングを含め前半に洋楽カヴァーを固め、後半にオリジナル曲を持ってくるパターンが多く、それが後楽園での最終公演まで続いた。
最終公演はMMPによるオープニング含め前半の実に14曲までが洋楽のカヴァーで占められていた。
キャンディーズというバンドのライブにおいて洋楽カヴァーは必須であり、ライブ前半におけるカヴァー大会が定着している事からも、ライブパフォーマンスに言及するにあたっては、まずはライブの前半に繰り広げられるカヴァー曲について時間を割いて記事にした訳です。ま、カヴァーの話は今回も続きますが~

タゲマアイコン他のキャンディーズ記事はこちら

キャンディーズ~ラジオの世界 エグレと年増とドラム缶の美学~
キャンディーズの音楽~レコードデビュー未満~
キャンディーズの音楽~初期のキャンディーズ~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その①~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その②~
キャンディーズの1975年
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その③~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編 最終回~
キャンディーズのライブパフォーマンス~75年まで~
キャンディーズのライブパフォーマンス~大里マネージャのステージ美学とMMP~
キャンディーズのライブパフォーマンス~キャンディーズのスティーヴィワンダー~


~(ミキ+ラン+スー)× MMP=キャンディーズ~

最新の音を中心とした洋楽カヴァーとオリジナル曲を同じステージで違和感無くグルーヴさせる。こんなことが可能であったのはMMPというバンドがついていたからであることは言うまでも無い。
僕が「ステージにおけるキャンディーズはバンドである」と言っている理由はそこにある。
今回はステージにおけるキャンディーズがバンドであり、「(ミキ+ラン+スー)× MMP=キャンディーズ」という式が成り立つ事が具体的にわかるような記事を書ければと思ってます。


~モッドソウルキャンディーズタゲマアイコン
キャンディーズはソウルナンバーのカヴァーを多くやるが、上記で述べた通り当時の最新を取り入れる事が多い。つまり当時はやっていたディスコソウルが中心だった。
しかし、中にはモッドソウルなカヴァーもやってたりする。
モッドソウルとは、60年代にイギリスのモッズ連中が好んで聴いていたようなR&B色の濃い60sソウルの事。

タゲマアイコン PROUD MARY

キャンディーズ PROUD MARY
http://www.youtube.com/watch?v=i7Ax0LWGEAE
これは76年の蔵前国技館10,000人カーニバルVol.2 でオープニングメドレーの一曲目のもの
僕が初めて聴いたキャンディーズのライブ音源がこれだった。友達が持っていたレコードの曲目をみて「え、プラウドメアリーって書いてあるけど・・・」と思い、レコードをかけてもらうと、アイク&ティナターナーヴァージョンのガチなプラウドメアリーが出てきた~。
「お元気ですかっ!」という元気でなんとも可愛らしい掛け声とともに聴こえてきたのが熱いR&Bであった事にすっかりまいってしまった。しかも日本語で(詞は勿論、森雪之丞)。
蔵前国技館10,000人カーニバルVol.2はレコードが出ているのでそちらの音を紹介したかったが、残念ながら見つからなかったので、ファンの方がアップされている隠し撮り音源を載せさせてもらってます(こっちの方がレアではあるが)。手拍子、鳴り物、ガヤがうるさくて聞き辛いのはいた仕方ありませんが、映像に当日のステージの模様が使われているので会場の雰囲気がわかる動画となっている(貴重な音源有難う御座います)。蔵前2のライブはドキュメンタリー映像が作られている。実はキャンディーズの多くのライブが映像に納められているといわれているが公開されたものは少ない。蔵前2のライブドキュメンタリーも公開はされたが商品としてリリースはされていない。現在ではマスタが紛失してしまい一部の映像しか残っていないと言われているが、いやきっと映像スタッフが密かにダビングしたものが残っている?はずだ・・・。ま、そんなものリリース出来ないか~。

プラウドメアリーは69年にヒットしたCCRのナンバーであるが個人的にはアイク&ティナの高カロリーなR&Bカヴァーが好き。キャンディーズはアイク&ティナヴァージョンに果敢に挑戦。
こんな高カロリーな音を食べさせられた彼女達はきっとお腹を壊したことだろう。
しかし、それが熱いバンド、キャンディーズのキャンディグルーヴなのだ。

CCR - PROUD MARY(LIVE 1970)
http://www.youtube.com/watch?v=-txZ20uH8IY
Tina & Ike Turner - Proud Mary
http://www.youtube.com/watch?v=54XRNQ2C2x0

IKETINA.jpg
悪態をつくアイクんに若干引き気味なティナちん
R&B界きっての最低男アイクんに虐められまくったティナちんは「あっちの人」になってしまった。その半生は映画にもなってます。
【映画】TINA ティナ

それでもアイクのギターは最高にかっこいい!アイクのバンドには若かりし頃のジミヘンがいて、彼がストラトキャスターを使っているのはアイクの影響(だっけかな?)
ちなみにアイク&ティナはモッズ御用達レーベルSue(米国)からデビューしてる(もちろんスーとは何の関係もありません笑)。

タゲマアイコン Good Lovin'

Good Lovin' / キャンディーズ
http://www.youtube.com/watch?v=bnzYlM54BYQ
ヤングラスカルズの66年のビルボードNo1ヒット、Good Lovin'をレッツゴーヤングで歌ってる映像、MMPも勿論ついてきます。ブラスが入っている分ソウル色は濃いがほぼ忠実にカヴァーしている感じ、前の三人は「ワンツースリー」のカウントまで再現してて、ちょっと可愛い。
テレビ映像なので燃焼度は低め。ライブの音は下の「ブラジリアンキャンディーズ」で紹介する「Carnaval」の二曲目(2:45あたり)を聴いてみて下さい~
また振り付けが中々、素敵。ステージにおける振り付けはMMPの新田一郎(ペット、トロンボーン等)が付けたりもしているみたいだがこれもそうかな?
観音
ライブでよくみる阿修羅ポーズを披露している。これが好きなんだよな~
それにしても、0:43頃のランのウインクがキラー過ぎる。こんな反則技を使われたらダントツ一番人気になってしまうのも無理は無い~。

THE YOUNG RASCALS - "Good Lovin" - LIVE 1966
http://www.youtube.com/watch?v=KY7AtiC5Seg
ブルーアイドソウルの雄、ヤングラスカルズのエドサリバンショーでの映像、やっぱかっこいいな~。ヤングじゃなくなってから?はラスカラルズに改名するも72年に解散。僕も以前バンドでラリーウィリアムズの「Slow Down」をヤングラスカルズヴァージョンでやってました。

タゲマアイコン Do You Love Me

Do You Love Me キャンディーズ
http://www.youtube.com/watch?v=zYb5D0cmw2o
モータウンのコーラスグループ、コントゥアーズの62年のヒット曲、作曲はモータウンの創始者ベリーゴーディJr
映像はファイナルカーニバルになってますが、音はやっぱり蔵前国技館10,000人カーニバルVol.2のものです。
原曲はいかにも62年的な?へヴィな絶叫ロックンロールビートナンバーですが、キャンディーズのバージョンはもう少しテンポアップして軽快な感じにしてある、64年には英国のDave Clarke 5がカヴァーしておりそちらのヴァージョンは日本でも発売され、そちらが元になっているようだ。

The Contours - Do you love me
http://www.youtube.com/watch?v=EwqhJyUyoHU

Do you love me - Dave Clarke 5
http://www.youtube.com/watch?v=Z2PyUbNuUpo

しかし、こんな絶叫ナンバーを何故キャンディーズにやらせようと思ったのだろう・・・。
Dave Clarke 5のやつは日本でも発売されていて、ザ・タイガースなんかも大阪時代にDC5をレパートリーしていたようなので、タイガースファンのランが?とか考えたりもするが情報希薄な当時にそこまで知りえたとは思えないので、やはり大里マネージャの選曲だろうか?

タゲマアイコン SOOKIE SOOKIE

また強烈なのがありました~。どちらかというと作曲家で知られるドンコヴェィの「SOOKIE SOOKIE」。
これはメンバー紹介のネタものでMMPの余興なんですがサビが「好き、好き、スー」と聴こえる。
デビルキャラバン初日の大阪フェスティバルホールでのメンバー紹介。新加入でまだ見習いだった西慎嗣はこの日が初舞台。彼の紹介場面での余興。

西 :「西慎嗣、16歳です」
スー:「えっ、今16って言った?ホントに16歳?生年月日は?」
西 :「昭和35年○月×日です」
飴 :「35年~!」
ミキ:「わっかいわねぇ~、ほんとっかっわいい~わねェ・・・」
ラン:「う~ん、年下の男の子ね~」
        ・
        ・
        ・
ミキ:「慎嗣クン、ほんとにそんなにMMP入りたいの?」
西 :「MMPが好きなんです」
ラン:「それはわかるけど、でも、キャンディーズも好きでしょ?」
西 :「MMPが好きなんです」
スー:「だからさぁ、キャンディーズも・・・好きでしょ?」
西 :「MMPが好きなんです」
飴 :「ほんっとに頑固ね~、キャンディーズも好きって言いなさい!!」


ここから、後にスーの「リアル年下の男の子」になった西選手が歌います!!

好き 好き / MMP
http://www.youtube.com/watch?v=p48vYCLWzjk
西選手の「好き好きスー」がなんとも甘酸っぱいが歌はもう柳ジョージに・・・笑
この曲はSTEPPENWOLFがカヴァーしており、そちらのヴァージョンがネタだろう。
MMPは適当に即興でやっている。余興としては最高ネタであるが、「好き好きラン」までやった後、音源ではインスト(SE?)に変わるのでその後、三人は着替えにひっこんだのか?

SOOKIE SOOKIE DON COVAY
http://www.youtube.com/watch?v=Rw0Gf9DAkB0
STEPPENWOLF - Sookie Sookie 1968
http://www.youtube.com/watch?v=B3PRV5JsTJg
ドンコヴェイのバージョンはもう極上のへヴィR&Bに仕上がっている。ステッペンウルフのも中々暑苦しい

というわけで熱いモッドソウルを4曲紹介してみました。兎に角、選曲がヤバイ。僕はもう選曲だけでまいってしまった。
しかし、他の曲でもそうだがキャンディーズがカヴァーする曲は多くが男性歌手によるものなのは何故なんだろう?
アッコならわかるが・・・

モッドソウルな(というと語弊があるかもしれないが)キャンディーズのオリジナル曲というのも存在する。
ライブバンドキャンディーズと録音メンバーは別物であった為、スタジオ録音されてないMMPのメンバー作曲の曲が存在し、またそれがライブの定番人気曲として毎回演奏された。
これはおそらく、ライブバンドとして何のしがらみも無くライブで盛り上がる曲をバンドに自由に作らせた大里マネージャの策であろうと思う。

タゲマアイコン Dancing Jumping Love

梅田コマ千秋楽 1977年8月8日
http://www.youtube.com/watch?v=Y30iRhY1egs
蔵前国技館10,000人カーニバルVol.2
http://www.youtube.com/watch?v=KXE4Qsis_sc
先生方が作曲されたキャンディーズ曲とは明らかに違うこの熱いソウルナンバーは、ギターの西村コージの作品。
タイトル通り、ジャンピン・ジャック・フラッシュやダンシング・イン・ザ・ストリートを髣髴とさせるアップテンポなこの曲は、ホーンのイントロからバシバシキメが入り、サビでは「ウガチャカ」ブレイク、間奏はミーターズばりのへヴィファンクになり、定番の「ヘーイヘイヘイ」のコールアンドレスポンスまで盛り込んで、まさにライブにうってつけなジャンプナンバーに仕上がっている。
終盤にセットされる事が多く、ハイライトを飾る「ライブバンド・キャンディーズ」の代表曲である。

「ウガチャカ」の部分の元ネタは以前「ネヴァー・マイ・ラヴ」のカヴァーについて触れたときに言及したBlue Swedeというバンドの「Hooked On A Feeling」という曲
Blue Swede - Hooked On A Feeling
http://www.youtube.com/watch?v=Bo-qweh7nbQ
原曲はBJトーマスの67年の曲。なかなかいい曲であるが、「ウガチャカ」は入っていない。こちらは74年にBlue Swedeがカヴァーしたもの。日本でもそこそこ売れたみたい?ビーチボーイズにも「ウガウガ」言ってるのがあったような・・・

しかし、上記の映像でみてわかる通り、当時は紙テープ禁止ではなかったのでステージはもうまるでパスタボールのよう。にもかかわらずあれだけ動いてジャンプして、そんでもってユニゾンが乱れない三人の凄さには恐れ入る。
梅田コマの映像では「ヘーイヘイヘイ」はカットされているが下の蔵前では元気よくやっている。ミキの「わん、つっ、とぅりっ、ふぉっ」がいちいち可愛い。


ブラジリアンキャンディーズ
75年にビッグバンドをバックにやったブラジリアンメドレー「祈りメドレー」は紹介したが、MMPがついてからはブラジリアンファンクへと展開する。キャンディーズには「さよならのないカーニバル」というキラーなブラジリアンファンクがオリジナル曲としてありライブのエンディングは必ずこの曲で締めくくる事となっていたが、それに呼応するように77年夏にはサンタナの「カーニバル」という曲がオープニングを飾るセットが実演されている。

Carnaval キャンディーズ
http://www.youtube.com/watch?v=S9AyrQY2n5I
77年9月1日の日劇千秋楽のオープニング曲。コンガとドラムによって導かれるサンバはオープニングから会場をヒートアップさせる。いつもなら耳障りな空気の読めない客の鳴り物もこの曲ではポジティヴに作用する。
この曲はサンタナが76年発表した「Festival」というアルバムのオープニング曲。
スペイン語で歌われているので、キャンディーズは日本語で歌う(詞は勿論、森雪之丞先生、たぶん・・・)。
蔵前のステージでもわかるようにキャンディーズのステージは「カーニバル」と呼ばれていたので、この曲はオープニングにはうってつけではあるが、しかし、マニアックだな~。
色々驚かされて来ましたが、今度はサンタナですか・・・。
こんな選曲がまかり通ってしまう位、本物のライブバンドに成長していたのがわかる。

アップされた方のコメントによると、この公演はキャンディーズのライブ史上最強のライブと言われているらしい。8月位までは解散騒動のゴタゴタで三人も随分と滅入っていたであろうが、色々と解散までの道筋がみえてきて、いよいよエンジンがかかってきたように見受けられる。そんでもってこの日はレコードデビュー4周年の日であった。
三月に脱退(一応)していた新田一郎さんと兼崎ドンペイ順一さんも応援にかけつけている。
感動的なMCも多く、充実したライブとなっているので興味のある方は是非全編を聴いてみて欲しい。

この曲に関してはこんな激レア映像がありました。


77年7月27日の映像で、解散発表まもない頃のステージ。ファンの方が撮影した映像と思われるが、この曲を歌っている映像が見れるというのは兎に角貴重だ、振り付けも僕の好きな「阿修羅ポーズ」が拝めるし(アップ主の方、有難う御座います)。さらにこの映像では「CMメドレー」や「愛のディスコティック」を歌っているシーン、そしてMMPのTシャツ短パン姿まで拝める(笑)という贅沢なもの。ちなみに撮影された方は赤組さん(ランのファン)でしょう。

でもってサンタナのはこれ
Carnaval Santana
http://www.youtube.com/watch?v=t7N7JLwzibU
http://www.youtube.com/watch?v=TrA311Qhrow
上はスタジオ盤で下はこの曲をやっているライブ映像。キャンディーズのバージョンと比べて観て下さい(笑)

そして、やはりカーニバルといえば

さよならのないカーニバル 
http://www.youtube.com/watch?v=sHe3NJgDoEw&feature=relmfu
弱冠19歳?の渡辺直樹のベースが馬鹿テク大学生ばりにウネリまくる極上のブラジリアンファンクは、イントロからして別次元。チャッピーのオルガンのかっこよさも次元超えだ。
数あるキャンディーズのライブ音源の中でも最高の名演といえるだろう。
ロックファンのみならずレアグルーヴファンも十分納得のこの音源は蔵前国技館10,000人カーニバルVol.2の正規盤のもの。
作曲はチャッピーの弟、ベースの渡辺直樹(詞は勿論、森雪之丞先生)。
この曲も前述の「Dancing Jumping Love」同様、「レコーディングされていないキャンディーズの代表曲」であるが、蔵前1の時に「Super Candies」が発表された様に、この曲もタイトルからして蔵前2に向けて作られた曲であったのだろう・・・?
以後はエンディングテーマとして毎回歌われ、この曲なくしてキャンディーズのライブは終われなかった、あの日とファイナルカーニバルを除いては・・・。

上記の音源はレコード用に編集されているが実際は倍位あった模様
さよならのないカーニバル(ほぼ完全版)
http://www.youtube.com/watch?v=lwhYA6lRiBI
この後、アンコールの春一番をやり、再度短い「さよならのないカーニバル」で挨拶をしてステージが終わった。

こちらは別バージョンであるが、こっちのアレンジでやる方が多かったみたいです。
さよならのないカーニバル(Devil Caravan 大阪 1977.3.27)
http://www.youtube.com/watch?v=ve2a3kG32QI
ラン、スー、ミキの導入でブラジル色若干薄めの「さよカー」が始まる。チャッピーはB-3でなくフェンダーローズを弾いている。


ということで、やっぱり文字数がかさんできてしまった~。
ここまで書いてみたところでまた色々、言及しなくてはいけない様な気がして収集がつかなくなってきてしまったので次回にまわします。
次回は「蔵前国技館10,000人カーニバルVol.2」について、その次はキャンディグルーヴVol2として今回触れてないキャンディーズのステージを紹介できればと思います~。

結局、(ミキ+ラン+スー)× MMP=キャンディーズな感じは伝えきれず、むしろMMPよりになってしまったか・・・

毎度、超文で済みませんがこれからも宜しくお願いします~。

Theme:音楽 | Genre:音楽 |
Category:グルーヴィ音楽譚! | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |

キャンディーズのライブパフォーマンス~キャンディーズのスティーヴィワンダー~

2013.02.09 Sat
おつ~、ろなです。

前回はキャンディーズのライブ記事といいながら一曲もキャンディーズの曲を紹介しなかった・・・
今回はキャンディーズによるスティーヴィーワンダーのカヴァーについて、なんだか微妙?

タゲマアイコン他のキャンディーズ記事はこちら

キャンディーズ~ラジオの世界 エグレと年増とドラム缶の美学~
キャンディーズの音楽~レコードデビュー未満~
キャンディーズの音楽~初期のキャンディーズ~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その①~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その②~
キャンディーズの1975年
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その③~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編 最終回~
キャンディーズのライブパフォーマンス~75年まで~
キャンディーズのライブパフォーマンス~大里マネージャのステージ美学とMMP~



75年、大里マネージャの案によってキャンディーズのバックを務めたMMPは翌年76年には専属のバンドとなり、キャンディーズとMMPはライブ活動を共にするようになる。

ミキ、ラン、スーによるキャンディーズはマルチタレントであったのでシーンごとにキャラクタを使い分けていた。
コント番組におけるコメディエンヌとしての顔、その他の番組における礼儀正しいしとやかな女子、自分達のラジオ番組におけるグダグダで破天荒な小悪魔、レコーディングにおけるコーラスグループ、そしてステージにおける彼女達は「黒ずくめの男達」を従えた(支えられた)大所帯ブラスロックバンド「キャンディーズ」のフロントマンであった。

ステージはキャンディーズプロジェクトの最大のウリで、大里マネージャとMMPのリーダー、チャッピーのプロデュースのもと生み出された「キャンディービート」はアーシーでロマンチックなグルーヴを日本中に撒き散らしたが、キャンディーズのステージは、かつてゴールデンカップスやダイナマイツのような一部のGSグループがライブでは録音したヒット曲を一切やらずにR&Bばかりを演奏していた事を彷彿とさせる「熱いステージ」になっていった。

~音楽的啓蒙~
もともと洋楽カヴァーは多くこなしていたキャンディーズであったが大里マネージャ、そしてMMPによってその色はさらに濃くなり、ビートルズ、バカラックといった定番カヴァーを超え「まさかこんな曲を」的驚愕カヴァー(歌える歌えないに拘わらず)を次々と発表していった。
もともと洋楽好きであった彼女達であったが、大里マネージャ、MMPがついた事により多くの音楽的感覚がこの時期よりもたらされる事となった。業界内でも評判の良かった彼女達は、レコード会社からも大量のレコードサンプルを貰っていたであろうから、他のアイドル的なグループに比べて遥かに洗練された音楽的感覚と知識を身に付けていたと思われる。

~スティービーの「Sir Duke」を日本で一番早くカヴァー~
キャンディーズのカヴァーで印象深いのがスティーヴィーワンダー(ラン曰くすけーべーワンダー、笑)のカヴァー。知る限りでは「Sir Duke」「Isn't She Lovely」「Another Star」の三曲、いずれも76年の「Songs In The Key Of Life」に収録されている歴史的名曲だ。「トーキング・ブック」「インナーヴィジョンズ」「ファースト・フィナーレ」という神業三部作に次ぐ作品である「キーオブライフ」は、これも含めて「スティーヴィー四部作」とも言われる程、創作力が頂点に達していたスティーヴィーのまさにモンスターアルバムだった。
「まさかキャンディーズがスティーヴィーを・・・」、もうそれだけで仰天感動である。当然、ただでさえ難しいスティーヴィーを彼女達が歌いこなせる訳も無いが、「三人がスティーヴィーワンダーを歌う」それが重要!!
個人的には「マイシェリーアモール」も歌って欲しかった。
keyoflife.jpg
Key Of Life
僕のアイドル、スティビーワンダー。
半音を活かした高度に洗練されながらも実にポップで心地よいメロディーは未来永劫絶対に古くならない究極である。アレンジもまた次元を超えたものでシンセの使い方なんかはもう神業!音作りが多少しょぼくてもスティービーに弾かせると何故か最高にグルーヴしてしまうのが恐ろしい。

この中で正式リリースされているのが「Sir Duke」

キャンディーズ 『SIR DUKE』
http://www.youtube.com/watch?v=z_mUsS8XnZ0
蔵前国技館10,000人カーニバルVol.2に収録されている。歌うのは勿論、スティーヴィを敬愛するミキ!
「がなり」や「スキャット」に果敢に挑むミキがなんとも愛しい。
歌いこなせてはいないが、やっぱりミキのロングトーンはグルーヴしている。

しかし、驚かされるのはその開催時期だ。「キーオブライフ」が発売されたのは76年10月8日(9月28日との説も)、そして「蔵前国技館10,000人カーニバル」は10月11日に行われている。
そう、発売日の三日後にはステージで歌われているのだ。これには少なからず会場にいた洋楽ファンは衝撃的であっただろう。
76年は兎に角ステージの数が多いが、記録が無いので正確なところは解らないが発売日前から歌われていたという話もある。
なぜこんな事が出来たのかというのは有名な話
「大里さんがね、いいのがあるよって、キー・オブ・ライフの発売前に手に入れたテープを聴かせてくれて、それでその中から選んだの。」(ミキの発言 ドキュメンタリー オブ キャンディーズより)
当然、日本で一番早くステージでこの曲を歌ったのはキャンディーズということになるであろうが、1万人規模のステージで歌われたのは、本人も含め世界初だったかもしれない。蔵前は12月にレコード発売されているので、「SIR DUKE」のカヴァーを含む最も早い作品といえる。

キャンディーズ Isn't She Lovely
http://www.youtube.com/watch?v=-UOgWpwc1ZM
ずばりの音源がなかったので梅田コマ千秋楽 1977年8月8日より、「SIR DUKE」に続き10:20頃からMMPのセクシーな導入で「Isn't She Lovely」が歌われる。ここでは三人がユニゾンで歌っているがキーがもう少し高くても良かったかも。youtubeにアップされた方の説明によると、このライブは「キャンディーズ版オルタモント」(ストーンズのオルタモントの悲劇)と言われ、解散宣言をしてまもないライブで大荒れに荒れ、ファンがステージに乱入し大混乱となったそうだ。それでも彼女達は袖に引っ込むことも無く、ランはキースばりに毅然と「私達最後ま­で歌いたいんです・・・最後まで聞いてください」と言い放ったらしい、さすがラン、男前・・・。
例によって一曲目からサンタナの「Carnaval」、ヤングラスカルズの「Good Lovin'」等、言及しなければいけない曲をやっているので、そちらは後ほど。

そんでもって一番驚きなのがこれ

キャンディーズ「 ANOTHER STAR 」
http://www.youtube.com/watch?v=CwwFETlTx0s&feature=related
1977年3月27日、デビルキャラバン初日の大阪フェスティバルホールの音源
これはバンドサイドからのリクエストだったのだろうか?バンドがやって見たい気持ちになる曲ではある。
後のハウスミュージックにも大きな影響を与える、スティーヴィーのガラージクラシックス!
クソかっこいいMMPのラテンイントロからしてもう別次元なこの曲は日本語で歌われている。歌詞は恐らく森雪之丞先生であろう。
ラン、スー、ミキがそれぞれソロパートをもち、サビはユニゾン。三人の歌唱は中々しょっぱいものがあるが、この曲の日本語バージョンは他に歌ってる人いるのかな?
あ、八神純子の「みずいろの雨」の元ネタだった~

八神純子 【みずいろの雨】
http://www.youtube.com/watch?v=Ej7_Yj2ph88
なんとなくぽっちゃりしたランがピアノ弾きながら歌っているように見えなくもないが、スティーヴィやるなら、やっぱりこれ位歌えないと・・・。キャンディーズにはハードルが高すぎた~

とりあえず、この曲はオリジナルを聴いてみよう
Stevie Wonder Another Star
http://www.youtube.com/watch?v=mGIIegMncWg
スティーヴィーはマルチ奏者であるので一人で一曲仕上げてしまうが弦楽器はやらない?のでこの楽曲ではジョージベンソンがギター弾いてます。

「Sir Duke」「Isn't She Lovely」「Another Star」と三曲とも「キーオブライフ」収録曲であったのには意図が見受けられる。大里マネージャーのコンセプトは「最新の洋楽ヒット曲を歌わせる」もっと言うと「最新の良質な音楽を取り入れる」ことであった。最新作であった「キーオブライフ」からのみ選曲した理由は「スティーヴィを歌わせる」というよりもそちらの意味合いが大きかったのかもしれない。
「Sir Duke」のカヴァーの例でみられる様な導入の圧倒的スピード感は、まだまだ「洋楽至上主義」であった多くの音楽ファンを驚かせたことであろうし、キャンディーズから洋楽を知ることとなったファンも多かったであろう。
実際、当時の「洋楽主義者」の中でもキャンディーズは別格扱いで「隠れファン」が多かったという記事もよく見かける。

キャンディーズはテレビタレントという特性を持ちながら、本来、ミュージシャンが担うべき音楽的啓蒙という役割も果たす、稀有な存在であった。


現在では中田ヤスタカがプロデュースするPerfumeが、歌詞、楽曲、サウンドメイク、どれも申し分なく素晴らしく、コアな音楽ファンの観賞にも堪えうる「稀有な存在」として君臨しているが、彼女らの所属事務所が大里洋吉氏が立ち上げた「アミューズ」であることは偶然では無いはずだ。
Perfume+Spending+all+my+time.png
Perfumeを「平成のキャンディーズ」的に語る記事もよく見かけるが、
まぁそこまでは行かないにせよ、「大里イズム」が今なお健在である事を証明する存在である事は間違いないであろう。

次回もライブの話がまだまだ続きますので、宜しくお願いします~。

Theme:音楽 | Genre:音楽 |
Category:グルーヴィ音楽譚! | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |

キャンディーズのライブパフォーマンス~大里マネージャのステージ美学とMMP~

2013.02.03 Sun
おつ~、ろなです。

最近はキャンディーズの記事を、毎回クソ長いにも拘わらず読んで下さる方が多いようで嬉しい限りで御座います。

今回も傷だらけになりながら、クソ長い記事を書くことになりますが、どうかついて来て下さい、泣きながら・・・。

タゲマアイコン他のキャンディーズ記事はこちら

キャンディーズ~ラジオの世界 エグレと年増とドラム缶の美学~
キャンディーズの音楽~レコードデビュー未満~
キャンディーズの音楽~初期のキャンディーズ~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その①~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その②~
キャンディーズの1975年
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その③~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編 最終回~
キャンディーズのライブパフォーマンス~75年まで~
キャンディーズのライブパフォーマンス~キャンディーズのスティーヴィワンダー~


「キャンディーズは歌謡曲ではじまり、ロックで終った・・・」
大里 洋吉(現アミューズ会長)

大里マネージャの就任はキャンディーズにとって極めて重要な出来事であった。
彼は77年にナベプロを退社するまでの間、ライブパフォーマンスに執着し多くのステージの演出を手掛け、キャンディーズを一流のライブグループへと変貌させた。
キャンディーズが日本の芸能史上において最もロマンチックな存在たらしめた要因の多くがそのライブパフォーマンスにある。キャンディーズの魂は「大里イズム」により生み出された「至高のロマン」であった。


~MMP(ミュージックメイツプレイヤーズ)~

ライブ主義者であった大里マネージャは革新的な試みに出る。それまでビッグバンドをバックに興行然とした、従来の歌謡曲的なステージを展開していたキャンディーズに意欲的な若手ロックバンドを専属バックバンドとして起用したのだ。
GS期には美空ひばりとブルーコメッツをはじめ、いくつかの「女性歌手+ロックバンド」のコラボレーションがみられたが(録音スタッフであるギターの水谷公生率いる、松崎Pと穂口先生も在籍していたアウトキャストも小畑ミキというタレントでこの手のコラボをやっている)、専属となると前代未聞の試みであったであろう。

ジェーンジェーン_小畑ミキ&アウトキャスト
http://www.youtube.com/watch?v=pHq_No-xdh0


「この子たちをここまでひとつの大きなブームに持っていったのは、大里さんが作った部分だよね。ピンクレディが売れていようが何しようが、ライブでは絶対負けないっていうぐらいに、大里さんはステージにかなり力をいれてた。大里さんが異常にステージ好き人間だし、ステージが良ければ客は絶対逃げないっていう、あの人の持論があるからね。」
松崎プロデューサの発言(ドキュメンタリー オブ キャンディーズより)

打診をうけたのは当時、大里氏がマネージメントしていた、あいざき進也のバックを務めるブラスロックバンド「MMP」である。
ミュージックメイツプレイヤーズという名前のこのグループは、かつて大里さんがマネージャを務めていたGSバンド、「ザ・ワイルドワンズ」でアイドル的な人気を博したキーボーディスト「チャッピー」こと渡辺茂樹が結成したブラス、パーカッションを含めた大所帯バンド。

-2013-01-29 224628
MMP
77年日劇ウエスタンカーニバルのパンフレットより。つか、どうみてもその筋の連中にしかみえない~笑
リーダーのチャッピーは上段真ん中

こんなチャッピーさんですが、ワンズの頃はジュリー、ショーケンに次ぐ「三大王子様キャラ」の一人でした~。
album.jpg
左からチャッピー、ジュリー、ショーケン

~ワイルドワンズとチャッピー~


68年に16歳で加入したチャッピーがセンターを務める「バラの恋人」。映像は69年の日活映画「愛するあした」に出演した時のもの。
くそ可愛い16歳のチャッピーと鬼可愛い松原智恵子に注目。
ちなみにチャッピーは加藤茶の従弟です~

ちょっとそれてしまうがこの映画の主題歌、伊東ゆかりが歌う「愛するあした」は和製ボッサの究極ナンバーなのでついでに

鬼カワな松原智恵子が拝めるのでこの映画のオープニング映像で珠玉の和ボッサを堪能して下さい。

ザ・ワイルドワンズは寺内タケシとブルージーンズだった(スパイダーズにも二ヶ月だけ居たっぽい)加瀬邦彦が作ったグループで「想い出の渚」等、健康的なイメージが一般的であるが、中々の曲者グループ。

ones_.jpg
67年のファーストアルバム「ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム」
子供が多かった他の次世代GSバンドと異なり一枚目から全曲オリジナル。加瀬邦彦の当時としては珍しかった12弦エレキのサウンドもさることながら「ジャストワンモアタイム」等の英詩によるオリジナル曲は殆ど中期ビートルズばりのクオリティだ。「オールオブマイライフ」という曲では何と日本初のテープ逆回転による演奏を披露する。フォーキーなイメージが強いが69年のライブ盤ではクリームの「サンシャインオブユアラブ」をバリバリのジャズロックで再現する等、先進的なグループでもあった(残念ながら、音源はアップされてなかった~)
リーダーの加瀬さんは経験豊富かつ極めてハイセンスな人物でセルフプロデュースが実に巧み。ティーンの間でGSが爆発的に流行りだすと、16歳のチャッピーをすかさず新加入させアイドル化にも上手く対応した。
作曲家としても優秀でタイガースの「シーシーシー」をはじめ、特に沢田研二の楽曲は数多く手掛けている。
ジュリーとは親交が深くプロデューサーも務めており「ジュリー with ザ・ワイルドワンズ」という企画バンドは記憶に新しいところだが、なんと最近はモモクロに曲を提供し、、百田夏菜子 With ザ・ワイルドワンズなんてのまでやってのけてしまった~

百田夏菜子 With ザ・ワイルドワンズ
http://www.youtube.com/watch?v=FpGvbgh8ez0
ギンギンのサーフギターはサーフコースターズの中シゲヲさんらしい(笑)。しかし歌が・・・酷い・・・

加瀬さんはビートルズの来日公演の前座をブルージーンズが務める事になった時、前座のバンドは演奏が終わったら公演が終わるまで楽屋から出れない事を知り、「それではビートルズのステージが見れない」ということでブルージーンズを脱退したそうだ・・・、凄い~。

ちなみにスーはチャッピー在籍時のワイルドワンズのステージを見に行った事があるらしく。チャッピーに対し「あの頃は可愛かった・・・」的な事を言っていた。チャッピーは結構キャンディーズにいじられる事が多い。
「タイガースにルックスの面で今一歩及ばなかったワイルドワンズの・・・」とか紹介されていた事も。
さすがキャンディーズ(笑)

~キャンディーズ、バンド化計画~

当時はあいざき進也のバックを務めていたMMPにキャンディーズのバックを依頼したのが、前回の記事で取り上げた75年の日劇である。

しばしば語られるエピソードであるが、当初リーダーのチャッピーはキャンディーズの話を断っていた。
「男らしいステージをやりたいので、女子がかわいらしく歌うだけのステージはやりたくない・・・」、簡潔に言うとその様な理由であったが、「僕がいやだと言った事になっている」的な発言もみうけられ、チャッピー自身はそんなに嫌でもなかったのかもしれない?。
「バンドの総意」として断ったという形で語られているが、それもどうだろう?
MMPは74年にあいざき進也のツアーバンドとして結成されたようで、結成に関しても大里マネージャが大きく絡んでいるような匂いもあり、実際断ったりしていたのかどうか真相は不明。

あいざき進也- 北へ北へ
http://www.youtube.com/watch?v=TmhpUxGCCio
1976年の2月に発売された「恋はあまのじゃく」のB面の曲で作詞はあいざき進也、作編曲がMMPのギター、西村耕次。演奏はMMPである。あいざき進也のスタッフはキャンディーズのスタッフとかなりかぶっており、スクールメイツでもあった彼はキャンディーズの兄弟分。
MMPは76年の紅白では大里さんがマネージャをしていた梓みちよのバックも務めており、大里洋吉専属バンドであったともいえる。

75年の8月、日劇ウエスタンカーニバルで「黒ずくめにグラサン」という井出達で登場した(上記写真参照、写真は77年のものです)MMPの違和感に当然、ドン引きする客も多かったようで野次も飛んだと言われている。

しかし、大里マネージャの「ステージ美学」はすでにもっと先が見えていたのか同年の10月に行われたキャンディーズにとって初となる1万人規模のステージ「第一回蔵前国技館10000人カーニバル」ではチャッピーが音楽監督を務め全編MMPがバックを付けた。

この様な革新的なステージ演出を行おうとする大里マネージャに対し、当初キャンディーズは難色を示していたとも言われる。初期のキャンディーズを支えてきた前代の諸岡マネージャに全幅の信頼を寄せていた反動からか、楽屋に鍵をかけて大里マネージャを入れてくれなかったりという出来事もあったらしい。
なんて我侭な・・・、キャンディーズは「仲良し女子三人組」ということもあり、機嫌を損なうと相当やっかいな存在でもあったのだ。

「蔵前のカーニバル」はキャンディーズ・カーニバル実行委員会というファン主体の団体が主催し、キャンディーズを招く形で行われた「ファンが作るイベント」であるが、企画自体は大里マネージャーによるものだったかもしれない?
MMPの演奏はまだまだ荒っぽく「キャンディービート」は確立されていないが、キャンディーズ応援歌として、後のライブには欠かせない楽曲となる「SUPER CANDIES 」が早くも登場している。
この曲はキャンディーズが着替えで引っ込んでいる間にファンを盛り上げる為にMMPのみで歌われるというなんとも凄い曲。アイドル的なグループのバックバンドがここまでやってしまう事にただただ驚いてしまうが、難色を示しているグループがここまでやるだろうか?やはりここでも「バックバンドを断った話」には違和感がある。

まぁ、いずれにせよ「バックバンドがフロントマンの一番のファンである」という極めて理想的な形を具体化したこの演出は、キャンディーズをよりロマンチックな存在にした事は間違いない。

キャンディーズ スーパーキャンディーズ(ランちゃんMCつき)
http://www.youtube.com/watch?v=qedE-A9nly4
これは78年4月4日の後楽園でのファイナルカーニバルのもの。
「いつもは衣装変えでちゃんと見た事がないのですが今日は皆さんが歌ってくれているところ、見たいと思います。」
感動的なランとチャッピーのMCから、弱冠17歳(16か?)の西慎嗣がティーンとはとても思えないボーカルでやんちゃに客を煽りまくる!これだけ聴くともう何のライブかわかんない(笑)

スタジオ盤はキャンディーズが解散宣言をした後、77年12月にキャンディーズ16枚目のシングル「わな」と同時発売されたMMP名義では初のシングル。解散特需ビジネスと揶揄されもするが、そんな事は関係ない。

c669a18f.jpg
SUPER CANDIES スーパーキャンディーズ / MMP
http://www.youtube.com/watch?v=7vtPp-sg0jo
森雪之丞 作詩/新田一郎 作曲/MMP&HORN SPECTRUM 編曲

アップテンポな8ビートにマニアックなリフが絡む、完成度の高い楽曲はMMPのトランペットだった新田一郎の物。
当初はボーカルも新田さんがやっていたが、発売時にはすでにMMPを脱退して「ホーンスペクトラム」(後のスペクトラム)として活動していたので、ここでのボーカルは上記同様、西慎嗣。新田一郎ボーカルバージョンも存在したようであるが残念ながらお蔵入りしてしまった。
楽曲も相当マニアックであるが、歌詞がまた凄い!!
img024.jpg
「おまえらにキャンディーズはわたさねぇ」と言わんばかりにバックバンドがオーディエンスを煽りまくるという超肉食系なノリ。
MMPにはアンチもクソも無い、気合入れないと全員ぶっ飛ばすのだ~
作詞はファンの人間が書いた物と言われるがクレジットは森雪之丞となっている。う~ん、演出の匂いが・・・。

B面のSEE YOU AGAIN CANDIESはチャッピー弟の渡辺直樹作のアーバンライトファンク
http://www.youtube.com/watch?v=j2fpae2Lr2E

他にも色々トリビュート曲があり、キャンディーズはミュージシャン受けもよい「異様な存在」であった。

MMPはもう一枚シングルを出している。発売日は78年4月5日、キャンディーズが解散した翌日である。
MMPもキャンディーズ解散とともに解散する事を決めていたので、これがラストシングル。

悲しき願い / MMP
http://www.youtube.com/watch?v=hkkOXMVU8-4
「だ~ぁれのせいでもありゃしな~い~」尾藤イサオでお馴染みのあれですな。
ボーカルは勿論、柳ジョージ・・・ではなくて西慎嗣です。


という事で、結局キャンディーズについて殆ど触れることが出来ないまま、文字数がかさんできてしまったので、今回はこの辺で~。

MMPについては触れないといけない話がまだあるし、肝心のキャンディーズのライブパフォーマンスに関しては一つも取り上げてないので、あと数回はライブの話が続く感じになりそう・・・。

ライブパフォーマンスについては極めて重要なので、傷だらけ覚悟で気合入れて書きます。

Theme:音楽 | Genre:音楽 |
Category:グルーヴィ音楽譚! | Comment(2) | Trackback(0) | top↑ |

初音ミク&巡音ルカと完全プロ志向 星空のBelieve、再度ミックスしなおしました~

2013.01.27 Sun
おつ~、前回アップした「初音ミク&巡音ルカと完全プロ志向 星空のBelieve」があまりにも傷だらけすぎて評判が悪く。

さすがに「あのレベルでM.E.Gプロジェクトの看板を掲げる訳にはいかん」という事になり、問題は何か検討、再度ミックスを敢行しました(何回やってんだ~)。

結局、問題は定位とEQ。使っていたエグイEQからオーソドックスなEQに変更したらなんとかキレイになりました。

とりあえずひと安心。

ようやく本当に次の次元に進めそうです~。

という事で再アップはネクストステージバージョンとしました~


初音ミク&巡音ルカと完全プロ志向 星空のBelieve(画像は使いまわしです~)

■ボーカロイド:初音ミク、巡音ルカ

■完全プロ志向
メンバー:渡の瀬哲也(Dr)、喜屋武アルフォンソ(Wurlitzer) 麻宮麗未(B)
サポート:渡の瀬辰男(Prc)、野瑠木アーケストラ&野瑠木グルーヴホーンズ

ちなみにオリジナルはこんな感じ

歌ってるのは、サンライズ御用達の鮎川麻弥さん。
今はコーラスグループなんかで歌われているようです。

Theme:ボーカロイド | Genre:音楽 |
Category:M.E.Gプロジェクト | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |

キャンディーズのライブパフォーマンス~75年まで~

2013.01.17 Thu
タゲマアイコン他のキャンディーズ記事はこちら

キャンディーズ~ラジオの世界 エグレと年増とドラム缶の美学~
キャンディーズの音楽~レコードデビュー未満~
キャンディーズの音楽~初期のキャンディーズ~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その①~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その②~
キャンディーズの1975年
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編その③~
キャンディーズの音楽~中期のキャンディーズ録音編 最終回~
キャンディーズのライブパフォーマンス~大里マネージャのステージ美学とMMP~
キャンディーズのライブパフォーマンス~キャンディーズのスティーヴィワンダー~

録音中期までの記事がようやく終わったので、ここら辺で録音ではなくてステージのキャンディーズのパフォーマンスについて触れてみよう。


キャンディーズは76年以降はロックバンドと化し、精力的なステージを数々こなしたライブ主義のグループとして知られているが、75年頃までは司会者がついてビッグバンドをバックに歌う、興行然としたステージが主であった。

ポスト天地真理的アイドルとポストピーナッツ的コーラスグループの両要素を持ち合わせ、さらにスクールメイツ出身であったキャンディーズはステージでは歌以外にもミュージカルや寸劇を取り入れる等、多彩なエンタテインメントショーを展開していた。

~今では考えられない音楽的感覚~

渡辺プロというのはジャズシーンからおこった事務所である為、歌謡曲でもバックを勤めるのは本物のジャズミュージシャン達であることが多かった。
キャンディーズに限らず、ナベプロの歌謡ショーはジャズミュージシャンによるビッグバンドをバックに、今では考えられない位、実に音楽的なステージが、たとえアイドル歌手の興行であっても堪能出来たのだ。
さらに70年代まではまだ録音も含め、海外の楽曲を中心とした多くのカヴァー曲を歌手がレパートリーとして持っている時代でもあり、「あの歌手がこんな曲を!」的な世界が当たり前であった。

例えば、ピーナッツのキングクリムゾン「エピタフ」とか

キングクリムゾン1stに入ってるこの曲を、超ガチな感じでライブパフォーマンス。凄すぎる・・・

「エピタフ」はいかにも日本人が好みそうな仰々しい哀愁ナンバーであるが、どうやらヒデキもやってるくさい

Hideki Saijo - Epitaph
https://www.youtube.com/watch?v=8Nk6jzS7H_o
ピーナッツに比べると、なんだかなぁ・・・

「エピタフ」をキャンディーズが歌う事はなかったが、後期のライブではスリードッグナイトの「Going in Circles」のカヴァーの中間部でバックのMMPが「エピタフ」をガチ演奏している。

~初期ステージにおける意欲的なカヴァー~

キャンディーズのライブの特徴といえば、なんといっても洋楽カヴァーが多い事があげられる。
オリジナル楽曲が少ない訳では決してないグループであったが、ステージの前半には洋楽のカヴァー曲がセットされる公演が多く、解散ライブである後楽園球場でのファイナルカーニバルでさえ前半はディスコファンクのカヴァーで占められていた。
キャンディーズのカヴァーというと、76年以降、バンド化してからのディスコソウル系カヴァーの印象が強いが、それ以前もビッグバンドをバックに意欲的なカヴァー曲を色々と披露してくれている。

ビートルズやカーペンターズ、バカラック等の定番以外にもBS&Tのスタンダード「スピニングホイール」(これもプチ定番か)やディープパープルの「ブラックナイト」(これも当時は定番?)まで(笑)。
できるできないはともかく、フレッシュなキャンディーズによる意欲的なカヴァーをジャズオーケストラバックに聴くことが出来るのが75年までのキャンディーズライブの醍醐味であろう。

ということで、ちょっと聴いてみよう

キープミーハンギングオンメドレー
https://www.youtube.com/watch?v=zodlyHva6lw

キャンディーズ 日劇ウェスタンカーニバル 1975年8月26日より、オープニングの「年下の男の子」に続く二曲目で中々、凄いメドレーをやっている(3:50頃から)。
スプリームスで知られる「Keep Me Hanging On」をベースにビートルズやらバカラックやらの中に自らのシングル三曲をねじ込む荒業を披露
「Keep Me Hanging On」から「危い土曜日」をワンフレーズはさんでビートルズネタ「蜜の味」「エリナーリグビー」、そして「涙の季節」をワンフレーズはさみ、バカラックの「サンホセへの道」に強引に「あなたに夢中」を入れ込んで「Keep Me Hanging On」へ戻るというダイナミックなメドレー。

歌唱の出来はともかくとても刺激的だ

そんでもって、もう一発モータウンネタでテンプテーションズでおなじみソウルクラシックス、「ゲットレディ」までやっちゃってる。

キャンディーズ ゲットレディ
http://www.youtube.com/watch?v=RdyYbt76H8c
キャンディーズはライブはこの手のモッドなソウルも結構やってるのだ。そうキャンディーズは最高のモデットでもあったのだ~。
ちなみに「ゲットレディ」は一年後、ロックバンド化してからのMMPバージョンもあがってたのでついでに

キャンディーズ / 三保文化ランド 死ぬのは奴らだ、Get Ready
http://www.youtube.com/watch?v=MguFqQ8ZFrk
MMPによるウィングスの「死ぬのは奴らだ」からゲットレディ。
ミキの「わんっ、つっ~、すりっ、ふぉっ」がたまらない。「その気にさせないで」のイントロがちょっとはいってる~。

祈り組曲
同日の日劇のエンディングには、なんとピーナッツが70年に発表したカヴァーアルバムに収録されている「祈り組曲」を同じスコアで披露。
514WIvrgm3L_SL500_AA300_.jpg
フィーリン・グッド ~ピーナッツの新しい世界~
ジャケからしてマストな匂いぷんぷんなこのアルバムは、A面がバカラック集、B面がブラジリアンアレンジ集となっている。和モノレアグルーヴの決定版だ

キャンディーズはB面のラストに収録されているエドゥロボの名曲「祈り」を中心としたメドレーを披露。
ピーナッツのとあわせて聴いてみよう

祈り組曲 / ザ・ピーナッツ
https://www.youtube.com/watch?v=RzMsCgzrfjM
キャンディーズ 祈りメドレー
http://www.youtube.com/watch?v=eeEE0JibB9A&feature=relmfu

「祈り」から「コンスタントレイン」「デイアンドナイト」「イパネマの娘」という珠玉のブラジリアンナンバーをラウンジマスター宮川先生がアレンジ。
キャンディーズの歌唱はピーナッツの足元にも及ばないが、こんな素晴らしいブラジリアンメドレーを三人が歌っているというだけでももう・・・
ちなみに渋い男性ボーカルは「山ちゃん」こと山崎功さん。この時の司会者です。

~MMP キャンディーズとの初共演~

日劇ウェスタンカーニバルでは重要な出来事があった。当時マネージャーについたばかりの大里洋吉により、気鋭の若手ジャズロックバンドであったMMPがキャンディーズのバックバンドとして数曲であるが初競演したのである。
その際のMMPのステージがこれ

MMP ロウダウン 
http://www.youtube.com/watch?v=xKCqOYGFAog
人のステージで、しかもキャンディーズのステージでこのテンション・・・。
暑苦しいブラスロックを全力でぶつけるMMPも若さ全開だ。ボーカルはチャッピーかな

全身黒ずくめで、キャロルかクールスかといわんばかりのいかついステージコスチュームのMMPは、当初ファンからは総スカン。「帰れコール」が起こる程だった模様。
まさか専属バンド(というかキャンディーズの一部)となってキャンディーズと共に燃え尽きてしまうとは、この時点では誰も想像だにしなかった事であろう・・・

(MMPに関してはかなり言及しないといけないことが多いので今回は割愛します。)

~キャンディーズ10000人カーニバル~

キャンディーズは同年に初のライブアルバムを発表するが、その模様が10月に蔵前国技館で開催された第一回「キャンディーズ10000人カーニバル」である。
img_344892_4031408_1.jpg
キャンディーズ初となる1万人規模のライブ(実動8600人)は、なんとキャンディーズ・カーニバル実行委員会というファン主体の団体の主催で行われた。当時のファンの行動力たるや恐るべきものがある。
キャンディーズは「会いに行けるアイドル」どころか「みんなで作って行くアイドル」だったのである。
このキャンディーズ・カーニバル実行委員会は後に全国キャンディーズ連盟、所謂「全キャン連」という巨大な全国規模の団体へと発展し、第二回の蔵前ライブを主催したり後楽園球場で行われた空前のファイナルステージでも運営側に回っていた重要な存在である。(こちらに関しても別途機会を設けて書きたいと思います。)

このコンサートでは全編バックをMMPが務め、リーダーであるチャッピーこと渡辺茂樹が音楽監督を務めた。

内容はというと、なかなか酷い・・・

リリースされた音源も、無駄に三人のボーカルを左右中に振り分けてあり粗ばかり目立ち臨場感にかける残念なものとなっている。

一年後に開催された第二回の模様も公式リリースされているのだがこちらは決定版ともいえる名盤となっており一年越しのリベンジを果たしたといえる。

その辺の話はまた後ほど・・・

~キャンディーズのライブ意識~

キャンディーズはテレビ世代向けに結成されたグループで東京音楽学院で歌の勉強はしていたとはいえ、ピーナッツの様にデビュー前から興行での実績や実力がある訳ではなかった。
他のアイドル歌手と比べてもとりたてて歌唱力があった訳では無いにもかかわらず、随分と無謀なカヴァーもやっている。
これには本人達もスタッフも軽薄なアイドルエンタテインメントではなく、ちゃんとした音楽エンタテインメントとして成立させようという意志が感じられる。
74年のコンサートにおけるスーの発言
私たちは外国の曲もたくさん入れたかったの。でも、マネージャーは日本の曲中心でいくべきだって主張するわけ。3人とも興奮しちゃって、まるでケンカ腰で議論したわ。結局はしぶしぶ私たちが折れたんだけど、ふたをあけてみたら大成功。マネージャーの言い分を通してよかったって、あらためて納得したの
ドキュメンタリー オブ キャンディーズより)
う~ん、やはり当初から意識が高い。この発言からすると無謀なカヴァーも本人達の意向が随分と反映されての事である様に見て取れる。ちなみにこの当時のマネージャーは諸岡義明、ピーナッツのマネだった人である。
上記で紹介したライブ音源の頃にはマネージャーが大里洋吉に代わり、ライブ熱は更に加速、ライブ主義だった大里氏主導によりMMPとともに、76年にはステージにおけるキャンディーズはロックバンドへと転身を遂げることとなる。

後期のライブパフォーマンスは、まさにキャンディーズの真骨頂ともいえるので数回に分けて書こうと思います~。
MMPと一体となり、さらに驚くべき選曲とステージが展開されるキャンディーズは必聴、必見!!

Theme:音楽 | Genre:音楽 |
Category:グルーヴィ音楽譚! | Comment(2) | Trackback(0) | top↑ |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。